メタゲーム予想の上で
2015年11月18日 Magic: The Gathering コメント (6)●前回のまとめ
<メタゲーム予想>
アブザン系 25%、エスパー系 20%、ジェスカイ系 15%
6%前後:赤緑アグロ系、ラリー系、ランプ系、マルドゥ
3%前後:ティムール、大変異系、赤黒、緑黒、その他
●仮にメタゲーム予想がしっかりと当たったとして…
その予想をしっかり実戦で生かさないと意味がない。
6割を占めると予想した3強デッキそれぞれに優位が取れることは大前提で、アグロやラリー、ランプといった動きの全く違うTier2デッキにも対応する必要がある。
ボブボブの持ち込む予定のデッキは、「白黒ミッドレンジ」
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511131643476832/
対アブザンは、先手は有利が取れ、後手は除去の枚数次第。メイン戦はアブザンとの対戦を強く意識しているので、基本的には有利な戦いになるはず。サイドプランで、よりしっかりと有利が取れるように、最後の詰めをする必要がある。
対ジェスカイは、サイド前6:4、サイド後7:3ぐらいで有利、との印象で戦ってはいる。トークン戦術というのがそもそもジェスカイに強い戦術なので、サイド後に《光輝の炎》が入ってきてなお、しっかりと有利を保てているかどうか。今一度確認すべき。
対エスパーは、コントロール相手には強い構成にしてあるが、「エスパードラゴン」の《龍王オジュタイ》に対する応じ手が少ないため、もう少し対策を練らないといけない。
もちろん、アブザン、ダークジェスカイ、エスパーのすべてのデッキは黒を採用しているので、《悪性の疫病》のサイドインは強く意識する必要がある。もちろん、これに対する戦い方というのは十分に取られているのだがその練習はもう少ししておきたいところ。
Tier2の対策カードをサイドボードにどれだけ取るか、というのは正直難しい。
赤緑アグロ系、ラリー系、ランプ系の3種類は動きが全く異なるので、サイドボードから対策を取れば対応しやすくなるのは当然であるが、その枚数を取りすぎると、一番対戦する可能性が高いアブザン、ジェスカイ、エスパーに対する対策が甘くなってしまう。
現在のサイドボードを改めて見てみる。
《アラシンの僧侶》は赤系アグロを強く意識した対策カードであり、《僧院の導師》との入れ替えでサイドインする。他のマッチでは全く役に立たない。ここに3枠割いていいのかという疑問は残るが、それだけ赤アグロ相手にはマッチを落としたくない。
《正義のうねり》も同じく赤系アグロを意識したカードだが、「ジェスカイ」の《カマキリの乗り手》や「アブザン」の《包囲サイ》といった、マルチカラーの強いクリーチャーにしっかりと対応できる、サイドイン率が高いカード。特に《乱脈な気孔》に対応できる数少ないカードでもある。
《精神背信》はミッドレンジ~コントロール相手に強いカード。メインボードから《強迫》を3枚も採用しており、元々手札破壊を多めに採用している。
《衰滅》は横に並ぶアグロ系のデッキ全般に強く、単体除去と入れ替えで使う場面が多くなる。
《命運の核心》は、《衰滅》とは質の異なる全体除去。「アブザン」「エスパードラゴン」のクリーチャーにしっかりと対応できるため、サイドインの出番は多いはず。
《苦い真理》は、コントロール相手に採用する3枚目のドローカード。ライフレースにならない限りは、それだけ強力なカードである。
《自傷疵》は、「エスパードラゴン」の《龍王オジュタイ》対策として追加したカード。もちろん「アブザン」に強いカードなので、追加除去として採用しやすい。
《無限の抹消》は、ランプデッキ対策として採用されているカード。できれば2枚採用したいところだが、取りすぎてもバランスが悪い。
《黄金牙、タシグル》は、サイドボードでトークン対策を意識した相手に強いカード。特に《衰滅》では流せないタフネス5であり、デッキは青マナも出すことができることから墓地回収のアドバンテージ能力も起動できる。
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》は追加のプレインズウォーカー。火力の多い相手には弱いものの、「アブザン」や「エスパー」といったデッキ相手には劇的に強く、メインの1枚に追加してでも採用したい。
他に取れるカードはないだろうか?
