メタゲームを制する②
2015年8月4日 Magic: The Gathering前回の流れから、理想的なデッキを組み上げるなら、目標はこのようになります。
・ アブザンコントロールと互角に戦える。
・ 赤緑信心に強い構成。
・ 赤単の勢いに負けないサイドボードプラン。
・ 流行の青赤ソプターに負けないカード選択。
なかなかハードルは高いですが、これを満たすデッキ構築を考えてみましょう。
今回のテーマは「ジェスカイ」。先週水曜日(7/29)の日記で書いていた原案を元に、デッキを再構築していきます。
http://infiniteblue.diarynote.jp/?day=20150729
●ジェスカイ原案
<デッキとしての問題点>
① 《ジェスカイの隆盛》というカードに頼りすぎている。
② 赤緑信心との相性があまりに悪すぎる。
③ メタゲーム的に、青赤ソプターへのトークン対策カードがこちらにも刺さる。
①に関しては当初から言われていることで、ジェスカイトークンを使い続けているプレイヤーは、それに頼らない構成を上手に考えながら戦っています。今回は悔しいですが、メタゲーム的には思い切ってはずしてしまうのが良いでしょう。
②③に関してはトークン戦術が仇となっており、ここを変えないと根本的には勝てません。
以上より、トークン戦術を捨て、ミッドレンジかコントロールプランで構成を考えていきます。
・ アブザンコントロールと互角に戦える。
アブザンコントロールの強さを支えているのは間違いなく、《思考囲い》と《包囲サイ》、そして《アブザンの魔除け》です。いかなる対策カードも、《思考囲い》1枚でつぶされてしまうわけで、他のコントロールでアブザンに対抗できるのは、同様に《思考囲い》を採用しているデッキぐらいです。それらのデッキと大きな差を生んでいるのが攻守の要である《包囲サイ》。この存在により失ったライフを戻しながら、相手にプレッシャーをかけることができます。そして《アブザンの魔除け》は使うだけでアドバンテージを稼げるカード。弱い要素がありません。《クルフィックスの狩猟者》はそれらの中間の動きをします。そしてこれらへの対抗策を考えたときに、より厄介な存在となるのが《棲み家の防御者》と《死霧の猛禽》です。
《思考囲い》と《アブザンの魔除け》への対策カード : 直接攻撃とドロー
自らのライフを削りながら動いてくるわけで、直接ライフを狙うのがわかりやすい解答になります。このことを考えると、《クルフィックスの狩猟者》および《包囲サイ》によるライフゲインをどうにか止めないといけません。また、失った以上のカードを引けば良いので、《ジェイスの創意》や《時を越えた探索》といったカードが対抗馬になります。
《棲み家の防御者》と《包囲サイ》への対策カード : 《オジュタイの命令》
これはダイレクトに効く1枚です。アブザン側が先手だと間に合いませんが、《棲み家の防御者》をはっきりと打ち消してアドバンテージを稼げるのは非常に強力です。
《死霧の猛禽》への対策カード : 《神聖なる月光》、《神々の憤怒》
他には《無限の抹消》や《危険な櫃》などが思いつきますが。前者はデッキに自然に組み込んでいて損はなく、後者は環境で最強に近い軽量スイーパーです。
アブザンは一般的なスタンダードの大会では最も勢力が大きいデッキだと思われるので、このデッキとどこまで勝負できるかが、ひとつのデッキの判断基準になります。
・ 赤緑信心に強い構成。
赤緑信心に最も有効な対抗手段は、打ち消しとドローです。しかしメインに《起源のハイドラ》、サイド後は《ガイアの復讐者》がおり、油断なりません。そのあたりにしっかりと対応できるなら、コントロールが最も有効なプランではあります。
もしビートダウンで勝負にいく場合は、《カマキリの乗り手》といったカードが猛威をふるうのですが、その返しに《囁きの森の精霊》などを出されるとプランは相当厳しいものになります。《勇敢な姿勢》でさばきつつ《軽蔑的な一撃》を構える、といったアクションが要求されます。
・ 赤単の勢いに負けないサイドボードプラン。
赤単は軽い火力が揃っていればメインボードからでも十分に対処できます。しかしサイドボード後の2本を絶対に落とさないよう、サイドボードから有効な対策を考えておかなければなりません。《アラシンの僧侶》は対アグロにわかりやすく強いカードで、《オジュタイの命令》で使い回す動きは、相手からすると悪夢です。《神々の憤怒》も強力なスイーパーで、横並びになるアグロ相手には有効です。
・ 流行の青赤ソプターに負けないカード選択。
肝心のハサミに対処できるカードは、例えば《天界のほとばしり》だったり、《存在の破棄》だったり、《無効》だったり。トークンには《神聖なる月光》が地味に強く、《神々の憤怒》はほとんどすべてのクリーチャーを流してくれます。応じ手はそこそこ選択できるので、対策は怠らないようしっかりしておきたいところ。
さて、以上のことを踏まえて叩き台となる原案をつくってみましょう。
●ジェスカイコントロール原案
さて、とりあえず寄せ集めてみたこのデッキ。調整して完成度を高めていきましょう。
●カードの再評価
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》 4枚 ⇒ 3枚
赤単や青赤ソプターに対しては悠長すぎる感じはあるものの、《オジュタイの命令》との噛み合わせや、メインで尖ったカード(相手を選ぶカード)を多く採用しているため、少なくとも3枚採用するデッキにします。サイドボードで入れ替えるカードです。
《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》 2枚 ⇒ 0枚
貴重な2マナ枠ですが、デッキと噛み合いがそこまで良くないのでとりあえずメインには不採用。
