前回に引き続き、白黒ミッドレンジの調整です。

●そのオリジナルデッキって…

強いの?勝てるの?何かの大会で結果残したの?使ったプロプレイヤーっている?

「そのデッキ、本当に使う価値あるの?」

という方のために。

最近のスタンダードの大きな大会で、似たようなデッキが活躍して注目を浴びているようなので、3つほど紹介します。

最初に言っておきます。残念ながらドラーナはどのデッキにも入っていません ( ゚д゚ )クワッ!!


●Super League Championship

白黒ミッドレンジ (プレイヤー:Paul Rietzl)

4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3 : 《捕らわれの宿主/Carrier Thrall》
7 creatures

2 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
2 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
2 : 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
6 planeswalker

3 : 《蔑み/Despise》
3 : 《停滞の罠/Stasis Snare》
2 : 《破滅の道/Ruinous Path》
3 : 《骨読み/Read the Bones》
1 : 《隔離の場/Quarantine Field》
2 : 《完全なる終わり/Utter End》
3 : 《衰滅/Languish》
2 : 《次元の激高/Planar Outburst》
1 : 《残忍な切断/Murderous Cut》
1 : 《荒野の確保/Secure the Wastes》
21 other spells

5 : 《平地/Plains》
7 : 《沼/Swamp》
4 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 : 《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
2 : 《荒廃した湿原/Blighted Fen》
26 lands

3 : 《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
3 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
3 : 《強迫/Duress》
2 : 《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1 : 《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
2 : 《忘れられた運命/Fate Forgotten》
1 : 《骨読み/Read the Bones》
15 sideboard cards

プレイ動画もあるので、リンクを貼っておきます。

SLC W1 M6 Paul Rietzl (白黒ミッドレンジ) vs Lee Shi Tian (4色ラリー)
https://www.youtube.com/watch?v=K-suHwc6yXU&list=PL3rP64NRtmbhN7kiM4jScs_tKR60-mQo_&index=14

動画ではボッコボコにされていますが、相性的にもしょうがないところでしょう。

ミッドレンジというよりはコントロールに近いデッキですが、完成度が高いとは言えません。

まず土地のバランスについてですが、26枚という枚数は適正かと思います。フェッチとバトルランドのタスキがけで基盤を安定させるタイプと、普通にタップインランドで安定させるタイプと2つのやり方がありますが、七瀬はどちらでも良いと思っています。こちらは後者のようです。

《捕らわれの宿主》は七瀬自身も一番初期に2マナ枠を悩んで試しましたが、さすがにカードパワーが低すぎて、採用したいカードではありません。サイドに《風番いのロック》が採用されていますが、これはメインから採用したほうがメタゲームとしては合っているでしょう。

他にも色々と思うところはありますが、こういった構築は好きなので、とても参考になります。


●MagicOnlineChampionsipSeries

準優勝:白黒ミッドレンジ タッチ青 (プレイヤー:_FAB_)

4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
4 : 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
2 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
10 creatures

4 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
2 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
2 : 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
8 planeswalker

4 : 《絹包み/Silkwrap》
2 : 《停滞の罠/Stasis Snare》
1 : 《破滅の道/Ruinous Path》
2 : 《苦い真理/Painful Truths》
1 : 《完全なる終わり/Utter End》
3 : 《残忍な切断/Murderous Cut》
3 : 《荒野の確保/Secure the Wastes》
23 other spells

4 : 《平地/Plains》
3 : 《沼/Swamp》
3 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
1 : 《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
2 : 《大草原の川/Prairie Stream》
1 : 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
26 lands

2 : 《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2 : 《僧院の導師/Monastery Mentor》
1 : 《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
2 : 《払拭/Dispel》
3 : 《強迫/Duress》
2 : 《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1 : 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2 : 《究極の価格/Ultimate Price》
2 : 《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
15 sideboard cards

こちらは結果をしっかりと残したデッキ。このデッキの活躍があって、次に紹介するGPインディアナポリスの話へとつながっていくわけです。


●GPインディアナポリス

準優勝 : 白黒タッチ青トークン(プレイヤー:Raymon Perez, Jr.)

4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
4 : 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
3 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
11 creatures

4 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
2 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
1 : 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
7 planeswalker

4 : 《絹包み/Silkwrap》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《破滅の道/Ruinous Path》
2 : 《苦い真理/Painful Truths》
2 : 《完全なる終わり/Utter End》
3 : 《残忍な切断/Murderous Cut》
3 : 《荒野の確保/Secure the Wastes》
23 other spells

4 : 《平地/Plains》
3 : 《沼/Swamp》
3 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
1 : 《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
2 : 《大草原の川/Prairie Stream》
1 : 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
26 lands

1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
1 : 《否認/Negate》
1 : 《衰滅/Languish》
1 : 《対立の終結/End Hostilities》
2 : 《払拭/Dispel》
2 : 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
3 : 《強迫/Duress》
3 : 《正義のうねり/Surge of Righteousness》
15 sideboard cards

使用者のプロフィールにインタビューが載っていたので、簡単に和訳してみました。

Q、本大会ではどんなデッキをプレイしましたか?そしてその理由は?