過剰になっているサイドボードはないだろうか?
まだ検討する余地はきっとあると思う。
●次回は…
「白黒ミッドレンジ」のサイドボードプランを改めて検討することで、ボブボブのGP神戸参加に向けた、最後の応援記事としたい。
<メタゲーム予想>
アブザン系 25%、エスパー系 20%、ジェスカイ系 15%
6%前後:赤緑アグロ系、ラリー系、ランプ系、マルドゥ
3%前後:ティムール、大変異系、赤黒、緑黒、その他
●仮にメタゲーム予想がしっかりと当たったとして…
その予想をしっかり実戦で生かさないと意味がない。
6割を占めると予想した3強デッキそれぞれに優位が取れることは大前提で、アグロやラリー、ランプといった動きの全く違うTier2デッキにも対応する必要がある。
ボブボブの持ち込む予定のデッキは、「白黒ミッドレンジ」
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511131643476832/
対アブザンは、先手は有利が取れ、後手は除去の枚数次第。メイン戦はアブザンとの対戦を強く意識しているので、基本的には有利な戦いになるはず。サイドプランで、よりしっかりと有利が取れるように、最後の詰めをする必要がある。
対ジェスカイは、サイド前6:4、サイド後7:3ぐらいで有利、との印象で戦ってはいる。トークン戦術というのがそもそもジェスカイに強い戦術なので、サイド後に《光輝の炎》が入ってきてなお、しっかりと有利を保てているかどうか。今一度確認すべき。
対エスパーは、コントロール相手には強い構成にしてあるが、「エスパードラゴン」の《龍王オジュタイ》に対する応じ手が少ないため、もう少し対策を練らないといけない。
もちろん、アブザン、ダークジェスカイ、エスパーのすべてのデッキは黒を採用しているので、《悪性の疫病》のサイドインは強く意識する必要がある。もちろん、これに対する戦い方というのは十分に取られているのだがその練習はもう少ししておきたいところ。
Tier2の対策カードをサイドボードにどれだけ取るか、というのは正直難しい。
赤緑アグロ系、ラリー系、ランプ系の3種類は動きが全く異なるので、サイドボードから対策を取れば対応しやすくなるのは当然であるが、その枚数を取りすぎると、一番対戦する可能性が高いアブザン、ジェスカイ、エスパーに対する対策が甘くなってしまう。
現在のサイドボードを改めて見てみる。
3 : 《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2 : 《正義のうねり/Surge of Righteousness》
2 : 《精神背信/Transgress the Mind》
2 : 《衰滅/Languish》
1 : 《命運の核心/Crux of Fate》
1 : 《苦い真理/Painful Truths》
1 : 《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
1 : 《無限の抹消/Infinite Obliteration》
1 : 《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
1 : 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
《アラシンの僧侶》は赤系アグロを強く意識した対策カードであり、《僧院の導師》との入れ替えでサイドインする。他のマッチでは全く役に立たない。ここに3枠割いていいのかという疑問は残るが、それだけ赤アグロ相手にはマッチを落としたくない。
《正義のうねり》も同じく赤系アグロを意識したカードだが、「ジェスカイ」の《カマキリの乗り手》や「アブザン」の《包囲サイ》といった、マルチカラーの強いクリーチャーにしっかりと対応できる、サイドイン率が高いカード。特に《乱脈な気孔》に対応できる数少ないカードでもある。
《精神背信》はミッドレンジ~コントロール相手に強いカード。メインボードから《強迫》を3枚も採用しており、元々手札破壊を多めに採用している。
《衰滅》は横に並ぶアグロ系のデッキ全般に強く、単体除去と入れ替えで使う場面が多くなる。
《命運の核心》は、《衰滅》とは質の異なる全体除去。「アブザン」「エスパードラゴン」のクリーチャーにしっかりと対応できるため、サイドインの出番は多いはず。
《苦い真理》は、コントロール相手に採用する3枚目のドローカード。ライフレースにならない限りは、それだけ強力なカードである。
《自傷疵》は、「エスパードラゴン」の《龍王オジュタイ》対策として追加したカード。もちろん「アブザン」に強いカードなので、追加除去として採用しやすい。
《無限の抹消》は、ランプデッキ対策として採用されているカード。できれば2枚採用したいところだが、取りすぎてもバランスが悪い。
《黄金牙、タシグル》は、サイドボードでトークン対策を意識した相手に強いカード。特に《衰滅》では流せないタフネス5であり、デッキは青マナも出すことができることから墓地回収のアドバンテージ能力も起動できる。
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》は追加のプレインズウォーカー。火力の多い相手には弱いものの、「アブザン」や「エスパー」といったデッキ相手には劇的に強く、メインの1枚に追加してでも採用したい。
他に取れるカードはないだろうか?
