GPロンドンが終了しました。
フォーマットはスタンダードで、搭載歩行機械が入ったアブザンアグロが大暴れしたようです。
公式カバレージ (英語)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gplon15
MTG 海外の監視者 (和訳)
http://mtgoversears.com/post-1647/
●赤系のデッキはどこに?
アブザンコントロールとアブザンアグロをあわせると、実に30%がアブザン。最近活躍が著しかった赤アグロとソプターは、これらのデッキが採用した《ドロモカの命令》によって駆逐されてしまったようです。流行りのデッキで大会に臨むと、このように返り討ちにあってしまいます。
●じゃあアブザンアグロ使えばいいの?
この考え方は、半分正解で、半分間違っています。
たしかにアブザンアグロはメタゲーム以前に強力なデッキであり、今回は《ドロモカの命令》と《搭載歩行機械》が大活躍したのが勝因です。特に、相手の使う《搭載歩行機械》に仕事をさせないデッキ、という点では評価できます。このデッキに乗ることで、ある程度の戦果は期待できるでしょう。特に活躍後1週間は、地域によっては対策が遅れることがあるため、FNMなどに持ち込めばその週は勝ち星を上げられやすいです。
しかし、同時に活躍したデッキはメタゲームの矢面に立たされてしまうことが問題です。活躍したデッキは当然ながら対策を取られやすいのです。例えば《衰滅》はアブザンアグロに致命的な被害を与える強力な除去であり、これを想定しながら戦うのが基本となります。そして《危険な櫃》といったカードが対処困難なカードたちを巻き込んで対処することになるでしょう。《搭載歩行機械》はスイーパー対策としては優秀なカードかもしれませんが、所詮は1/1飛行トークン。これを強化していったところで、コントロール側としては、対処は比較的容易です。
●じゃあアブザンコントロール使えばいいの?
この手のデッキは考え方が違います。流行のデッキを把握して、対策カードをしっかりと用意することで勝率が大幅に変わるデッキだからです。環境屈指の柔軟性を誇るアブザンコントロールは、そのメタゲームに合わせた対策カードを自在にデッキに入れることができるので、元々のデッキパワーも相まって、高い勝率を上げることができます。
逆に言えば、メタゲームを気にしないアブザンコントロールというのは、環境の渦に巻き込まれやすいデッキです。アブザンといえばアブザン大変異でしょ?と思った人は、もう一度、最新のデッキレシピを見直してください。
●メタゲームの基本的な考え方
メタゲームをWIKIで調べるとこんな感じ。
・ メタゲーム
引用元:http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0
ここでいう、「どんなデッキ相手でもそこそこに戦えるように構築したデッキ」というのがつまりは「丸いデッキ」と呼ばれるものです。現環境における丸いデッキの代表は、以下の通り。
・ アブザンコントロール (白黒緑)
・ ジェスカイミッドレンジ (白青赤)
・ スゥルタイコントロール (青黒緑)
これらのデッキは、様々なデッキに対応するだけのカードプールと、そもそものデッキパワーの高さがあります。3色使っているだけはある、確かな対応力です。これらのデッキは、ほとんどのデッキ相手に50%程度の相性で戦え、あまり有利不利が付きませんが、特定のデッキに対して強いカードをメインやサイドに多く採用すれば、「大会で多く使用されているデッキ相手に有利となるよう構築したデッキ」ということになります。なお、スゥルタイコントロールはアブザンやジェスカイと比べてカードパワーが低いため、勝率を高めるためにはかなり繊細な調整が必要なデッキといえるでしょう。
もちろん「大会で多く使用されているデッキ相手に有利となるよう構築したデッキ」というのは、構築段階からの話のほうが、大きく影響を与えることができます。いわゆる「尖っているデッキ」です。代表的なデッキは以下の通り。
