最近連続で特集してきました、新型アブザンアグロ分析。その3回目は、デッキ調整案です。最初にレシピを見たときに、デッキバランスにやや疑問が残っており、実際にプレイを重ねてみて、その問題点がだんだんとはっきりしてきました。独自のチューンではあるのですが、以下ご覧ください。
●カードの再評価
《始まりの木の管理人》は、《ドロモカの命令》のターゲットとして優秀な1マナ枠であるとは思いましたが、1~2枚しかデッキに入っていないと、それ以上にサイドアウトするマッチが多いです。しかし、アグロと名乗る以上はこの枠を強いものにしなければデッキとしては成立しないように感じます。つまり、ここの考え方でデッキの様相が変わります。アグロと名乗る以上は2枚、できれば4枚取るべきカードなのではないでしょうか。
《搭載歩行機械》は、たしか+1/+1カウンターを載せる動きとのかみ合わせが良く、このデッキにおいて強いカードであることは間違いありません。しかし感触としてはいまひとつな感じを受けました。もう少し強く使える組み合わせが欲しいところです。
《羊毛鬣のライオン》と《先頭に立つもの、アナフェンザ》、そして《包囲サイ》はとても強いので特に問題はありませんでした。しいて言えばアナフェンザを重ね引いたときに辛いかな、と。
《風番いのロック》は雑に強いカードです。ミラーマッチや対ジェスカイでは非常に強力なカードですので、2枚は採用したいです。
《棲み家の防御者》はゲーム後半の柔軟性を生み出すカードではあるものの、「何か違う感」が強い印象。ここを別なカードに変える必要はあるかもしれないと感じます。
《真面目な訪問者、ソリン》はライフレースを挑む上では重要なカードなので、1~2枚は必要かと。
《ドロモカの命令》は色々と考えなければならないカードです。コントロール思考のせいかもしれませんが、こちらが除去を使うのに相手の除去を警戒しないといけないのは非常にストレスなのです。しかし、《搭載歩行機械》との相性を考えれば複数枚採用は必要でしょう。
《究極の価格》はマッチ次第で、驚くほど弱いカードに感じました。2マナで除去を合わせる必要のあるカードはいくつかありますが、それより腐るマッチの数が多すぎるのです。これをすべて《思考囲い》に変更することで、ゲームプランが立てやすくなり、除去がもっさりとするところも解消するような気はします。それでも赤が強い環境なので、サイドと半々で様子を見ましょう。
《アブザンの魔除け》はアドバンテージの塊。使い勝手を考えると4枚あって困った場面は少なかったです。特に《カマキリの乗り手》にしっかりと対応できるところが嬉しいですね。《英雄の破滅》はもう少し無いと勝てないマッチがあると感じたので、2枚は欲しいかなと。
そして何より、マナ基盤の不安定さが目立ちます。それでいて土地が多すぎるためにマナフラッドになりやすく、調整の必要があるように感じます。
《ドロモカの命令》と《アブザンの魔除け》を最大限使って《搭載歩行機械》を強く使いたいという考えから、調整した結果が以下の形です。
●Hangarback Abzan Aggro (調整案)
これもまだまだ調整段階。しかし元々完成度の高いデッキではありますので、自分ももっと使い込んでおきたいとは思いました。もちろん、アブザンはアグロだけではなく、コントロール、大変異の形もあります。環境の最大勢力をいかに考えるか、とても大事なことですね。
ひとまず、アブザンアグロについては今回で終了となります。次回からはソプターと赤単について特集してみたいと思います。
●私信
Y-Magicに所属している方々へ。現在、自分が用意できる環境の有力デッキは以下の通りです。使ってみたいデッキがありましたら、連絡ください。
・ 赤アグロ
・ 青赤ソプター
・ アブザンアグロ
・ ジェスカイウィンズ (現在、ボブボブが所持)
・ スゥルタイコントロール
なお、現在用意してないデッキと、主な使用者は以下の通り。
・ 赤緑信心 (ラリゴ)
・ マルドゥアグロ (Gガンナー)
・ アブザン大変異 (T・M)
●カードの再評価
《始まりの木の管理人》は、《ドロモカの命令》のターゲットとして優秀な1マナ枠であるとは思いましたが、1~2枚しかデッキに入っていないと、それ以上にサイドアウトするマッチが多いです。しかし、アグロと名乗る以上はこの枠を強いものにしなければデッキとしては成立しないように感じます。つまり、ここの考え方でデッキの様相が変わります。アグロと名乗る以上は2枚、できれば4枚取るべきカードなのではないでしょうか。
《搭載歩行機械》は、たしか+1/+1カウンターを載せる動きとのかみ合わせが良く、このデッキにおいて強いカードであることは間違いありません。しかし感触としてはいまひとつな感じを受けました。もう少し強く使える組み合わせが欲しいところです。
《羊毛鬣のライオン》と《先頭に立つもの、アナフェンザ》、そして《包囲サイ》はとても強いので特に問題はありませんでした。しいて言えばアナフェンザを重ね引いたときに辛いかな、と。
《風番いのロック》は雑に強いカードです。ミラーマッチや対ジェスカイでは非常に強力なカードですので、2枚は採用したいです。
《棲み家の防御者》はゲーム後半の柔軟性を生み出すカードではあるものの、「何か違う感」が強い印象。ここを別なカードに変える必要はあるかもしれないと感じます。
《真面目な訪問者、ソリン》はライフレースを挑む上では重要なカードなので、1~2枚は必要かと。
《ドロモカの命令》は色々と考えなければならないカードです。コントロール思考のせいかもしれませんが、こちらが除去を使うのに相手の除去を警戒しないといけないのは非常にストレスなのです。しかし、《搭載歩行機械》との相性を考えれば複数枚採用は必要でしょう。
《究極の価格》はマッチ次第で、驚くほど弱いカードに感じました。2マナで除去を合わせる必要のあるカードはいくつかありますが、それより腐るマッチの数が多すぎるのです。これをすべて《思考囲い》に変更することで、ゲームプランが立てやすくなり、除去がもっさりとするところも解消するような気はします。それでも赤が強い環境なので、サイドと半々で様子を見ましょう。