《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》 1枚 ⇒ 0枚
ゲームを終わらせる速度を考えたときに1枚取っておいていいかと思いましたが、ここでは不採用。このカラーリングだとアブザン相手に使い切れないことが多いです。
《解消/Dissolve》 3枚 ⇒ 《雲散霧消/Dissipate》 2枚
どちらが良いのかは時々議論されることがあるカードですが、プロプレイヤーの間では《解消》を推す声のほうが多いように思えます。しかし自身の感想なのですが、《死霧の猛禽》対策以外にも追放効果は非常に用途が多いです。赤緑信心相手には、《龍王アタルカ》を打ち消すことで《精霊龍の安息地》により戻ってくることを防ぐことがあり、アブザン相手には《棲み家の防御者》の選択肢を狭めることができます。環境に《ヴリンの神童、ジェイス》といった墓地を参照するカードが増加したことを考えると、地味ながら大きな存在であると考えています。しかしアグロ戦術が多いため、枚数は減らしておきたいですね。
《意思の激突/Clash of Wills》 2枚 ⇒ 4枚
2ターン目から打ち消しを構えることができる、というのはどれだけ強いことか、多くのプレイヤーが知っていると思います。ゆえに4枚採用。アグロも多いので、まず問題はないでしょう。
《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》 2枚採用
「2マナ1ドロー」と考えれば、コントロールデッキにはメイン採用して問題のないカードです。それでいて、《死霧の猛禽》や、《つむじ風のならず者》《搭載歩行機械》のトークン対策、更には《ドラゴンの餌》《軍族童の突発》《集合した中隊》《召喚の調べ》《囁き森の精霊》の予示にまで及ぶ、活躍どころの多いカード。ひとまずメインに2枚入れて様子を見ましょう。
《乱撃斬/Wild Slash》 3枚 ⇒ 《マグマのしぶき/Magma Spray》 3枚
1マナ2点火力というのは相手を選ぶカードですが、アグロには滅法強いカード。コントロールデッキもジェイスくんを採用していることが多くなったため、以前よりは腐りにくくなったかと。似たようなカードはいくつかありますが、
メタゲーム的には《マグマのしぶき》が一歩リードした感じを受けます。いずれにせよ、もちろんアブザン相手にはサイドアウトします。
《稲妻の一撃/Lightning Strike》 3枚維持
環境的には採用に迷うカード。しかし環境を読んだジェスカイテンポが《カマキリの乗り手》を主軸にすることを考えると、3枚は抜けないかと思います。《歓楽者ゼナゴス》にも一応対処できるので、無駄にはなりにくいです。
《神々の憤怒/Anger of the Gods》 2枚 ⇒ 3枚
現環境で特に強いスイーパー。メタゲームの結果として3枚入れとけ、というのが個人的な感想です。コントロールデッキ相手に無駄になったらジェイスくんで捨てればよいだけと考えれば、気持ちも楽になります。
《対立の終結/End Hostilities》 2枚採用
《神々の憤怒》と役割が被るので2枚。しかしどうしても減らせないし増やせない枠。
《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》 3枚採用
現環境の強いカード、と信じているので3枚。
《時を越えた探索/Dig Through Time》 4枚
《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》 2枚 ⇒ 3枚
デッキの数少ないフィニッシャー。赤緑信心相手には全体除去呪文と考えて使えば弱くはない。アグロ相手にはゲームエンドカードであり、採用数を減らす意味はない。オジュタイを減らしたぶん、増量しても良いだろう。
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》 1枚
おまもり。
●採用したいカード
《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》 1枚採用
特にモダンで活躍しているカードですが、その強さはスタンダードでも変わりません。相手が赤緑信心のようなデッキではやや霞むカードですが、特にアグロ系のデッキに対する制圧力は特筆すべきものがあり、コントロール戦でもかなり厄介な存在です。対処しづらさからも1枚取っておきたいカードです。
●ジェスカイコントロール (暫定版)
ジェスカイコントロールに関してはまだ調整不足なので、時間を見つけてもう少し完成度を高めていきたいと思います。
・ アブザンコントロールと互角に戦える。
・ 赤緑信心に強い構成。
・ 赤単の勢いに負けないサイドボードプラン。
・ 流行の青赤ソプターに負けないカード選択。
なかなかハードルは高いですが、これを満たすデッキ構築を考えてみましょう。
今回のテーマは「ジェスカイ」。先週水曜日(7/29)の日記で書いていた原案を元に、デッキを再構築していきます。
http://infiniteblue.diarynote.jp/?day=20150729
●ジェスカイ原案
4 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
2 : 《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
2 : 《道の探求者/Seeker of the Way》
8 Creatures
4 : 《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》