・ 赤アグロ
・ 白赤トークン
・ 青赤ソプター
・ アブザン星座
・ 白黒緑系ラリー
・ ジェスカイトークン
・ ライブラリーアウト
・ その他、ローグデッキ
特徴としては、デッキの動き自体の強さで勝負を決めに行くデッキです。カードパワーはそれほど高くないカードたちも、組み合わせ次第では強力なデッキとなります。これが構築の楽しさであり、環境にあったオリジナルデッキを大会に持ち込み、結果を出すことが、デッキビルダーの楽しみともいえます。しかし、一度対策を取られてしまうとなかなか勝てないという欠点があります。現在はバーン対策とエンチャント対策が盛んなので、上記のようなデッキが結果を残すのは至難の業かもしれません。ラリーもまた、カウンター呪文と《先頭に立つ者、アナフェンザ》に滅法弱いため、活躍は難しいです。
そしてもうひとつ、以上に当てはまらないデッキがあります。それはカードパワーを信じて戦う、コントロールに寄っていないグッドスタッフ系のデッキです。ミッドレンジ傾向になりやすいのが特徴です。
・ 赤緑信心 (緑t赤)
・ アブザンアグロ (白黒緑)
・ マルドゥドラゴン (白黒赤)
・ エスパードラゴン (青黒t白)
・ ティムールミッドレンジ (青赤緑)
これらは、カードパワーの高いカードを叩きつけるのが基本的な動きであり、引きの強さで成績が大きく変わります。そもそものデッキパワーが高いのである程度の勝率は維持できそうですが、デッキとしての対応力が低いため、メタゲームを読んで調整するのが難しいデッキと言えます。
そんな中、メタゲームの産物として頭角を現してきたのが、「白緑大変異」というデッキタイプです。「ドロモカの命令」を最も強力に使いこなせるデッキであり、赤アグロや青赤ソプターを食うために生まれてきたかのようなデッキです。
●速度の違いによるデッキタイプ
追記することとして、デッキタイプとしての相性というものがあります。
アグロと呼ばれる高速デッキは、動き出しの遅いコントロールに強いです。このアグロデッキに対応しやすいのがミッドレンジと呼ばれる中速デッキ。そしてそのミッドレンジに強いのがコントロールです。三角関係にあるこれらのデッキタイプですが、その構築内容から、時々うまれるのが、「アグロに強いコントロール」や「コントロールに強いミッドレンジ」、「ミッドレンジに強いアグロ」といった特殊なデッキです。こういうデッキは高い勝率を上げやすいと思います。
●結局、どうすればいいの?
現在のスタンダードという環境は、多種多様なデッキが存在し、それぞれが高いデッキパワーをもっています。その前提で考えたときに、七瀬をはじめとするコントロール好きなプレイヤーが考えていることは、以下の通りです。
・ アブザンやジェスカイといった丸いデッキを使えば強い。ただし毎週のようにメタゲームに合わせた微調整が必要なので、思考停止した瞬間に勝率は下がる。勝つためにはサイドボードプランを含めた練習量も必要であり、流行りのデッキを追うだけの人にはオススメできない。
・ 本当はスゥルタイや青黒、青白といった純正コントロールを使いたい。しかしデッキとしての対応力が問われる環境であるため、ひとつのカード選択ミス、プレイミス、引き合わせの運で簡単に負けてしまう。最近のクリーチャー強すぎて草生える。しかし現環境はミッドレンジが多いため、しっかりと調整したコントロールは結果を残しやすい。
・ 赤アグロや青赤ソプターのようなデッキは絶対に使わない。対応されると限りなく勝てないデッキだし、メタゲームが完全に一致したときに選択して勝つのは賢いが、一度流行してしまったらなかなかこれで勝つのは難しい。
・ エンチャント対策が盛んなので、ジェスカイ隆盛やアブザン星座、赤白トークンのようなエンチャントに頼りがちなデッキは絶対に使わない。ライブラリーアウトも同様。
