戦乱のゼンディカーレビュー③赤緑~多色編
2015年9月24日 Magic: The Gathering個人的に注目のカードを紹介していきます。今回は赤と緑と多色のカード。
まずは、赤から。
●神話レア
・ 竜使いののけ者
1マナ変態枠。デッキの考え方を改めないといけないようなキチガイの登場である。様々なデッキで採用されやすく、特にサイドボード要員として活躍するのではないかと思われる。ただし、本体のスペックはゴミなので、評価が大きくわかれるカードであると思われる。あまり高くなってほしくはないカードだが、高騰は避けられないだろう。
・ アクームの火の鳥
フェニックス先生は、《雷破の執政》と競って勝てそうな部分があまり無い。《カマキリの乗り手》の次のターンに出てきて強ければ、強いのかもしれないが。赤アグロが数枚採用する可能性はある。
●レア
・ 光輝の炎
X=1~3で調整しながら使用できる点で非常に評価が高い。ジェスカイが好んで採用するだろう。
・ 面晶体の掘削者、ザダ
《巨大化》のようなカードをコピーしまくる用途だと思われるが、構築で使うにはちょっと重すぎるか。
●アンコモン
・ 塵への崩壊
モダンで大騒ぎされているカード。ウルザトロンが崩壊するのかどうか、見物ではある。
・ 炎套の魔道士
威迫というキーワードを甘く見てはいけない。今後の赤アグロやそれに近いデッキの主力クリーチャーになると思われる。
・ 昇華者の突撃
使いやすいようで、使いにくい火力。様子見といったところであろうか。
・ 不快な集合体
場には、変異クリーチャーと、《搭載歩行機械》があります。3/5トランプル嚥下です。
ちょっと怪しい空気をもったクリーチャーな気がしますが、気のせいかな…。
・ アクームの石覚まし
なんとなく強そうに見えるけど、たぶん気のせい。赤アグロにワンチャンスあるのだろうか。
●コモン
・ マキンディの滑り駆け
何がまずいって、トランプルがついている点。そして、ただでも2/1なのが、フェッチ置いて起動すると4/3になる点である。今回のコモンの中でも最強クラスの化け物である。
・ 虚空の接触
どうやら、どうしても《搭載歩行機械》や《死霧の猛禽》を追放してほしいらしい。
・ ヴァラクートの捕食者
下手すると6/6とか8/8になるんだけど、これがコモンで大丈夫?
・ 棘撃ちドローン
なんだか、《ジェスカイの隆盛》と一緒に置いたら危ない気がする。
・ 沸き立つ大地
こういうカードは非常に大事。後半に引いても、若干重いが腐らないのは好評価。
続いて、緑のカード。
●神話レア
・ ムラーサの緑守り
6マナ5/4でアドバンテージ稼ぎ奴。ランプ系のデッキには確実に採用されてくるカードかとは思う。
・ 下生えの勇者
《森林の怒声吠え》のお供2号として登場。ちなみに1号は《死霧の猛禽》。こっちのカードの強いところは、やはり赤に対する異常な耐性の高さではないかと。フェッチランドを上手に使って、2/2⇒4/4まで育ててから戦いたいところ。《ドロモカの命令》や《アブザンの魔除け》あたりと組み合わせて使うと非常に厄介に見える。ついでに《搭載歩行機械》もどうぞ。
●レア
・ 放浪する森林
警戒、トランプルもちっていうのがかなり怪しい化け物。最大で6/6のサイズで登場するのだから、胡散臭さの塊のようなクリーチャーだ。赤いデッキはどうやって対処するんだろうね、こういうのに。
・ ニッサの復興
ランプデッキのキーカード。7点のライフ回復はかなり大きい。
・ 彼方より
じっくりアドバンテージを稼ぎつつ、マナ加速も兼ねたカード。エルドラージランプには採用される1枚かと思われる。
・ 獣呼びの学者
出てすぐに起動できるため、1ターン目に置くことはできないものの、2ターン目以降なら実質1マナで場に出せる。どのぐらい採用されるのか、難しいカードだ。
●アンコモン
・ 森の占術
ミラディンからの再録カード。どこかのシーンで必ず使われるカードではある。
・ カザンドゥへの撤退
赤いデッキが吐きそうになる1枚。サイドボードカードとして取られることもありそう。
・ 鎌豹
元気が良いのはいいことだが、どうしてもあのオオヤマネコと比べてしまう。
・ ジャディの横枝
新しいタイプのアグロ対策。やや頼りない感じもするが、ライフを得たとき~系カードと組み合わせると面白そうではある。
・ 腐敗のシャンブラー