2 : 《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》
2 : 《急報/Raise the Alarm》
4 : 《かき立てる炎/Stoke the Flames》
2 : 《乱撃斬/Wild Slash》
2 : 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4 : 《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
2 : 《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
4 : 《宝船の巡航/Treasure Cruise》
1 : 《荒野の確保/Secure the Wastes》
27 other spells
2 : 《平地/Plains》
2 : 《島/Island》
2 : 《山/Mountain》
3 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3 : 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
3 : 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
3 : 《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
3 : 《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
4 : 《神秘の僧院/Mystic Monastery》
25 lands
<デッキとしての問題点>
① 《ジェスカイの隆盛》というカードに頼りすぎている。
② 赤緑信心との相性があまりに悪すぎる。
③ メタゲーム的に、青赤ソプターへのトークン対策カードがこちらにも刺さる。
①に関しては当初から言われていることで、ジェスカイトークンを使い続けているプレイヤーは、それに頼らない構成を上手に考えながら戦っています。今回は悔しいですが、メタゲーム的には思い切ってはずしてしまうのが良いでしょう。
②③に関してはトークン戦術が仇となっており、ここを変えないと根本的には勝てません。
以上より、トークン戦術を捨て、ミッドレンジかコントロールプランで構成を考えていきます。
・ アブザンコントロールと互角に戦える。
アブザンコントロールの強さを支えているのは間違いなく、《思考囲い》と《包囲サイ》、そして《アブザンの魔除け》です。いかなる対策カードも、《思考囲い》1枚でつぶされてしまうわけで、他のコントロールでアブザンに対抗できるのは、同様に《思考囲い》を採用しているデッキぐらいです。それらのデッキと大きな差を生んでいるのが攻守の要である《包囲サイ》。この存在により失ったライフを戻しながら、相手にプレッシャーをかけることができます。そして《アブザンの魔除け》は使うだけでアドバンテージを稼げるカード。弱い要素がありません。《クルフィックスの狩猟者》はそれらの中間の動きをします。そしてこれらへの対抗策を考えたときに、より厄介な存在となるのが《棲み家の防御者》と《死霧の猛禽》です。
《思考囲い》と《アブザンの魔除け》への対策カード : 直接攻撃とドロー
自らのライフを削りながら動いてくるわけで、直接ライフを狙うのがわかりやすい解答になります。このことを考えると、《クルフィックスの狩猟者》および《包囲サイ》によるライフゲインをどうにか止めないといけません。また、失った以上のカードを引けば良いので、《ジェイスの創意》や《時を越えた探索》といったカードが対抗馬になります。
《棲み家の防御者》と《包囲サイ》への対策カード : 《オジュタイの命令》
これはダイレクトに効く1枚です。アブザン側が先手だと間に合いませんが、《棲み家の防御者》をはっきりと打ち消してアドバンテージを稼げるのは非常に強力です。
《死霧の猛禽》への対策カード : 《神聖なる月光》、《神々の憤怒》
他には《無限の抹消》や《危険な櫃》などが思いつきますが。前者はデッキに自然に組み込んでいて損はなく、後者は環境で最強に近い軽量スイーパーです。
アブザンは一般的なスタンダードの大会では最も勢力が大きいデッキだと思われるので、このデッキとどこまで勝負できるかが、ひとつのデッキの判断基準になります。
・ 赤緑信心に強い構成。
赤緑信心に最も有効な対抗手段は、打ち消しとドローです。しかしメインに《起源のハイドラ》、サイド後は《ガイアの復讐者》がおり、油断なりません。そのあたりにしっかりと対応できるなら、コントロールが最も有効なプランではあります。
もしビートダウンで勝負にいく場合は、《カマキリの乗り手》といったカードが猛威をふるうのですが、その返しに《囁きの森の精霊》などを出されるとプランは相当厳しいものになります。《勇敢な姿勢》でさばきつつ《軽蔑的な一撃》を構える、といったアクションが要求されます。
・ 赤単の勢いに負けないサイドボードプラン。
赤単は軽い火力が揃っていればメインボードからでも十分に対処できます。しかしサイドボード後の2本を絶対に落とさないよう、サイドボードから有効な対策を考えておかなければなりません。《アラシンの僧侶》は対アグロにわかりやすく強いカードで、《オジュタイの命令》で使い回す動きは、相手からすると悪夢です。《神々の憤怒》も強力なスイーパーで、横並びになるアグロ相手には有効です。
・ 流行の青赤ソプターに負けないカード選択。
肝心のハサミに対処できるカードは、例えば《天界のほとばしり》だったり、《存在の破棄》だったり、《無効》だったり。トークンには《神聖なる月光》が地味に強く、《神々の憤怒》はほとんどすべてのクリーチャーを流してくれます。応じ手はそこそこ選択できるので、対策は怠らないようしっかりしておきたいところ。
