●問題点

青黒赤のグリクシスカラーが抱える問題点は以下の通り。

① ライフを回復する手段に乏しい

現環境でコントロールを行う上で、これが致命的となる。黒では《忌呪の発動》が存在するので、コントロールを構築するとなると、ドラゴンコントロールにするのが適正かと。

② エンチャントに対応するのが難しい

色の特色なのでしょうがないのだが、エンチャントに触る手段がバウンス呪文と、《危険な櫃》のようなカードしかない。現環境は強力なエンチャントが多く、また星座のようなデッキも存在するため、対応が難しいというのは、大きな問題となる。

③ マナベースの不安定さ

5種類の氏族カラーなら3色デッキも安定するのだが、エスパーをはじめとする友好色の3色デッキは、緑が入ってないと安定性に欠ける。以前に示した原案でも、無理に赤を足す必要性はあまり感じられないように思えた。

以上のような理由から、構築の考え方を大きく変えてみようと思います。


●オリジン新カードの大量採用

《ヴリンの神童、ジェイス》は、オリジンの最強神話レアとして認知されており、表のルート能力と裏のフラッシュバック能力が非常に強力。そして何より、2マナというマナコストの低さが際立ちます。現環境の青いデッキは、このカードなしには語れないほどの採用率です。

《搭載歩行機械》は、オリジンのレア最高峰として様々なデッキにその姿を現しています。特に《ラクサーシャの死与え》を差し置いてのアブザンアグロでの採用は、驚くべき親和性を示しました。そして、最低でも2マナ用意できればとりあえず使用できる気軽さが利点です。

《ケラル砦の修道院長》も同じく、オリジンのレア最高峰として、特に赤アグロに採用されています。その強さは、いとも簡単にカードアドバンテージを得ることができることです。2マナのカードではありますが、4ターン目以降に使うとアドバンテージを得られやすいです。

《マグマの洞察力》は活躍が期待されるアンコモンです。1マナで2ドローできるソーサリーは現環境のスタンダードには青では存在していない貴重なカードです。後半のマナフラッドを防ぎ、墓地を肥やすのが有効な利用方法かと。

以上のような軽くて強力なカードを雑に詰め込んで、デッキとして仕上げてみましょう。

●青黒赤 (原案)

4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
4 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
4 : 《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep》
2 : 《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
2 : 《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
16 Creatures

2 : 《宝船の巡航/Treasure Cruise》
3 : 《思考囲い/Thoughtseize》
3 : 《マグマの洞察力/Magmatic Insight》
2 : 《予期/Anticipate》
2 : 《究極の価格/Ultimate Price》
2 : 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
3 : 《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
2 : 《残忍な切断/Murderous Cut》
19 Spells

2 : 《島/Island》
2 : 《沼/Swamp》
2 : 《山/Mountain》
3 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
3 : 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3 : 《シヴの浅瀬/Shivan Reef 》
3 : 《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
3 : 《悪意の神殿/Temple of Malice》
3 : 《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
1 : 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
25 Lands

3 : 《衰滅/Languish》
3 : 《無効/Annul》
3 : 《強迫/Duress》
3 : 《蔑み/Despise》
3 : 《マグマのしぶき/Magma Spray》
15 sideboard cards


●デッキの動き

《ケラル砦の修道院長》を中心にアドバンテージを稼ぐのが基本的な流れ。4ターン目に土地3枚で召喚することで、《コラガンの命令》以外を確実に使用することができる。
1ターン目は占術土地がベスト。2ターン目は《搭載歩行機械》か《ヴリンの神童、ジェイス》を召喚、もしくは《予期》、《究極の価格》、《稲妻の一撃》を構える。3ターン目には《コラガンの命令》または2ムーブ。4ターン目はセットランドをせずに《ケラル砦の修道院長》。もし、めくれたカードが占術土地だった場合、1マナの利用先は、《思考囲い》か《マグマの洞察力》、または《搭載歩行機械》の育成に利用できる。残しておく土地の色は要注意。

デッキの売りは《ケラル砦の修道院長》でほとんどのカードを利用できる点。フェッチランド含め墓地をしっかりと肥やしておくことで、探査呪文を軽量カードとして利用できる。


●問題点

まだ、デッキを回していないということだ。

次に、最初に書いた3つの問題点に何一つ触れていないことだ。

最後に、タイトルに「青黒赤コントロール」と書いてしまったことだ。

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