A、「エスパートークン」だよ。「_FAB_(MOのアカウント名)」がマジックオンライン・チャンピオンシップシリーズ(MOCS)でこのデッキを使って2位になったんだけど、俺も一度プレイしてみて、こいつはすげぇと気づいたんだ。 このデッキは「ダーク・ジェスカイ」とのマッチアップですごく強いね。

Q、あなたのメインデッキのベストカードは何ですか?そしてその理由は?
《風番いのロック》だね。こいつはブロッカーとして2つの巨体をもつと同時に、(アタッカーとしても)十分なプレッシャーをもたらしてくれるよ。

Q、あなたのサイドボードのベストカードは何ですか?そしてその理由は?
A、《龍王シルムガル》かな。こいつは何でも奪ってくれるよ。

Q、もしあなたのデッキから1枚なんでも変えることができるなら、何を変えますか?そしてその理由は?
A、もう1枚、《風番いのロック》をメインかサイドに足すかな。飛行は強いからね。


●個人的感想

まず、白黒ミッドレンジというデッキタイプがしっかりと結果を残したのは嬉しいことですが、これは予想通りのことです。

以前の日記で、今後活躍しそうなデッキタイプを4つあげました。
10月13日の日記 「最新スタン動向と新デッキ案」
http://infiniteblue.diarynote.jp/201510140642429962/

1つは、超高速アグロデッキ。これは既に「アタルカレッド」などがありましたが。
1つは、ノンクリーチャーデッキ。これは「エスパーコントロール」がそれに近いです。
そしてもう1つが、横並びのトークン戦術です。これらはいずれも、《はじける破滅》と《包囲サイ》に対する明確な回答を得るための考察だったのですが、ついにそのアーキタイプが結果を残したといえます(予想より少し早かった)。まぁ、あれだけ「ダークジェスカイ」が活躍してしまっては、誰かがやると思いますけどね。
もう1つ、クロックパーミッションに関しては、流行の兆しがみえるエルドラージランプにも強いアーキタイプなので、そのうち活躍がみられるかもしれません。

さて、結果を残したデッキについてですが、特徴的なのは《白蘭の騎士》の採用でしょうか。先手の場合は2マナ2/2先制攻撃のクリーチャーにしかなりませんが、意図的に後手を選ぶことによって3ターン目に4枚目の土地を置くという動きが可能となります。これにより2マナの除去が効率的に働き、4ターン目に《風番いのロック》を置く、という強いムーブができます。しかしそれならば何故ロックを4枚取らなかったのか、という疑問も残りますが。それはインタビューでも触れられていますね。個人的には《白蘭の騎士》は試した上で諦めていたカードなので、もう一度その価値を確かめる必要があるな、と反省しています。

《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》についてはメタゲーム次第かなぁとは思っていました。個人的にはやはり《風番いのロック》をしっかり取りたかったので、あまり重いカードは増やしたくはなかったのですが、採用に値するカードであることは間違いないでしょう。メインにとるか、サイドにとるか、不採用か、悩ましいところです。

《絹包み》については、4枚採用するかどうかはメタゲーム次第なところはあります。最初は七瀬も4枚採用していたカードなのですが、ジェイスが入っていないタイプの「エスパードラゴン」にフルボッコされたこともあり、控えめに2枚にしていました。

《苦い真理》はたしかに考えたカードです。デッキの構造上、わりと簡単に青マナが出せるので、実際にプレイすると3マナ3ルーズ3ドロー、というソーサリー。アグロと対峙するには少し怖いカードですが、3ドローの強さは誰もが知っているはずです。

_FAB_さんのリストでサイドボードに採用されている《僧院の導師》は、赤いデッキが多ければ微妙かもしれませんが、基本的に「アブザン」に強いカードなのでメインから採用したい気持ちがあります。特に《ドロモカの命令》と《アブザンの魔除け》に除去を任せがちなアブザンというデッキは、この対処に苦労します。1マナ残しからの《残忍な切断》が《ドロモカの命令》の格闘を無駄なものにし、果敢が乗らなければ《アブザンの魔除け》で除去できずにトークン生成を許してしまいます。七瀬が組み上げたリストがアブザンに強いのも、このカードのおかげかと思っているので、デッキの動きにマッチしている以上はメインから採用したいところです。更に言うと、ランプデッキを殴り倒すときに一番強いのがメンター+手札破壊の組み合わせだったりします。

《マラキールの解放者、ドラーナ》が採用されていないのは、当然なのかもしれません。最初の野望が、「ドラーナを使ったデッキでドラーナのプレイマットをもらう!」というものだったので採用していて、それなりに活躍したカードではあるのですが、デッキの動きを緩慢にしているのは間違いありません。名残惜しいところではありますが、ここは一度、涙を呑んで?デッキから外してしまいましょう。

サイドボードに関してはまだまだ研究の余地がありそうなところです。《龍王シルムガル》の採用は面白い1枚だなと思いましたが、それ以上でもそれ以下でもないかと。七瀬の初期型だと赤対策だらけで、コントロールマッチやランプ対策カードがあまりに不足しているので、バランスを取らなければなりません。

●次回は…

本当は今回やる予定だった、デッキの調整をしようと思います。

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