第3回の水曜日は、多色デッキの代表その1「マルドゥグリーン」です。
【デッキリスト総評】
一般的と思われる構成のリストにしてみました。
クリーチャーは12~13枚のリストが多く、《魂火の大導師》、《包囲サイ》、《ゴブリンの闇住まい》の3種類が主力です。最近だとここに、ラリーなどにも強い《ゲトの裏切り者、カリタス》が採用されることが多いです。また、《焦熱の衝動》や《コラガンの命令》が当たることを嫌って《魂火の大導師》が《永代巡礼者、アイリ》や《森の代言者》に挿し変わっているリストや、いっそ抜いて全体除去をとっているリストなどが存在します。他にも《棲み家の防御者》といった明確に使えるカードも採用でき、これといって構成を固定しなくても十分に強いかと思います。
土地については26枚でほぼ固定されており、多少の差異はあれど、このリストに近い構成になっていると思います。
構成の工夫に最も差が出ているのが呪文ですが、《はじける破滅》を主力除去に、《焦熱の衝動》、《焙り焼き》といった火力や《残忍な切断》といった単体除去、アドバンテージをとりやすい《アブザンの魔除け》や《コラガンの命令》といった3マナ呪文に、手札破壊とドローカードが少々。《炎呼び、チャンドラ》は強さが認識されて以降は着実にその採用枚数を増やしています。4色のカードをデッキに採用できるため、《光輝の炎》といった全体除去や、《神聖なる月光》や《先頭に立つもの、アナフェンザ》といったラリー対策、追加の手札破壊など、多彩な呪文をサイドボードに用意しています。
サイドボードを含めて採用する呪文を考えるべきデッキであり、そのときのベスト構成はメタゲーム次第といったところでしょうか。
【デッキの動き】
基本的な動きは、除去コントロールです。脅威を的確に排除しながら、アドバンテージを取れるカードで確実に差を広げていくイメージ。デッキを生かすも殺すもプレイヤー次第というのが、現在の多色デッキの宿命なのでしょうか。
例えば先に《強迫》や《精神背信》から動かれることで遅れを取ってしまったり、《無限の抹消》で《包囲サイ》と《ゴブリンの闇住まい》を抜かれて万事休したり、《前哨地の包囲》に散々な目にあわされたり、たった1枚のプレインズウォーカーに振り回されたり。
《強迫》で《精神背信》は落とせますが、《精神背信》で《強迫》は落とせません。
《焙り焼き》や《破滅の道》、《自傷疵》はソーサリーなので、《払拭》では消されません。
《苦い真理》は3枚引けますが、《骨読み》は《ゴブリンの闇住まい》で再利用できます。
対戦相手の《搭載歩行機械》にきれいに対処できるのはメインからは《アブザンの魔除け》だけです。
そういった単純なことを頭に入れた上で、デッキを使えているでしょうか?
デッキを回すにあたって、ラリーやカンパニーといったトップメタに対する戦い方は、サイドも含めてイメージしやすいと思いますので、そこは十分に準備しておきましょう。
それよりなにより、特に練習すべきは、同型とダークジェスカイ戦です。
手札破壊で落とすべきカードは?除去の使いどころは?効果的なサイドボードは?
