あおなみ線を電車で30分ほど。会場のポートメッセなごやに到着。
直前になって、前日トライアルにハサミがそこそこ多かったことや、エンチャントおよびアーティファクト対策があまり取れていなかったことから、サイドボードに1枚だけ《存在の破棄》を採用してみることに。何も無いよりマシ、という感じだけれど、ジェイスくんがいるから再利用もできそうなので、1枚挿しておくぶんには、きっと悪くはない。

とりあえず今日は、対策十分のアブザン、ジェスカイ、赤緑、赤アグロ、同型と戦いたい!

●会場にて
およそ300人ほどのプレイヤーが集まっており、その顔ぶれたるや、そうそうたるもの。名前も顔も、MTGプレイヤーなら一度は見聞きしたような人がワンサカで、自然とテンションも上がります。お初の方々も、きっとみんな強いんだろうなぁ。
こばゆいが前日トライアルで優勝したので、初陣は七瀬が頑張らせていただきます!

●大会
予約者297名、参加者266名。スイスドロー9回戦で戦います。

●ゲームリプレイ

1回戦 アブザンアグロパクト
いきなりのデッキチェックでしたが、お互いに問題なし。
1本目 : 開幕、占術土地から、《思考囲い》とまずまずの出足。相手の手札は、《悪魔の契約》、《ドロモカの命令》、《棲み家の防御者》、《クルフィックスの狩猟者》、土地3枚。これは珍しい、メインから《悪魔の契約》を採用したタイプのアブザンです。少し悩んで、《悪魔の契約》を選択。オジュタイの返しに出されたりすると非常に厄介に思えたので。相手は《棲み家の防御者》を2マナでプレイし、その次のターンに《クルフィックスの狩猟者》。これを《衰滅》で流すここまでは予定通り。しかしここで《悪魔の契約》を出される。引きなおされてる!返しに《龍王オジュタイ》を着地させる。ディスカードで土地を2枚捨てるが、続けて展開したのは《漂う死、シルムガル》。2体のドラゴンが相手のライフを削りにいくが、相手も負けじと《包囲サイ》に、契約4点ゲイン。更に《英雄の破滅》で《龍王オジュタイ》を処理する。こちらは《時を越えた探索》で有効牌を探しに。《シルムガルの嘲笑》をみつけて、契約破棄の《ドロモカの命令》に備える。相手の残りライフは10であり、ここで《龍王シルムガル》を出して、相手の《包囲サイ》を奪い取り、詰めにいく。ターンエンドに、《ドロモカの命令》がきたので、これは打ち消し。しかし2枚目の《ドロモカの命令》。そしてメインフェイズに、《悲劇的な傲慢》をプレイされ、万事休す。場には相手の《包囲サイ》だけが残る。結果からいけば、《ドロモカの命令》に打ち消しを使わずに、《悲劇的な傲慢》へ打ち消しを温存すべきであった。しかしメインに、取ってる、か。そうだな…。0-1
2本目 : 同じく《思考囲い》からスタートし、相手の手札は《アブザンの魔除け》、《棲み家の防御者》、《先頭に立つ者、アナフェンザ》、《包囲サイ》、土地2枚。自分の手札と相談して、アナフェンザを選択。やはり《棲み家の防御者》を通常召喚し、アグレッシブに攻めてくる。しかしここで土地が詰まり、《包囲サイ》を《英雄の破滅》で処理したところで動けなくなる。《棲み家の防御者》の2体目がループを構成し、もたもたするこちらを尻目に、ライフを削っていった。0-2

これはくやしい。

2回戦 マルドゥドラゴン

1本目 : ダブルマリガンの相手にライフを1まで詰められるが、《搭載歩行機械》を《龍王シルムガル》で奪い取り、勝利。1-0
2本目 : 淡々と《搭載歩行機械》を並べられ、場にはいよいよ4体のハンガーバック先生が。こうなってはどうしようもない。1-1
3本目 : 《搭載歩行機械》が再び襲い掛かる。除去と《衰滅》で耐えるも、飛行機械トークンが4体ほど並んだところでコラガンパンチ。あっさりと決着がついた。1-2

わずか2戦で早くも目なし!ここらへんからリプレイも簡潔になります^^

3回戦 ハンガーバックアブザン
1本目 : 《思考囲い》から見えたのは、《英雄の導師、アジャニ》、《英雄の破滅》、《アブザンの魔除け》、《包囲サイ》、土地3枚。ここは一番危険なアジャニを選択。引いてきた《先頭に立つ者、アナフェンザ》には《忌呪の発動》で対処。《龍王オジュタイ》を着地させると、相手は《包囲サイ》を展開。相手の《英雄の破滅》が見えているため、不用意に攻撃はできない。《漂う死、シルムガル》を展開すると、ここから2体目の《包囲サイ》。こちらはドラゴンで攻撃し、《衰滅》と合わせて場の2体の《包囲サイ》を、《龍王オジュタイ》と引き換えに処理する。すると3体目の《包囲サイ》。そして4体目の《包囲サイ》にはカウンター。ようやく落ち着いた場を作り上げ、勝利することができた。1-0
2本目 : ライオンアナフェンアナフェンサイサイ。1-1
3本目 : 《思考囲い》、《忌呪の発動》、《ヴリンの神童、ジェイス》とつないで、ここからは合計4枚詰んだ《忌呪の発動》祭り。こういう試合ができればアブザンにはそう簡単には負けない。2-1

ようやく1勝!対戦相手の方は3連敗に「こんなに負けたのはじめてだ;;」と意気消沈。彼もPWPを十分に獲得している強豪プレイヤー。そういう人たちが集まっている大会なのだ、と再認識させられる。

