1週間連続で書きます今回の企画記事は、七瀬が個人的に考えているリミテッドの基本です。「リミテッドが上手になりたい!」という声や、「プレイングが上手くなりたい!」という声をいただいたので、大したこと書けないとは思いますが、雑記程度に書かせていただきます。何かしら参考になるところがあれば幸いです。GP名古屋に向けて、頑張っていきましょう!
(ここまで定型文)

前回提示したカードプールがこちら。今回はここから、七瀬のシールド構築プランを紹介したいと思います。何を意識して構築すればいいのか、七瀬は何を考えながら構築しているのか、何かしら参考になるところがあれば幸いです。

では、さっそく行ってきましょう!

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★「戦乱のゼンディカー」シールドデッキ

<白>
1 : 《絶壁の見張り》
1 : 《コーの懲罰者》
1 : 《影の滑空者》
2 : 《グリフィンの急使》
1 : 《コーの絡め捕り》
1 : 《天使の贈り物》
<青>
3 : 《波に漂うもの》 (1枚はFoil)
2 : 《培養ドローン》
2 : 《霞の徘徊者》
1 : 《謎めいた巡行者》
1 : 《雲マンタ》
2 : 《呪文萎れ》
2 : 《氷の猛進》
1 : 《輝く光波》
1 : 《払拭》
1 : 《掴み掛かる水流》
1 : 《乱動魔道士の計略》
<黒>
2 : 《泥這い》
2 : 《大食の虚身》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《音無く飛ぶもの》
1 : 《カラストリアの夜警》
2 : 《間欠泉の忍び寄り》
2 : 《骨の粉砕》
2 : 《大群の殺到》
2 : 《ぬかるみの敵意》
1 : 《墓の出産》
<赤>
1 : 《命知らずの群勢》
1 : 《炎套の魔道士》
1 : 《ヴァラクートの発動者》
1 : 《ヴァラクートの捕食者》
2 : 《棘撃ちドローン》
1 : 《オンドゥの勇者》
2 : 《エムラクールの名残》
1 : 《面晶体の掘削者、ザダ》(レア)
1 : 《石の怒り》
1 : 《とどろく雷鳴》
<緑>
1 : 《鎌豹》
1 : 《オラン=リーフの発動者》
2 : 《腐敗のシャンブラー》
1 : 《下生えの勇者》(神話レア)
1 : 《生命湧きのドルイド》
2 : 《タジュールの重鎮》
1 : 《大カマキリ》
1 : 《目なしの見張り》
1 : 《ムラーサのレインジャー》
2 : 《森の占術》
1 : 《未開地の捜索》
1 : 《垂直落下》
1 : 《成長のうねり》
<マルチ>
1 : 《ウラモグを失脚させるもの》
2 : 《殺戮の先陣》
2 : 《塵の中を忍び寄るもの》(レア)
1 : 《天使の隊長》(レア)
<無色>
1 : 《突き抜けの矢》
1 : 《コジレックの媒介者》
1 : 《破滅の昇華者》
1 : 《存在の一掃》
1 : 《エルドラージの破滅させるもの》
<土地>
1 : 《ウギンの聖域》(レア)
2 : 《砂岩の橋》
1 : 《天空の滝》
1 : 《繁殖苗床》


★最初に見るところ

1、枚数が足りない色は基本的には使わない

この環境、何でもできて強い色である白がご覧のとおりたったの7枚。これは、使う必要がないというか、それほど強いカードもあるわけではないので、使わないと割り切ってしまったほうが構築がしやすいでしょう。


2、2マナのカードの枚数を数える

3 : 《波に漂うもの》 (1枚はFoil)
1 : 《命知らずの群勢》
1 : 《オラン=リーフの発動者》
2 : 《腐敗のシャンブラー》
2 : 《殺戮の先陣》