《アブザンの魔除け》はアドバンテージの塊。使い勝手を考えると4枚あって困った場面は少なかったです。特に《カマキリの乗り手》にしっかりと対応できるところが嬉しいですね。《英雄の破滅》はもう少し無いと勝てないマッチがあると感じたので、2枚は欲しいかなと。
そして何より、マナ基盤の不安定さが目立ちます。それでいて土地が多すぎるためにマナフラッドになりやすく、調整の必要があるように感じます。
《ドロモカの命令》と《アブザンの魔除け》を最大限使って《搭載歩行機械》を強く使いたいという考えから、調整した結果が以下の形です。
●Hangarback Abzan Aggro (調整案)
2 : 《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree》
4 : 《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
4 : 《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
4 : 《包囲サイ/Siege Rhino》
4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
2 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
20 creatures
2 : 《思考囲い/Thoughtseize》
2 : 《究極の価格/Ultimate Price》
4 : 《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》
4 : 《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
2 : 《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
2 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
16 other spells
2 : 《森/Forest》
2 : 《平地/Plains》
4 : 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2 : 《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
2 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 : 《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4 : 《疾病の神殿/Temple of Malady》
2 : 《静寂の神殿/Temple of Silence》
1 : 《マナの合流点/Mana Confluence》
1 : 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
24 lands
1 : 《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
1 : 《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1 : 《名誉の報賞/Honor’s Reward》
1 : 《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《部族養い/Feed the Clan》
1 : 《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
2 : 《思考囲い/Thoughtseize》
2 : 《責め苦の伝令/Herald of Torment》
2 : 《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
2 : 《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
15 sideboard cards
これもまだまだ調整段階。しかし元々完成度の高いデッキではありますので、自分ももっと使い込んでおきたいとは思いました。もちろん、アブザンはアグロだけではなく、コントロール、大変異の形もあります。環境の最大勢力をいかに考えるか、とても大事なことですね。
ひとまず、アブザンアグロについては今回で終了となります。次回からはソプターと赤単について特集してみたいと思います。
●私信
Y-Magicに所属している方々へ。現在、自分が用意できる環境の有力デッキは以下の通りです。使ってみたいデッキがありましたら、連絡ください。
・ 赤アグロ
・ 青赤ソプター
・ アブザンアグロ
・ ジェスカイウィンズ (現在、ボブボブが所持)
・ スゥルタイコントロール
なお、現在用意してないデッキと、主な使用者は以下の通り。
・ 赤緑信心 (ラリゴ)
・ マルドゥアグロ (Gガンナー)
・ アブザン大変異 (T・M)
コメント
結構みんな取ってるのを見ますがイマイチ強いマッチが思いつかないような・・・
基本的な使いどころとしては、飛行がガラ空きな相手に対する、より攻撃的な《風番いのロック》としてサイドインします。《先頭に立つ者、アナフェンザ》や《包囲サイ》に使うことで7点飛行クロックになりますし、除去をあわせても3/3飛行が残るわけです。メインから取っても良いカードだけれど、エンチャント対策が厳しいので、サイドから使うのが適切なのかとは思っています。《包囲サイ》はトランプルがあるのでいいですが、それ以外のクリーチャーは突破能力に欠けているため、それを追加する意味でも強いカードかと思います。
例えばですがジェスカイ相手にも、授与コストで唱えればほぼ確実にアドバンテージを稼げるカードですし、何より場に残った《責め苦の伝令》が《カマキリの乗り手》を邪魔します。《龍王オジュタイ》の返しに授与して攻撃するのも強烈です。