現在のスタンダードにおける「多色消耗戦」のすべてが詰まっているマッチアップです。
上手なプレイヤーと使い慣れていないプレイヤーでは、明らかに勝率に差が出るマッチアップですので、練習のしがいがあると思います。場合によっては、何度やっても上手なプレイヤーが勝ってしまうかもしれないほどです。
このデッキを上手に使いこなせるプレイヤーは、それだけ基本がしっかりしているか、現在のスタンダードというものをよく理解しているプレイヤーなのだと七瀬は思います。
3 : 《魂火の大導師》
4 : 《包囲サイ》
2 : 《ゲトの裏切り者、カリタス》
3 : 《ゴブリンの闇住まい》
12 creatures
4 : 《焦熱の衝動》
2 : 《強迫》 or 《精神背信》
2 : 《焙り焼き》
4 : 《はじける破滅》
2 : 《アブザンの魔除け》
2 : 《コラガンの命令》
2 : 《苦い真理》 or 《骨読み》
2 : 《残忍な切断》
2 : 《炎呼び、チャンドラ》
22 other spells
4 : 《血染めのぬかるみ》
4 : 《樹木茂る山麓》
4 : 《吹きさらしの荒野》
4 : 《乱脈な気孔》
2 : 《燻る湿地》
2 : 《燃えがらの林間地》
1 : 《梢の眺望》
1 : 《遊牧民の前哨地》
1 : 《平地》
1 : 《沼》
1 : 《山》
1 : 《森》
26 lands
2 : 《精神背信》 or 《強迫》
2 : 《神聖なる月光》
1 : 《破滅の道》
1 : 《苦い真理》
2 : 《光輝の炎》
2 : 《無限の抹消》
2 : 《先頭に立つもの、アナフェンザ》
1 : 《完全なる終わり》
1 : 《前哨地の包囲》
1 : 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
15 sideboard cards
【デッキリスト総評】
一般的と思われる構成のリストにしてみました。
クリーチャーは12~13枚のリストが多く、《魂火の大導師》、《包囲サイ》、《ゴブリンの闇住まい》の3種類が主力です。最近だとここに、ラリーなどにも強い《ゲトの裏切り者、カリタス》が採用されることが多いです。また、《焦熱の衝動》や《コラガンの命令》が当たることを嫌って《魂火の大導師》が《永代巡礼者、アイリ》や《森の代言者》に挿し変わっているリストや、いっそ抜いて全体除去をとっているリストなどが存在します。他にも《棲み家の防御者》といった明確に使えるカードも採用でき、これといって構成を固定しなくても十分に強いかと思います。
土地については26枚でほぼ固定されており、多少の差異はあれど、このリストに近い構成になっていると思います。
構成の工夫に最も差が出ているのが呪文ですが、《はじける破滅》を主力除去に、《焦熱の衝動》、《焙り焼き》といった火力や《残忍な切断》といった単体除去、アドバンテージをとりやすい《アブザンの魔除け》や《コラガンの命令》といった3マナ呪文に、手札破壊とドローカードが少々。《炎呼び、チャンドラ》は強さが認識されて以降は着実にその採用枚数を増やしています。4色のカードをデッキに採用できるため、《光輝の炎》といった全体除去や、《神聖なる月光》や《先頭に立つもの、アナフェンザ》といったラリー対策、追加の手札破壊など、多彩な呪文をサイドボードに用意しています。
サイドボードを含めて採用する呪文を考えるべきデッキであり、そのときのベスト構成はメタゲーム次第といったところでしょうか。
【デッキの動き】
基本的な動きは、除去コントロールです。脅威を的確に排除しながら、アドバンテージを取れるカードで確実に差を広げていくイメージ。デッキを生かすも殺すもプレイヤー次第というのが、現在の多色デッキの宿命なのでしょうか。
例えば先に《強迫》や《精神背信》から動かれることで遅れを取ってしまったり、《無限の抹消》で《包囲サイ》と《ゴブリンの闇住まい》を抜かれて万事休したり、《前哨地の包囲》に散々な目にあわされたり、たった1枚のプレインズウォーカーに振り回されたり。
《強迫》で《精神背信》は落とせますが、《精神背信》で《強迫》は落とせません。
《焙り焼き》や《破滅の道》、《自傷疵》はソーサリーなので、《払拭》では消されません。
《苦い真理》は3枚引けますが、《骨読み》は《ゴブリンの闇住まい》で再利用できます。
対戦相手の《搭載歩行機械》にきれいに対処できるのはメインからは《アブザンの魔除け》だけです。
そういった単純なことを頭に入れた上で、デッキを使えているでしょうか?
デッキを回すにあたって、ラリーやカンパニーといったトップメタに対する戦い方は、サイドも含めてイメージしやすいと思いますので、そこは十分に準備しておきましょう。
それよりなにより、特に練習すべきは、同型とダークジェスカイ戦です。
手札破壊で落とすべきカードは?除去の使いどころは?効果的なサイドボードは?
現在のスタンダードにおける「多色消耗戦」のすべてが詰まっているマッチアップです。
上手なプレイヤーと使い慣れていないプレイヤーでは、明らかに勝率に差が出るマッチアップですので、練習のしがいがあると思います。場合によっては、何度やっても上手なプレイヤーが勝ってしまうかもしれないほどです。
このデッキを上手に使いこなせるプレイヤーは、それだけ基本がしっかりしているか、現在のスタンダードというものをよく理解しているプレイヤーなのだと七瀬は思います。
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