スタンダード新デッキ調整録②デッキの弱点探し
2015年10月21日 Magic: The Gathering コメント (2)●前回の調整から
スタンダード新デッキ調整録①カードの評価
http://infiniteblue.diarynote.jp/201510171905202390/
にて、カードを評価しなおした結果、とりあえずこんなレシピに仕上がりました。
●大きな変更点
①マナ基盤の安定化
最近の2色デッキでとられやすい手法なのですが、フェッチ2種類を4枚ずつ、バトルランド2種類を1枚ずつ採用することで、フェッチA、Bどちらを引いてもバトルランドA、Bをサーチできるので、必要なほうの色マナを揃えることができます。
もう少しわかりやすく説明しますと、今回のデッキでは、青白フェッチと青黒フェッチを4枚ずつ採用していますが、普通に考えればどちらもそれぞれ、平地、沼しかもってこれません。しかし
・ 青白フェッチから平地だけでなく青黒バトルランドを
・ 青黒フェッチから沼だけでなく、青白バトルランドを
それぞれサーチできるために、必要なダブルシンボルを揃えやすくなるのです。
それだけのためにフェッチ8枚(約3万円)とか、やってられねぇな!と思った方は、素直にゲインランドを入れましょう。正直、大差ないです。
②2マナ枠生物を諦める
《搭載歩行機械》に引けを取らない2マナ生物を探していたのですが、まぁ当然いるわけもなく、《道の探求者》をそれほどアグレッシブに使えるわけもなく、とりあえず《絹包み》を4枚、《蔑み》を3枚投入することでお茶を濁してみました。
●水曜会にて調整
今日は、モダンの調整も少ししつつ、minatoさんへのエスパードラゴン指南も1時間ほど。そこそこ丁寧に説明できたと思うんだけど、わかってもらえただろうか…。
あとはこのデッキをちょいちょい練習させてもらいました。
まずはこのデッキ、アブザンとジェスカイ相手には滅法強いです。
アブザンですが、除去がしっかりしているために1対1交換を取り続けることができ、ギデオンなどにもしっかりと対応できる除去カードで構成されているため、苦手としません。その上で、序盤に削られたライフを大きく盛り返せるカードがたくさん投入してあるので、相性的には非常に良いです。
ジェスカイですが、特に《はじける破滅》といったカードに除去を頼っているデッキであればあるほど、トークンが横に並んでいくこのデッキへの対処は困難を極めます。サイドボードから《光輝の炎》を投入することが想定されますが、テストしている限りは、ソーサリータイミングの全体除去はあまり苦になりません。
●そして弱点はすぐに見つかる
問題は、怪しいなとは思っていたエスパードラゴンとのマッチアップです。まず、《蔑み》はそれなりに使えるとして…
1、《絹包み》が完全にゴミです。
2、《停滞の罠》もオジュタイにワンチャンスしかなく、基本的にゴミです。
3、《破滅の道》はプレインズウォーカーに強いはずなのですが、やはりゴミです。
つまり、ジェイスをメインに取っていないエスパードラゴンに対しては、全部ゴミです!
1枚だけ採用していた《荒廃した湿原》はかなり便利な印象はありましたが、いやしかし1枚だけではどうにもならないところです。増量を検討したいですね。
これらの問題を解決するにあたって、サイドボードに対策カードを多く取るのもたしかに良さそうなのですが、同時に赤アグロ系のデッキにも対策を取らなくてはならず、限度があります。これはやはり、メインデッキからアプローチしていかなければ…
●ちょっと考えてみたアプローチ
①メインにジェイスを入れて、ゴミを廃棄する : 青マナがわりと出せそうなので、困っていた2マナ枠にジェイスくんをつっこんでみるのは割とアリだな、と思ったのですが。デッキの動きとはかなり噛み合わなそう。
②ドラゴン出される前に、積極的に殴り勝つ : まぁ、これが出来たら苦労しないんだよね…。
③手札破壊してからプレインズウォーカーで殴り勝つ : これが一番現実的な気がする。
●最終的に…
●工夫したつもりの点
《強迫》と《蔑み》を2枚ずつに変更。《絹包み》の役割は本来、《搭載歩行機械》を処理するためのもので、そして軽いクリーチャーを処理するためのもの。《蔑み》がその役割をそれなりに担っている。そして当たりはずれはどうしても出てしまうものの、《強迫》に《蔑み》の役割の一部を分けることで、エスパードラゴンのようなデッキにも有効なカードを増やした。
《破滅の道》は強いカードだったけれど、ソーサリーなのがどうしても使いづらい。1枚を《勇敢な姿勢》に変更することで腐りにくくしておくのが良いかと。《破滅の道》が対処できる強い部分であるPWについては、先ほどの手札破壊に頑張ってもらおう。
《命運の核心》はわりとナイスアイデアだと思っている。相手のブン回りに対処できそうな全体除去を1枚取りつつ、《雷破の執政》や《龍王オジュタイ》などのドラゴン対策を兼ね備えている。ドラゴンを処理した場合には、こちらの軍勢は生き残るというのが最大のメリット。エスパードラゴンが使うそれとは、完全に逆の発想である。元々全体除去とPWの相性は悪くないので、1枚採用するぶんにはデッキの動きの邪魔にもならないだろう。
《残忍な切断》は意表をつける除去。フェッチを8枚採用したことで、かなり使いやすくなったと思う。他に探査呪文も入っていないので、1枚はあっても悪くない。