さて、以上のことを踏まえて叩き台となる原案をつくってみましょう。
●ジェスカイコントロール原案
4 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
2 : 《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
1 : 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
7 Creatures
3 : 《解消/Dissolve》
2 : 《意思の激突/Clash of Wills》
2 : 《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》
3 : 《乱撃斬/Wild Slash》
3 : 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
2 : 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
2 : 《対立の終結/End Hostilities》
3 : 《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
4 : 《時を越えた探索/Dig Through Time》
2 : 《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
1 : 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
27 other spells
2 : 《平地/Plains》
2 : 《島/Island》
1 : 《山/Mountain》
3 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3 : 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
3 : 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
4 : 《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
4 : 《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
4 : 《神秘の僧院/Mystic Monastery》
26 lands
さて、とりあえず寄せ集めてみたこのデッキ。調整して完成度を高めていきましょう。
●カードの再評価
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》 4枚 ⇒ 3枚
赤単や青赤ソプターに対しては悠長すぎる感じはあるものの、《オジュタイの命令》との噛み合わせや、メインで尖ったカード(相手を選ぶカード)を多く採用しているため、少なくとも3枚採用するデッキにします。サイドボードで入れ替えるカードです。
《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》 2枚 ⇒ 0枚
貴重な2マナ枠ですが、デッキと噛み合いがそこまで良くないのでとりあえずメインには不採用。
《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》 1枚 ⇒ 0枚
ゲームを終わらせる速度を考えたときに1枚取っておいていいかと思いましたが、ここでは不採用。このカラーリングだとアブザン相手に使い切れないことが多いです。
《解消/Dissolve》 3枚 ⇒ 《雲散霧消/Dissipate》 2枚
どちらが良いのかは時々議論されることがあるカードですが、プロプレイヤーの間では《解消》を推す声のほうが多いように思えます。しかし自身の感想なのですが、《死霧の猛禽》対策以外にも追放効果は非常に用途が多いです。赤緑信心相手には、《龍王アタルカ》を打ち消すことで《精霊龍の安息地》により戻ってくることを防ぐことがあり、アブザン相手には《棲み家の防御者》の選択肢を狭めることができます。環境に《ヴリンの神童、ジェイス》といった墓地を参照するカードが増加したことを考えると、地味ながら大きな存在であると考えています。しかしアグロ戦術が多いため、枚数は減らしておきたいですね。
《意思の激突/Clash of Wills》 2枚 ⇒ 4枚
2ターン目から打ち消しを構えることができる、というのはどれだけ強いことか、多くのプレイヤーが知っていると思います。ゆえに4枚採用。アグロも多いので、まず問題はないでしょう。
《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》 2枚採用
「2マナ1ドロー」と考えれば、コントロールデッキにはメイン採用して問題のないカードです。それでいて、《死霧の猛禽》や、《つむじ風のならず者》《搭載歩行機械》のトークン対策、更には《ドラゴンの餌》《軍族童の突発》《集合した中隊》《召喚の調べ》《囁き森の精霊》の予示にまで及ぶ、活躍どころの多いカード。ひとまずメインに2枚入れて様子を見ましょう。
《乱撃斬/Wild Slash》 3枚 ⇒ 《マグマのしぶき/Magma Spray》 3枚
1マナ2点火力というのは相手を選ぶカードですが、アグロには滅法強いカード。コントロールデッキもジェイスくんを採用していることが多くなったため、以前よりは腐りにくくなったかと。似たようなカードはいくつかありますが、