4回戦 赤緑ドラゴン
1本目 : 先手《エルフの神秘家》から《ゴブリンの熟練扇動者》。つええ。なんとか《胆汁病》で対処するが、《雷破の執政》、《嵐の息吹のドラゴン》と攻める手を緩めない。《衰滅》、《英雄の破滅》と順々に対処していくと、ここで手がとまり、《思考囲い》で見ると手札には《龍詞の咆哮》が3枚。この無駄牌差をいかし、勝利。「なんだよこれ!」と怒りと哀しみをあらわにするが、そのカードで勝利した試合も多いことだろう。引きのあやとは難しい。1-0
2本目 : 《エルフの神秘家》から《ゴブリンの熟練扇動者》。さっきも見たぞそれ。ついでにゼナゴス。1-1
3本目 : 立ち上がり、マナクリーチャーを除去して、土地が2枚でとまった相手の遅れを活かし、いざ自信をもって《龍王ドロモカ》。これに対処できるカードは《垂直落下》かX=5の《火口の爪》である。1ターン遅れて《火口の爪》が飛んできたところに、《シルムガルの嘲笑》。これで勝負は決した。2-1

4回戦終了時点で、なんとか2-2まで盛り返してきた。こばゆいは赤緑信心に連敗してしまって、同じく2-2らしい。ここから頑張っていこう。

と、そのときは思っていたのでした。

5回戦 黒赤ドラゴン
1本目 : 《搭載歩行機械》が並ぶ。土地4枚で結構粘ったけど負け。0-1
2本目 : 《搭載歩行機械》が並ぶ。土地3枚から引けず負け。0-2

6回戦 緑白進化の飛躍
1本目 : 3ターン目に《不動のアジャニ》が出るも、《龍王オジュタイ》が間に合って勝ち。1-0
2本目 : 3ターン目に《不動のアジャニ》で、《搭載歩行機械》3連打。1-1
3本目 : 絶望の《進化の飛躍》ループ。かなり粘ったけどさすがに無理。1-2

7回戦 白信心
1本目 : トリプルマリガンの相手に、《族樹の精霊、アナフェンザ》、《オレスコスの王、ブリマーズ》、《搭載歩行機械》と並べられて負け。衝撃。0-1
2本目 : 《見えざるものの熟達》が一方的に動き出し、あちらが8マナ、こちらが4マナ。勝てるわけが、ない。0-2

8回戦 4Cシディシラリー
1本目 : 途中までデッキの全容がみえなかったが、ライフ2守りきって勝利。1-0
2本目 : かなり捌ききったところで、絶望の《エレボスの鞭》。エスパードラゴンの弱点はやはり、エンチャントへの対処なのであろう。相当粘ったが負け。1-1
3本目 : 土地詰まりのこちらをシディシがたこ殴り。かなり遅れて全除去を撃つが、当然のように、《先祖の結集》。この手のデッキに初めて負けたかもしれない。1-2

9回戦 赤白英雄的
1本目 : 《満月の呼び声》ついてぶんまわり。0-1
2本目 : 《僧院の速槍》と《搭載歩行機械》を並べられ、懸命に対処するが《搭載歩行機械》が邪魔すぎる。《龍王ドロモカ》を間に合わせるが、それを乗り越えてくる《僧院の速僧》の瞬間サイズは1/2+2/1→3/3→7/6。《漂う死、シルムガル》も似たような感じで乗り越えられ、2体目の《龍王ドロモカ》にいたっては《ティムールの激闘》で乗り越えられる。「引きが強かった」といわれるが、こりゃどうしようもないですな…。0-2

見たか、2-2からの5連敗。

●結果

1回戦 ●●- アブザンパクト
2回戦 ○●● マルドゥドラゴン
3回戦 ○●○ ハンガーバックアブザン
4回戦 ○●○ 赤緑ドラゴン
5回戦 ●●- 黒赤ドラゴン
6回戦 ○●● 緑白進化の飛躍
7回戦 ●●- 白信心
8回戦 ○●● 4Cシディシラリー
9回戦 ●●- 赤白英雄的

2勝7敗。記録的大敗!

「搭載歩行機械には、勝てなかったよ…」

ちなみに、当たりたかった普通のアブザンと赤緑には勝ったものの、苦手とする黒赤系ドラゴンに2回も遭遇し、あとはローグにひたすらやられたい放題されてしまった。特に印象的なのが、サイドボード後の2戦目に9戦全敗していることである。サイドボードプランの甘さなのか、それとも遅いデッキの宿命なのか。エスパードラゴンというデッキに対する厳しいマークがあったのか。それら全部なのか。

こばゆいのほうは、1Byeからの5勝4敗。イマイチといいながらトントンである。負けたのは、引き強の赤緑信心に2回、赤黒戦士に1回、アブザンに1回とのこと。

ベスト8の顔ぶれとしては、赤アグロとハサミが勝ち組であり、以前紹介した高橋純也さんのメタ読みが、見事に正解だったようです。
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/1792

会場にはやはり、アブザンとエスパードラゴンが非常に多く、アブザンは全体的には負け組だったようです。そして、エスパードラゴンが苦手とする赤いデッキも比較的多く、それに強いアブザンがイマイチだったことから、赤いデッキが勝ち上がったという結果です。こうなってくると、アブザンで唯一勝ち残った津村プロは結構有利なのではないでしょうか。明日のベスト8の試合も楽しみですね。

とりあえず、アブザンとエスパードラゴンと、そして赤いデッキを重点にメタったデッキ選択は悪くはなかったものの、それだけマークも厳しかった、という感じがします。

引き運もさることながら、《搭載歩行機械》にひたすらボコボコにされた七瀬は、明日のPPTQにこの悪い流れのまま出て大丈夫なのか、非常に困っております…^^;

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