で、結局何を使うかというと、環境を熟知した上で「丸いデッキ」であるアブザンやジェスカイ、スゥルタイを覚悟の上で使うか、赤緑信心やアブザンアグロ、エスパードラゴンといった、デッキパワーが高い完成されたデッキを使うかの2択です。細かいデッキ調整が好きな場合は前者で、忙しくて環境理解に時間を割けない場合は後者を選びます。後者はメタゲームに左右されやすいので成績が安定するとは言えませんが、嵌れば好成績を残せるはずです。特にアブザンアグロ、エスパードラゴンはオススメのデッキではあります。
グランプリなどの大きな大会では、メタゲーム外の強力な新デッキが活躍する以外は、以上のようなデッキを選択したほうが成績が安定しやすいかと思います。
デッキビルダーを名乗る以上は、新しいデッキを作っていく努力が必要なので、強いかどうかはさておき、様々なデッキをつくっては紹介しています。そしてそのデッキが成果を残せたら、これ以上ない喜びなのです。
●最後に
現在のスタンダード環境は、アブザンとジェスカイが牽引していると言って過言ではないでしょう。この2つが頭ひとつ抜けて強いデッキです。しかし、どちらも「丸いデッキ」なので、実際に使うと思った以上には成績は残しにくいと思います。というのも、ほとんどのデッキがこの2つを意識しているからです。
アブザンアグロ、赤緑信心、エスパードラゴンの3つはデッキパワーが極めて高いので、アブザンやジェスカイを食うデッキとしては常に念頭に入れておきたいデッキです。そして環境が遅くなればなるほどに、赤アグロなどの速いデッキが復権することでしょう。
メタゲームは常に回っています。ただ、その言葉に惑わされることなく、しっかりと自分の考えをもってデッキを構築、調整することが勝つための基本であることは間違いのないことです。
ちなみに七瀬は、ジェスカイがアブザンに若干の優位を取りやすい気がしたので、今はジェスカイを使っています(ジェイスくんも使えるしね!)。アグロ系のデッキにも、コントロール系のデッキにも対応しやすいところも魅力です。
フォーマットはスタンダードで、搭載歩行機械が入ったアブザンアグロが大暴れしたようです。
公式カバレージ (英語)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gplon15
MTG 海外の監視者 (和訳)
http://mtgoversears.com/post-1647/
●赤系のデッキはどこに?
アブザンコントロールとアブザンアグロをあわせると、実に30%がアブザン。最近活躍が著しかった赤アグロとソプターは、これらのデッキが採用した《ドロモカの命令》によって駆逐されてしまったようです。流行りのデッキで大会に臨むと、このように返り討ちにあってしまいます。
●じゃあアブザンアグロ使えばいいの?
この考え方は、半分正解で、半分間違っています。
たしかにアブザンアグロはメタゲーム以前に強力なデッキであり、今回は《ドロモカの命令》と《搭載歩行機械》が大活躍したのが勝因です。特に、相手の使う《搭載歩行機械》に仕事をさせないデッキ、という点では評価できます。このデッキに乗ることで、ある程度の戦果は期待できるでしょう。特に活躍後1週間は、地域によっては対策が遅れることがあるため、FNMなどに持ち込めばその週は勝ち星を上げられやすいです。
しかし、同時に活躍したデッキはメタゲームの矢面に立たされてしまうことが問題です。活躍したデッキは当然ながら対策を取られやすいのです。例えば《衰滅》はアブザンアグロに致命的な被害を与える強力な除去であり、これを想定しながら戦うのが基本となります。そして《危険な櫃》といったカードが対処困難なカードたちを巻き込んで対処することになるでしょう。《搭載歩行機械》はスイーパー対策としては優秀なカードかもしれませんが、所詮は1/1飛行トークン。これを強化していったところで、コントロール側としては、対処は比較的容易です。
●じゃあアブザンコントロール使えばいいの?
