最新スタン動向（10月後半）

プロツアー『戦乱のゼンディカー』での日本人対決は盛り上がりましたね！

純正のアブザンvsジェスカイというマッチアップでしたが、この大会で活躍したデッキや、新たに流行の兆しがみられるデッキが多く存在します。

●大会で結果を残したデッキ

プロツアー『戦乱のゼンディカー』では、

・ アブザン
・ ジェスカイ
・ アタルカレッド
・ 白緑大変異

の４種類のデッキが結果を残しています。

アリストクラッツというデッキにヒントを得て再現した「青黒ハスク」や「緑黒ハスク」、「多色ラリー」といったデッキもジワリと存在感を示しており、その他にもトモハルさんが考案したという「黒赤アグロ」、《エメリアへの撤退》に注目した「バント・トークン」や、ミッドレンジに強い純正コントロールデッキである「エスパーコントロール」、コントロールに強いという異色のランプデッキ「赤緑エルドラージ」などなどなど、様々なアーキタイプが生まれています。ＭＴＧ公式では最近積極的に新しいデッキを紹介しているので、興味のある方はぜひチェックすると良いかと思います。

●こういった動向を受けて

Tier１　アブザン、ジェスカイ、エスパー
Tier２　アタルカレッド、エルドラージランプ、白緑大変異
Tier３　ハスクラリー、バントトークンなど

と個人的には分類しておきたいです。

以前までTier１だった「アタルカレッド」は「アブザン」や「ジェスカイ」といったデッキに対策をしっかり取られており、気軽には持ち込みづらい感じがあります。その２つのデッキに強い「エスパードラゴン」や「エスパーコントロール」が相当数を増やしており、これを入れた３つのデッキがTier１と考えられるでしょう。

Tier２には勢いが落ちてきた「アタルカレッド」、海外で根強い人気がある「白緑メガモーフ」、新戦力としてついに登場してきた「エルドラージランプ」があげられます。「アタルカレッド」と「エルドラージランプ」は対極にある存在であり、どちらの存在も考慮に入れないといけない、という難しさがあります。

Tier３として「ハスクラリー」「バントトークン」といった横並びのデッキが存在感を示してきています。対策が取れていないデッキにとってはこの手のデッキは非常に相手にしづらいため、思わぬところで手痛い負けを食らってしまうことでしょう。

この他にも様々なアーキタイプが存在しており、それぞれが非常に強力な動きを持っています。これらに柔軟に対応できる「アブザン」や「ジェスカイ」、「エスパー」といったデッキはTier１にふさわしい、と言えることもできるでしょう。


●あなたのデッキをどう調整する？

「アブザン」や「ジェスカイ」を苦手とするようなデッキを使うのはナンセンスといえます。

そのうえで、「アタルカレッド」といったアグロ、「エスパー」といったコントロールにも対応できるようにデッキを構成すべきです。最近では「エルドラージ」というランプも数を増やしてきているので、意識しておく必要があります。横並びのデッキも増えてきているのでよくよく対策を考えておくべきでしょう。

《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》というカードも強く意識しておくべきでしょう。

みんな大好き《搭載歩行機械》、超高額ＰＷ《ヴリンの神童、ジェイス》といったカードは依然としてかなりの採用率であり、これらは常に意識されてきました。そして続くお化けがギデオンさんです。対応できるカードはたくさんあると思うので、どう対処するのが一番有効か、考えておくべきです。

どんな感じにデッキをつくっても、それなりに強いとは思います。
ただ、大会で勝ちたいなら話は別。以上のような意識を強くもつべきでしょう。