過剰になっているサイドボードはないだろうか?
まだ検討する余地はきっとあると思う。
●次回は…
「白黒ミッドレンジ」のサイドボードプランを改めて検討することで、ボブボブのGP神戸参加に向けた、最後の応援記事としたい。
コメント
《自傷疵》や《無限の抹消》等の1枚挿しされてるカードの水増しとしても使えるので、結構アリかな~と!
アイデアありがとうございます!《闇の誓願》は黒コントロール試したときに強かった印象なので、特に《衰滅》や《悪性の疫病》のようなカードがデッキに入っているときのシルバーバレットがいい感じですね。
ミッドレンジだと5マナ出すのが結構大変だったりするので、その枠に軽めのカードを積むほうを選択したほうが、現時点では良さそうです。劇的に刺さるカードが増えてきたら、かなりいい感じのアイデアだと思います!
アラシンの僧侶ですが、現環境の赤系アグロでは、激闘×強大化の貫通力が高く、3点ゲインでは追い付かない印象です。ですので、正義のうねりがを増やす方が良いように思うのですが、いかがでしょうか?
コメントありがとうございます!少し長くなるのですが、七瀬の考えを書いておきます!
デッキの構成上、《強迫》をメインから3枚採用していることにより、相手の動きが読みやすくなっています。《ティムールの激闘》と《強大化》のコンボを崩すのにも一役買っており、その上で一番怖いのは普通にトークン戦術でやられることです。《正義のうねり》は現在の環境では幅がきく除去ですのでもちろん使いたいのですが、結局2マナを立たせて1体しか処理できず、絶対的な対策カードでもありません。メインに《究極の価格》を2枚とっているので、近い役割のカードもあまり増やしたくはないのです。最後のひと押しの《強大化》を《残忍な切断》で上手にさばくのがベストな動きですので、そこに至るまでライフを保つことも大事ですし、1/3という置物の重要度は高いです。
感覚を掴むために1カ月間「アタルカレッド」を使い続けての感想としては、やはり《アラシンの僧侶》をベタ置きされるのが一番嫌だったので、どうしても枚数取りたくなります。とはいえ、さすがに3枚は多いかなとも思いますので、1枚を《徴税の大天使》にして、ジェスカイ対策を兼ねることにしました。
ちなみに「アタルカレッド」対策にサイドボードから《否認》をとるプランですが、2ターン目に青マナを用意できる保証がないため、個人的にはあまり推奨できるプランではありません。
サイドボードって、本当に難しいですね…。
とてもクリアになり、自分のサイドの参考になりました。
自分のデッキについて、メインからサイドまでご意見をぜひとも伺いたいと思いました(笑)
機会あれば、気軽にご質問ください。七瀬の答えられる範囲ではお答えできるとは思います。参考になれば幸いではありますが、戯言で終わってしまった時は申し訳ないですzzz