この手のデッキは考え方が違います。流行のデッキを把握して、対策カードをしっかりと用意することで勝率が大幅に変わるデッキだからです。環境屈指の柔軟性を誇るアブザンコントロールは、そのメタゲームに合わせた対策カードを自在にデッキに入れることができるので、元々のデッキパワーも相まって、高い勝率を上げることができます。
逆に言えば、メタゲームを気にしないアブザンコントロールというのは、環境の渦に巻き込まれやすいデッキです。アブザンといえばアブザン大変異でしょ?と思った人は、もう一度、最新のデッキレシピを見直してください。
●メタゲームの基本的な考え方
メタゲームをWIKIで調べるとこんな感じ。
・ メタゲーム
大会では何人もの対戦相手と戦うことになる。この場合、「どんなデッキ相手でもそこそこに戦えるよう構築したデッキ」も悪くはないが、それ以上に「大会で多く使用されているデッキ相手に有利となるよう構築したデッキ」の方が勝率を上げやすい。そういったことを考え、勝率が高くなるようにデッキ(サイドボードを含む)を構築することが「メタゲーム」である。略して「メタ」とも言われる。
引用元:http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0
ここでいう、「どんなデッキ相手でもそこそこに戦えるように構築したデッキ」というのがつまりは「丸いデッキ」と呼ばれるものです。現環境における丸いデッキの代表は、以下の通り。
・ アブザンコントロール (白黒緑)
・ ジェスカイミッドレンジ (白青赤)
・ スゥルタイコントロール (青黒緑)
これらのデッキは、様々なデッキに対応するだけのカードプールと、そもそものデッキパワーの高さがあります。3色使っているだけはある、確かな対応力です。これらのデッキは、ほとんどのデッキ相手に50%程度の相性で戦え、あまり有利不利が付きませんが、特定のデッキに対して強いカードをメインやサイドに多く採用すれば、「大会で多く使用されているデッキ相手に有利となるよう構築したデッキ」ということになります。なお、スゥルタイコントロールはアブザンやジェスカイと比べてカードパワーが低いため、勝率を高めるためにはかなり繊細な調整が必要なデッキといえるでしょう。
もちろん「大会で多く使用されているデッキ相手に有利となるよう構築したデッキ」というのは、構築段階からの話のほうが、大きく影響を与えることができます。いわゆる「尖っているデッキ」です。代表的なデッキは以下の通り。
・ 赤アグロ
・ 白赤トークン
・ 青赤ソプター
・ アブザン星座
・ 白黒緑系ラリー
・ ジェスカイトークン
・ ライブラリーアウト
・ その他、ローグデッキ
特徴としては、デッキの動き自体の強さで勝負を決めに行くデッキです。カードパワーはそれほど高くないカードたちも、組み合わせ次第では強力なデッキとなります。これが構築の楽しさであり、環境にあったオリジナルデッキを大会に持ち込み、結果を出すことが、デッキビルダーの楽しみともいえます。しかし、一度対策を取られてしまうとなかなか勝てないという欠点があります。現在はバーン対策とエンチャント対策が盛んなので、上記のようなデッキが結果を残すのは至難の業かもしれません。ラリーもまた、カウンター呪文と《先頭に立つ者、アナフェンザ》に滅法弱いため、活躍は難しいです。
そしてもうひとつ、以上に当てはまらないデッキがあります。それはカードパワーを信じて戦う、コントロールに寄っていないグッドスタッフ系のデッキです。ミッドレンジ傾向になりやすいのが特徴です。
・ 赤緑信心 (緑t赤)
・ アブザンアグロ (白黒緑)
・ マルドゥドラゴン (白黒赤)
・ エスパードラゴン (青黒t白)
・ ティムールミッドレンジ (青赤緑)
これらは、カードパワーの高いカードを叩きつけるのが基本的な動きであり、引きの強さで成績が大きく変わります。そもそものデッキパワーが高いのである程度の勝率は維持できそうですが、デッキとしての対応力が低いため、メタゲームを読んで調整するのが難しいデッキと言えます。
そんな中、メタゲームの産物として頭角を現してきたのが、「白緑大変異」というデッキタイプです。「ドロモカの命令」を最も強力に使いこなせるデッキであり、赤アグロや青赤ソプターを食うために生まれてきたかのようなデッキです。
●速度の違いによるデッキタイプ
追記することとして、デッキタイプとしての相性というものがあります。
アグロと呼ばれる高速デッキは、動き出しの遅いコントロールに強いです。このアグロデッキに対応しやすいのがミッドレンジと呼ばれる中速デッキ。そしてそのミッドレンジに強いのがコントロールです。三角関係にあるこれらのデッキタイプですが、その構築内容から、時々うまれるのが、「アグロに強いコントロール」や「コントロールに強いミッドレンジ」、「ミッドレンジに強いアグロ」といった特殊なデッキです。こういうデッキは高い勝率を上げやすいと思います。
●結局、どうすればいいの?