鱗デッキ使いが、また悪いことを考えはじめた模様。とはいうものの、他に能力がないのはよろしくないかと。
●コモン
・ 噛み付きナーリッド
フェッチ置いて起動で2/2⇒4/4に。だからさ、コモンでこれはマズイんじゃないかな。
・ 成長のうねり
例えばだけど、1T目に《僧院の速槍》、2ターン目に《炎樹族の使者》から《成長のうねり》で土地出して、《僧院の速槍》が1/2⇒2/3⇒4/5で攻撃、ついでに《稲妻》で果敢もう1段階アップ、というのはどうでしょう。《実験体》だと1/1⇒2/2⇒4/4という動き。もう手札ほとんどないけどね。
・ 回収蔦
《忍び寄るカビ》そのもの。緑のコントロールデッキでは採用されることもあるだろう。
・ 垂直落下
再録組。サイドボードとしては、非常に重要なカード。
・ 自然の繋がり
ランプデッキにはとりあえず採用されるだろう。
・ 未開地の捜索
墓地に送れないのは残念。
・ 膨れ鞘
サクリ台には嬉しいクリーチャー。
最後に、多色のカード。
●神話レア
・ 深海の主、キオーラ
プラス能力で《ヴリンの神童、ジェイス》をスムーズに変身させたり、マナクリーチャーと土地を起こすことで2マナ立て直したりできる。マイナス能力ではクリーチャーと土地しか持ってこれないものの、すごい勢いでアドバンテージを稼いでくれる。見た目以上に強いPWだ。
・ 怒りの座、オムナス
このカードを見た時に、最初に思いついたのは《若き紅蓮術師》だった。たぶん、普通に使ったほうが強いだろうに。フェッチをセットして起動するだけで5/5が追加で2体出てくるのは少々おイタが過ぎるように思える。
・ 淀みの種父
見るからにアド取りお化け。しかし土地を出すまえに、普通に除去を撃たれる未来が見える。心底、複雑である。
●レア
・ 白日の下に
2~5マナ以下のクリーチャーかソーサリーかインスタントをサーチして唱えることができるという、胡散臭いカード。特に、「唱えてもよい」というのが非常に危険。5マナというのはちょっと重く感じるが、《ヴリンの神童、ジェイス》や《棲み家の防御者》で再利用できるところまで考えれば、強力なカードであることは間違いない。収斂のために《爪鳴らしの神秘家》は不可欠であり、そこまで入れるなら《死霧の猛禽》が入り、かなり怪しいデッキに仕上がりそうだ、という妄想までできる。
・ 深水の大喰らい
《オジュタイの命令》で釣り上げるのにちょうど良さそうなクリーチャー。ボードコントロールに優れており、マナさえあればアドバンテージを稼いでくれる。
・ 乱動を刻む者、ノヤン・ダール
コントロールデッキに採用される可能性のある変態。スペック自体は非常に高い。
・ 粗暴な排除
《ヴリンの神童、ジェイス》に上手に対処できる新カードのうちの1枚。青赤のカードでようやく使えそうなレベルのカードだ。ただし4マナであるため、採用枚数は多くても2枚までだろう。
・ 墓所からの行進
好きな人は好きに違いない、同盟者リアニメイトカード。
●アンコモン
・ 乱動の噴出
スタンダード注目カードの1つ。特に、《ハリマーの潮呼び》との相性が素晴らしい。嚥下で追放を狙うという使い方もできそうだ。
・ ウラモグの失却させるもの
《神秘の蛇》を彷彿とさせるクリーチャー。蛇よりタフネスが1高く、しかも飛んでいる。追放領域をいかに増やしておけるかが難しい。
・ 空乗りのエルフ
最低でも2マナ2/2飛行、MAXで5マナ5/5飛行というサイズの柔軟さは素晴らしい。ティムールで3マナ3/3飛行というバランスで出すのがきれいに見える。
・ 毅然たる刃の達人
書いてあることがちょっとやばそう。スタンダードでどこまで使えるかわからないが、リミテッドにおける強さはキチガイってことで問題ないかと。
・ コジレックの伝令
まず3マナ2/4という時点でかなり優秀に思える。欠色中心でデッキを組む場合には、ぜひとも採用したいクリーチャーなのではないだろうか。
・ 殺戮の先陣
アグロデッキで何かをやってくれそうなクリーチャー。
・ 地下墓地の選別者
ワンチャンスありそうなカードに思えるんだけど、どうだろう。
●おわりに
3回にわけて、新セット「戦乱のゼンディカー」注目のカードを、スタンダード目線で紹介してみました。リミテッド目線だと全然違う印象だけれど、構築目線だとかなりカードパワーは抑え目にされた印象。次回は、ランキング形式で評価をまとめたいと思います。