《乱撃斬》 : プレイヤーに撃てる。
《焦熱の衝動》 : 魔巧で3点火力になる。
《マグマのしぶき》 : 《搭載歩行機械》対策にもなる。
メタゲーム的には《マグマのしぶき》が一歩リードした感じを受けます。いずれにせよ、もちろんアブザン相手にはサイドアウトします。
《稲妻の一撃/Lightning Strike》 3枚維持
環境的には採用に迷うカード。しかし環境を読んだジェスカイテンポが《カマキリの乗り手》を主軸にすることを考えると、3枚は抜けないかと思います。《歓楽者ゼナゴス》にも一応対処できるので、無駄にはなりにくいです。
《神々の憤怒/Anger of the Gods》 2枚 ⇒ 3枚
現環境で特に強いスイーパー。メタゲームの結果として3枚入れとけ、というのが個人的な感想です。コントロールデッキ相手に無駄になったらジェイスくんで捨てればよいだけと考えれば、気持ちも楽になります。
《対立の終結/End Hostilities》 2枚採用
《神々の憤怒》と役割が被るので2枚。しかしどうしても減らせないし増やせない枠。
《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》 3枚採用
現環境の強いカード、と信じているので3枚。
《時を越えた探索/Dig Through Time》 4枚
《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》 2枚 ⇒ 3枚
デッキの数少ないフィニッシャー。赤緑信心相手には全体除去呪文と考えて使えば弱くはない。アグロ相手にはゲームエンドカードであり、採用数を減らす意味はない。オジュタイを減らしたぶん、増量しても良いだろう。
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》 1枚
おまもり。
●採用したいカード
《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》 1枚採用
特にモダンで活躍しているカードですが、その強さはスタンダードでも変わりません。相手が赤緑信心のようなデッキではやや霞むカードですが、特にアグロ系のデッキに対する制圧力は特筆すべきものがあり、コントロール戦でもかなり厄介な存在です。対処しづらさからも1枚取っておきたいカードです。
●ジェスカイコントロール (暫定版)
3 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1 : 《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》
4 Creatures
2 : 《雲散霧消/Dissipate》
4 : 《意思の激突/Clash of Wills》
2 : 《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》
3 : 《マグマのしぶき/Magma Spray》
3 : 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
3 : 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
2 : 《対立の終結/End Hostilities》
3 : 《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
4 : 《時を越えた探索/Dig Through Time》
3 : 《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
1 : 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
30 other spells
2 : 《平地/Plains》
2 : 《島/Island》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3 : 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
3 : 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
4 : 《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
4 : 《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
4 : 《神秘の僧院/Mystic Monastery》
26 lands
(※サイドボードは適当)
3 : 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
3 : 《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2 : 《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
1 : 《神聖なる月光》
2 : 《無効/Annul》
2 : 《否認/Negate》
2 : 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
15 sideboard cards
ジェスカイコントロールに関してはまだ調整不足なので、時間を見つけてもう少し完成度を高めていきたいと思います。
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