現在のスタンダードという環境は、多種多様なデッキが存在し、それぞれが高いデッキパワーをもっています。その前提で考えたときに、七瀬をはじめとするコントロール好きなプレイヤーが考えていることは、以下の通りです。
・ アブザンやジェスカイといった丸いデッキを使えば強い。ただし毎週のようにメタゲームに合わせた微調整が必要なので、思考停止した瞬間に勝率は下がる。勝つためにはサイドボードプランを含めた練習量も必要であり、流行りのデッキを追うだけの人にはオススメできない。
・ 本当はスゥルタイや青黒、青白といった純正コントロールを使いたい。しかしデッキとしての対応力が問われる環境であるため、ひとつのカード選択ミス、プレイミス、引き合わせの運で簡単に負けてしまう。最近のクリーチャー強すぎて草生える。しかし現環境はミッドレンジが多いため、しっかりと調整したコントロールは結果を残しやすい。
・ 赤アグロや青赤ソプターのようなデッキは絶対に使わない。対応されると限りなく勝てないデッキだし、メタゲームが完全に一致したときに選択して勝つのは賢いが、一度流行してしまったらなかなかこれで勝つのは難しい。
・ エンチャント対策が盛んなので、ジェスカイ隆盛やアブザン星座、赤白トークンのようなエンチャントに頼りがちなデッキは絶対に使わない。ライブラリーアウトも同様。
で、結局何を使うかというと、環境を熟知した上で「丸いデッキ」であるアブザンやジェスカイ、スゥルタイを覚悟の上で使うか、赤緑信心やアブザンアグロ、エスパードラゴンといった、デッキパワーが高い完成されたデッキを使うかの2択です。細かいデッキ調整が好きな場合は前者で、忙しくて環境理解に時間を割けない場合は後者を選びます。後者はメタゲームに左右されやすいので成績が安定するとは言えませんが、嵌れば好成績を残せるはずです。特にアブザンアグロ、エスパードラゴンはオススメのデッキではあります。
グランプリなどの大きな大会では、メタゲーム外の強力な新デッキが活躍する以外は、以上のようなデッキを選択したほうが成績が安定しやすいかと思います。
デッキビルダーを名乗る以上は、新しいデッキを作っていく努力が必要なので、強いかどうかはさておき、様々なデッキをつくっては紹介しています。そしてそのデッキが成果を残せたら、これ以上ない喜びなのです。
●最後に
現在のスタンダード環境は、アブザンとジェスカイが牽引していると言って過言ではないでしょう。この2つが頭ひとつ抜けて強いデッキです。しかし、どちらも「丸いデッキ」なので、実際に使うと思った以上には成績は残しにくいと思います。というのも、ほとんどのデッキがこの2つを意識しているからです。
アブザンアグロ、赤緑信心、エスパードラゴンの3つはデッキパワーが極めて高いので、アブザンやジェスカイを食うデッキとしては常に念頭に入れておきたいデッキです。そして環境が遅くなればなるほどに、赤アグロなどの速いデッキが復権することでしょう。
メタゲームは常に回っています。ただ、その言葉に惑わされることなく、しっかりと自分の考えをもってデッキを構築、調整することが勝つための基本であることは間違いのないことです。
ちなみに七瀬は、ジェスカイがアブザンに若干の優位を取りやすい気がしたので、今はジェスカイを使っています(ジェイスくんも使えるしね!)。アグロ系のデッキにも、コントロール系のデッキにも対応しやすいところも魅力です。
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