まずは、赤から。
●神話レア
・ 竜使いののけ者
1マナ変態枠。デッキの考え方を改めないといけないようなキチガイの登場である。様々なデッキで採用されやすく、特にサイドボード要員として活躍するのではないかと思われる。ただし、本体のスペックはゴミなので、評価が大きくわかれるカードであると思われる。あまり高くなってほしくはないカードだが、高騰は避けられないだろう。
・ アクームの火の鳥
フェニックス先生は、《雷破の執政》と競って勝てそうな部分があまり無い。《カマキリの乗り手》の次のターンに出てきて強ければ、強いのかもしれないが。赤アグロが数枚採用する可能性はある。
●レア
・ 光輝の炎
X=1~3で調整しながら使用できる点で非常に評価が高い。ジェスカイが好んで採用するだろう。
・ 面晶体の掘削者、ザダ
《巨大化》のようなカードをコピーしまくる用途だと思われるが、構築で使うにはちょっと重すぎるか。
●アンコモン
・ 塵への崩壊
モダンで大騒ぎされているカード。ウルザトロンが崩壊するのかどうか、見物ではある。
・ 炎套の魔道士
威迫というキーワードを甘く見てはいけない。今後の赤アグロやそれに近いデッキの主力クリーチャーになると思われる。
・ 昇華者の突撃
使いやすいようで、使いにくい火力。様子見といったところであろうか。
・ 不快な集合体
場には、変異クリーチャーと、《搭載歩行機械》があります。3/5トランプル嚥下です。
ちょっと怪しい空気をもったクリーチャーな気がしますが、気のせいかな…。
・ アクームの石覚まし
なんとなく強そうに見えるけど、たぶん気のせい。赤アグロにワンチャンスあるのだろうか。
●コモン
・ マキンディの滑り駆け
何がまずいって、トランプルがついている点。そして、ただでも2/1なのが、フェッチ置いて起動すると4/3になる点である。今回のコモンの中でも最強クラスの化け物である。
・ 虚空の接触
どうやら、どうしても《搭載歩行機械》や《死霧の猛禽》を追放してほしいらしい。
・ ヴァラクートの捕食者
下手すると6/6とか8/8になるんだけど、これがコモンで大丈夫?
・ 棘撃ちドローン
なんだか、《ジェスカイの隆盛》と一緒に置いたら危ない気がする。
・ 沸き立つ大地
こういうカードは非常に大事。後半に引いても、若干重いが腐らないのは好評価。
続いて、緑のカード。
●神話レア
・ ムラーサの緑守り
6マナ5/4でアドバンテージ稼ぎ奴。ランプ系のデッキには確実に採用されてくるカードかとは思う。
・ 下生えの勇者
《森林の怒声吠え》のお供2号として登場。ちなみに1号は《死霧の猛禽》。こっちのカードの強いところは、やはり赤に対する異常な耐性の高さではないかと。フェッチランドを上手に使って、2/2⇒4/4まで育ててから戦いたいところ。《ドロモカの命令》や《アブザンの魔除け》あたりと組み合わせて使うと非常に厄介に見える。ついでに《搭載歩行機械》もどうぞ。
●レア
・ 放浪する森林
警戒、トランプルもちっていうのがかなり怪しい化け物。最大で6/6のサイズで登場するのだから、胡散臭さの塊のようなクリーチャーだ。赤いデッキはどうやって対処するんだろうね、こういうのに。
・ ニッサの復興
ランプデッキのキーカード。7点のライフ回復はかなり大きい。
・ 彼方より
じっくりアドバンテージを稼ぎつつ、マナ加速も兼ねたカード。エルドラージランプには採用される1枚かと思われる。
・ 獣呼びの学者
出てすぐに起動できるため、1ターン目に置くことはできないものの、2ターン目以降なら実質1マナで場に出せる。どのぐらい採用されるのか、難しいカードだ。
●アンコモン
・ 森の占術
ミラディンからの再録カード。どこかのシーンで必ず使われるカードではある。
・ カザンドゥへの撤退
赤いデッキが吐きそうになる1枚。サイドボードカードとして取られることもありそう。
・ 鎌豹
元気が良いのはいいことだが、どうしてもあのオオヤマネコと比べてしまう。
・ ジャディの横枝
新しいタイプのアグロ対策。やや頼りない感じもするが、ライフを得たとき~系カードと組み合わせると面白そうではある。
・ 腐敗のシャンブラー
鱗デッキ使いが、また悪いことを考えはじめた模様。とはいうものの、他に能力がないのはよろしくないかと。
●コモン
・ 噛み付きナーリッド