《荒廃した湿原》を1枚から3枚にまで増量。それに伴い、土地を25枚から26枚に増量。《停滞の罠》を外したので、3ターン目に白のダブルシンボルを揃える必要がなくなったのがかなり大きい。
●検討すべき点
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を4枚に増やしたいが、序盤のライフロスを回復するために《真面目な訪問者、ソリン》も減らしたくない。ここのバランスは色々と考え直すべきか。
また、インスタントタイミングの除去が若干不足しているため、「アタルカレッド」のようなデッキに激闘+強大化を一気に決められかねない。メインデッキにはインスタントタイミングの除去はたったの4枚である。悩ましいもんだね。
ついでにいうと、「アタルカレッド」のようなデッキに横並びの速度で勝てない可能性がすごく高い。ギデオンがトークン並べ始めればいける気がするが。
●まとめ
いま流行しているミッドレンジに強いが、アグロとコントロールに弱い。
サイドボードで十分に対応策をとるべき。
スタンダード新デッキ調整録①カードの評価
http://infiniteblue.diarynote.jp/201510171905202390/
にて、カードを評価しなおした結果、とりあえずこんなレシピに仕上がりました。
4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3 : 《僧院の導師/Monastery Mentor》
3 : 《マラキールの解放者、ドラーナ/Drana, Liberator of Malakir》
3 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
13 creatures
3 : 《蔑み/Despise》
4 : 《絹包み/Silkwrap》
2 : 《停滞の罠/Stasis Snare》
2 : 《破滅の道/Ruinous Path》
2 : 《完全なる終わり/Utter End》
3 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
3 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
3 : 《荒野の確保/Secure the Wastes》
22 other spells
3 : 《平地/Plains》
3 : 《沼/Swamp》
4 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 : 《大草原の川/Prairie Stream》
1 : 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1 : 《荒廃した湿原/Blighted Fen》
25 lands
●大きな変更点
①マナ基盤の安定化
最近の2色デッキでとられやすい手法なのですが、フェッチ2種類を4枚ずつ、バトルランド2種類を1枚ずつ採用することで、フェッチA、Bどちらを引いてもバトルランドA、Bをサーチできるので、必要なほうの色マナを揃えることができます。
もう少しわかりやすく説明しますと、今回のデッキでは、青白フェッチと青黒フェッチを4枚ずつ採用していますが、普通に考えればどちらもそれぞれ、平地、沼しかもってこれません。しかし
・ 青白フェッチから平地だけでなく青黒バトルランドを
・ 青黒フェッチから沼だけでなく、青白バトルランドを
それぞれサーチできるために、必要なダブルシンボルを揃えやすくなるのです。
それだけのためにフェッチ8枚(約3万円)とか、やってられねぇな!と思った方は、素直にゲインランドを入れましょう。正直、大差ないです。
②2マナ枠生物を諦める
《搭載歩行機械》に引けを取らない2マナ生物を探していたのですが、まぁ当然いるわけもなく、《道の探求者》をそれほどアグレッシブに使えるわけもなく、とりあえず《絹包み》を4枚、《蔑み》を3枚投入することでお茶を濁してみました。
●水曜会にて調整
今日は、モダンの調整も少ししつつ、minatoさんへのエスパードラゴン指南も1時間ほど。そこそこ丁寧に説明できたと思うんだけど、わかってもらえただろうか…。
あとはこのデッキをちょいちょい練習させてもらいました。
まずはこのデッキ、アブザンとジェスカイ相手には滅法強いです。
アブザンですが、除去がしっかりしているために1対1交換を取り続けることができ、ギデオンなどにもしっかりと対応できる除去カードで構成されているため、苦手としません。その上で、序盤に削られたライフを大きく盛り返せるカードがたくさん投入してあるので、相性的には非常に良いです。
ジェスカイですが、特に《はじける破滅》といったカードに除去を頼っているデッキであればあるほど、トークンが横に並んでいくこのデッキへの対処は困難を極めます。サイドボードから《光輝の炎》を投入することが想定されますが、テストしている限りは、ソーサリータイミングの全体除去はあまり苦になりません。
●そして弱点はすぐに見つかる
問題は、怪しいなとは思っていたエスパードラゴンとのマッチアップです。まず、《蔑み》はそれなりに使えるとして…
1、《絹包み》が完全にゴミです。
2、《停滞の罠》もオジュタイにワンチャンスしかなく、基本的にゴミです。
3、《破滅の道》はプレインズウォーカーに強いはずなのですが、やはりゴミです。
つまり、ジェイスをメインに取っていないエスパードラゴンに対しては、全部ゴミです!