なかなかに個性的なラインナップとなりました。ここだけ見ると、黒赤欠色と、黒緑ハスク系、青系コントロールの3種類の土台がありますね。


3、レアを確認する

1 : 《面晶体の掘削者、ザダ》(レア)
1 : 《下生えの勇者》(神話レア)
2 : 《塵の中を忍び寄るもの》(レア)
1 : 《天使の隊長》(レア)
1 : 《ウギンの聖域》(レア)

黒赤欠色と黒緑を組む分には、良さそうなラインナップです。


4、土地を確認する

「戦乱のゼンディカー」ではあまり意識する必要はありませんが、2色土地などがどれだけ取れているかで色の方針を決めていくのが基本です。


5、除去カードの枚数を確認する

除去カードがないと、相手のレアカード1枚にゲームを壊されかねません。最低でも2枚はとっておきたいところです。

以上、5点はデッキの構想の上で最重要項目なので、意識するといいかと思います。


●デッキの方針

①黒赤欠色

2 : 《泥這い》
2 : 《殺戮の先陣》
1 : 《命知らずの群勢》
2 : 《棘撃ちドローン》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《炎套の魔道士》
1 : 《ヴァラクートの捕食者》
1 : 《ヴァラクートの発動者》
2 : 《エムラクールの名残》
2 : 《塵の中を忍び寄るもの》(レア)
1 : 《音無く飛ぶもの》
16 creatures

1 : 《突き抜けの矢》
2 : 《骨の粉砕》
2 : 《大群の殺到》
1 : 《石の怒り》
1 : 《とどろく雷鳴》
7 other spells

9 : 《山》
8 : 《沼》
17 lands


とりあえず、アンコモンとレアを見る限りは最初に思いつくのは黒赤アグロでしょう。とりわけ、《殺戮の先陣》、《棘撃ちドローン》、《塵の中を忍び寄るもの》と出して《大群の殺到》でゲームを決める流れは強そうではあります。欠点としては、いずれもタフネスが低く対処されやすいクリーチャーであり、先手で勢いでいったときにしか勝てなそうなところです。

先手で勢いで勝てればそれでいい、というのには七瀬も同意しますが、リミテッドを続けているとそれでは成績が安定しないことがだんだんとわかってきます。そういった人はきっとミッドレンジ思考になっていくのかと思いますが。

それでも、アグロで強いのならばそれでいい。与えられたカードプールでベストなデッキを組むだけ、という意識ならば、このような構築は間違いではありません。

先手取れるならこのデッキでいくのがいいかな、というプランのひとつになるでしょう。


②黒緑ハスク

2 : 《泥這い》
1 : 《オラン=リーフの発動者》
2 : 《腐敗のシャンブラー》
2 : 《大食の虚身》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《下生えの勇者》(神話レア)
1 : 《生命湧きのドルイド》
1 : 《音無く飛ぶもの》
1 : 《目なしの見張り》
1 : 《ムラーサのレインジャー》
1 : 《コジレックの媒介者》
1 : 《破滅の昇華者》
1 : 《エルドラージの破滅させるもの》
16 creatures

2 : 《骨の粉砕》
1 : 《ぬかるみの敵意》
1 : 《墓の出産》
1 : 《垂直落下》
1 : 《突き抜けの矢》
1 : 《存在の一掃》
7 other spells

9 : 《森》
8 : 《沼》
17 lands


《腐敗のシャンブラー》と《大食の虚身》を中核に据えたデッキだが、エルドラージ末裔トークンを発生させるカードがあまりに少なく、デッキパワーとしてはかなり低くなってしまう。先ほどの黒赤のほうが勝ちプランが明確であり、こちらのデッキプランを使うことはほとんどなさそうだ。

③青赤+黒コントロール

3 : 《波に漂うもの》 (1枚はFoil)
2 : 《棘撃ちドローン》
1 : 《ヴァラクートの発動者》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《音無く飛ぶもの》
2 : 《エムラクールの名残》
1 : 《ウラモグを失脚させるもの》
1 : 《コジレックの媒介者》
1 : 《破滅の昇華者》
1 : 《エルドラージの破滅させるもの》
14 creatures