フェッチ置いて起動で2/2⇒4/4に。だからさ、コモンでこれはマズイんじゃないかな。
・ 成長のうねり
例えばだけど、1T目に《僧院の速槍》、2ターン目に《炎樹族の使者》から《成長のうねり》で土地出して、《僧院の速槍》が1/2⇒2/3⇒4/5で攻撃、ついでに《稲妻》で果敢もう1段階アップ、というのはどうでしょう。《実験体》だと1/1⇒2/2⇒4/4という動き。もう手札ほとんどないけどね。
・ 回収蔦
《忍び寄るカビ》そのもの。緑のコントロールデッキでは採用されることもあるだろう。
・ 垂直落下
再録組。サイドボードとしては、非常に重要なカード。
・ 自然の繋がり
ランプデッキにはとりあえず採用されるだろう。
・ 未開地の捜索
墓地に送れないのは残念。
・ 膨れ鞘
サクリ台には嬉しいクリーチャー。
最後に、多色のカード。
●神話レア
・ 深海の主、キオーラ
プラス能力で《ヴリンの神童、ジェイス》をスムーズに変身させたり、マナクリーチャーと土地を起こすことで2マナ立て直したりできる。マイナス能力ではクリーチャーと土地しか持ってこれないものの、すごい勢いでアドバンテージを稼いでくれる。見た目以上に強いPWだ。
・ 怒りの座、オムナス
このカードを見た時に、最初に思いついたのは《若き紅蓮術師》だった。たぶん、普通に使ったほうが強いだろうに。フェッチをセットして起動するだけで5/5が追加で2体出てくるのは少々おイタが過ぎるように思える。
・ 淀みの種父
見るからにアド取りお化け。しかし土地を出すまえに、普通に除去を撃たれる未来が見える。心底、複雑である。
●レア
・ 白日の下に
2~5マナ以下のクリーチャーかソーサリーかインスタントをサーチして唱えることができるという、胡散臭いカード。特に、「唱えてもよい」というのが非常に危険。5マナというのはちょっと重く感じるが、《ヴリンの神童、ジェイス》や《棲み家の防御者》で再利用できるところまで考えれば、強力なカードであることは間違いない。収斂のために《爪鳴らしの神秘家》は不可欠であり、そこまで入れるなら《死霧の猛禽》が入り、かなり怪しいデッキに仕上がりそうだ、という妄想までできる。
・ 深水の大喰らい
《オジュタイの命令》で釣り上げるのにちょうど良さそうなクリーチャー。ボードコントロールに優れており、マナさえあればアドバンテージを稼いでくれる。
・ 乱動を刻む者、ノヤン・ダール
コントロールデッキに採用される可能性のある変態。スペック自体は非常に高い。
・ 粗暴な排除
《ヴリンの神童、ジェイス》に上手に対処できる新カードのうちの1枚。青赤のカードでようやく使えそうなレベルのカードだ。ただし4マナであるため、採用枚数は多くても2枚までだろう。
・ 墓所からの行進
好きな人は好きに違いない、同盟者リアニメイトカード。
●アンコモン
・ 乱動の噴出
スタンダード注目カードの1つ。特に、《ハリマーの潮呼び》との相性が素晴らしい。嚥下で追放を狙うという使い方もできそうだ。
・ ウラモグの失却させるもの
《神秘の蛇》を彷彿とさせるクリーチャー。蛇よりタフネスが1高く、しかも飛んでいる。追放領域をいかに増やしておけるかが難しい。
・ 空乗りのエルフ
最低でも2マナ2/2飛行、MAXで5マナ5/5飛行というサイズの柔軟さは素晴らしい。ティムールで3マナ3/3飛行というバランスで出すのがきれいに見える。
・ 毅然たる刃の達人
書いてあることがちょっとやばそう。スタンダードでどこまで使えるかわからないが、リミテッドにおける強さはキチガイってことで問題ないかと。
・ コジレックの伝令
まず3マナ2/4という時点でかなり優秀に思える。欠色中心でデッキを組む場合には、ぜひとも採用したいクリーチャーなのではないだろうか。
・ 殺戮の先陣
アグロデッキで何かをやってくれそうなクリーチャー。
・ 地下墓地の選別者
ワンチャンスありそうなカードに思えるんだけど、どうだろう。
●おわりに
3回にわけて、新セット「戦乱のゼンディカー」注目のカードを、スタンダード目線で紹介してみました。リミテッド目線だと全然違う印象だけれど、構築目線だとかなりカードパワーは抑え目にされた印象。次回は、ランキング形式で評価をまとめたいと思います。
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