1枚だけ採用していた《荒廃した湿原》はかなり便利な印象はありましたが、いやしかし1枚だけではどうにもならないところです。増量を検討したいですね。
これらの問題を解決するにあたって、サイドボードに対策カードを多く取るのもたしかに良さそうなのですが、同時に赤アグロ系のデッキにも対策を取らなくてはならず、限度があります。これはやはり、メインデッキからアプローチしていかなければ…
●ちょっと考えてみたアプローチ
①メインにジェイスを入れて、ゴミを廃棄する : 青マナがわりと出せそうなので、困っていた2マナ枠にジェイスくんをつっこんでみるのは割とアリだな、と思ったのですが。デッキの動きとはかなり噛み合わなそう。
②ドラゴン出される前に、積極的に殴り勝つ : まぁ、これが出来たら苦労しないんだよね…。
③手札破壊してからプレインズウォーカーで殴り勝つ : これが一番現実的な気がする。
●最終的に…
4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3 : 《僧院の導師/Monastery Mentor》
3 : 《マラキールの解放者、ドラーナ/Drana, Liberator of Malakir》
3 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
13 creatures
2 : 《強迫/Duress》
2 : 《蔑み/Despise》
2 : 《絹包み/Silkwrap》
1 : 《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
1 : 《破滅の道/Ruinous Path》
2 : 《完全なる終わり/Utter End》
3 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
3 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
1 : 《命運の核心/Crux of Fate》
1 : 《残忍な切断/Murderous Cut》
3 : 《荒野の確保/Secure the Wastes》
21 other spells
2 : 《平地/Plains》
3 : 《沼/Swamp》
4 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 : 《大草原の川/Prairie Stream》
1 : 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
3 : 《荒廃した湿原/Blighted Fen》
26 lands
●工夫したつもりの点
《強迫》と《蔑み》を2枚ずつに変更。《絹包み》の役割は本来、《搭載歩行機械》を処理するためのもので、そして軽いクリーチャーを処理するためのもの。《蔑み》がその役割をそれなりに担っている。そして当たりはずれはどうしても出てしまうものの、《強迫》に《蔑み》の役割の一部を分けることで、エスパードラゴンのようなデッキにも有効なカードを増やした。
《破滅の道》は強いカードだったけれど、ソーサリーなのがどうしても使いづらい。1枚を《勇敢な姿勢》に変更することで腐りにくくしておくのが良いかと。《破滅の道》が対処できる強い部分であるPWについては、先ほどの手札破壊に頑張ってもらおう。
《命運の核心》はわりとナイスアイデアだと思っている。相手のブン回りに対処できそうな全体除去を1枚取りつつ、《雷破の執政》や《龍王オジュタイ》などのドラゴン対策を兼ね備えている。ドラゴンを処理した場合には、こちらの軍勢は生き残るというのが最大のメリット。エスパードラゴンが使うそれとは、完全に逆の発想である。元々全体除去とPWの相性は悪くないので、1枚採用するぶんにはデッキの動きの邪魔にもならないだろう。
《残忍な切断》は意表をつける除去。フェッチを8枚採用したことで、かなり使いやすくなったと思う。他に探査呪文も入っていないので、1枚はあっても悪くない。
《荒廃した湿原》を1枚から3枚にまで増量。それに伴い、土地を25枚から26枚に増量。《停滞の罠》を外したので、3ターン目に白のダブルシンボルを揃える必要がなくなったのがかなり大きい。
●検討すべき点
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を4枚に増やしたいが、序盤のライフロスを回復するために《真面目な訪問者、ソリン》も減らしたくない。ここのバランスは色々と考え直すべきか。
また、インスタントタイミングの除去が若干不足しているため、「アタルカレッド」のようなデッキに激闘+強大化を一気に決められかねない。メインデッキにはインスタントタイミングの除去はたったの4枚である。悩ましいもんだね。
ついでにいうと、「アタルカレッド」のようなデッキに横並びの速度で勝てない可能性がすごく高い。ギデオンがトークン並べ始めればいける気がするが。
●まとめ
いま流行しているミッドレンジに強いが、アグロとコントロールに弱い。
サイドボードで十分に対応策をとるべき。
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