1 : 《突き抜けの矢》
1 : 《骨の粉砕》
2 : 《呪文萎れ》
1 : 《ぬかるみの敵意》
1 : 《石の怒り》
1 : 《とどろく雷鳴》
1 : 《存在の一掃》
8 other spells

5 : 《沼》
6 : 《島》
7 : 《山》
18 lands


長期戦を見据えた構成。《波に漂うもの》で地上をストップしたら、少しずつ相手にダメージを与えていく。《とどろく雷鳴》《ヴァラクートの発動者》が一番強く使える構成で、《マラキールの使い魔》+《突き抜けの矢》のコンボなどのギミックも採用しており、軽いクリーチャーデッキには非常に強い構成。欲を言えばもう少し除去やドローカードがあればよかったが…。


●感想
七瀬としては、①~③の3つのデッキプランを思いつきました。もちろん他にもいくつかあるとは思いますが、①の構成で1本目をアクティブに狙いつつ、相手が速いデッキなら③の構成に切り替えてじっくり戦うのも手かと思います。②はちょっとパーツ不足なので、実戦では使わないかな、と。


●ポイント
シールドデッキでは、しっかりレアを使いつつ、2色で足りないときは3色で構成するのがよいでしょう。まずはレアを入れる、次に2マナ域をしっかりと取る。そして十分に土地を入れることです。相手のボムに対処するための除去を2~3枚取れればベストでしょう。

七瀬としては、1つアクティブなデッキを構成したら、もうひとつ、違うタイプのデッキプランも用意するのが良いと思います。例えば、赤緑をつくった後で、白青黒をつくったり。

最初につくったデッキが必ずしも正解じゃないので、30分の構築時間を終えたあとでも、考えるのをやめないことが大事です。そこでベストなデッキの構成がみつかった場合、Game2とGame3でそのデッキに切り替えて戦うことができるのです。

はじめのうちは、構築が終わったあとや、1回戦が終わったあとなどに、知り合いと話し合ったりするのも手かと思います。他にどんな構築ができたか、どんなプランができるか、どんなコンボがあるか、などなど。

そうやって、シールドは上手になっていくものだと思います。


●終わりに

いかがだったでしょうか。七瀬が伝えたかったことがどれだけ伝えられたのかはわかりませんが、七瀬の考えるリミテッドの基本は、以上となります。

今まで自分が考えていた基本とは異なるところも多いかもしれません。なので、ひとつの参考としてご覧いただければと思います。

数多くの名だたるプロがリミテッドの記事を書いていますが、彼らの中でも、完全に同じ意見のプロはいません。それぞれが大事にしているところがあり、それを基準に様々なことを判断していることでしょう。例えばですが、絶対に2色でまとめるプロもいれば、どうしても3色にこだわるプロだっているのです。

七瀬はリミテッドでは、比較的ミッドレンジ気味の構成を好むプレイヤーです。アグロ構成が好きな時期もありましたし、クロックパーミッションを好む時期もありましたが、色々経験するうちに、ミッドレンジでまとまっていました。もちろん、アグロに構成するときはしますし、コントロールに構成するときはそうします。大事なのは、様々な構築を経験して、そのときに必要なものは何なのかを、よく知ることです。

最後に一言付け加えるならば、リミテッドこそプレイは丁寧に時間をかけて行うのが大事です。いつもならしないようなミスをするのがリミテッドであり、もちろんミスの少なさが勝敗に大きく関わるのがリミテッドです。場に出ているカードをちゃんと把握していますか?誘発は忘れていませんか?あなたが今一番使われるとマズイカードはなんですか?といったことを意識して丁寧にプレイできれば、例えばグランプリの初日、6勝2敗で迎えるバブルマッチを勝利することができるかもしれません。

何か感想やご意見あればコメントから気軽にどうぞ。七瀬もまだまだ伸びしろだらけのプレイヤーです。一緒に上達していきましょう!

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