七瀬式「白緑トークン」解説②サイドボードプラン
2016年5月15日 Magic: The Gathering昨日に引き続き、サイドボードプランについて。
以下に提示するサイドボードプランは、七瀬の実際のサイドボードをそのまま書きました。対戦相手のデッキによって多少の入れ替えもありますし、あくまで個人の考えですので、その点は予めご了承ください。
基本的に、後手の時は《ニッサの誓い》を1枚減らして、有用なカードと差し替えています。
●対同型(白緑トークン)
★先手時
先手時は相手の《悲劇的な傲慢》に注意を払いながら盤面を有利に進めていき、ライフを詰めておくのがセオリーです。除去を増やしてフル搭載し、1~2体の少数精鋭+プレインズウォーカーによる攻めの姿勢を貫きたいところ。基本的に先手を取る前提のメインボードですので、他のマッチアップを意識したカードを外すだけ。難しいのは後手番です。
★後手時
後手時は相手の攻勢をいかに食い止めるかと、《悲劇的な傲慢》による逆転が重要になってきます。後手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は状況を改善してくれないことのほうが多く、七瀬は枚数を減らします。また、終盤の《荒野の確保》はパワーカードですので、使われて負けることのないよう、ケアをしながら動くべきです。
《石の宣告》は時間を稼ぐには良いカードです。2体展開されたクリーチャーを掃除できれば最高ですが、少なくとも並んだトークンを処理できるはずで、積極的に使いたい除去なので4枚に。一方で《ドロモカの命令》は後手の場合は駆け引きに使うには不利なカードです。出したクリーチャーは先に落とされ、構える余裕もくれないでしょう。後半戦で使えれば御の字なので2枚に。
《停滞の罠》と《隔離の場》は、《搭載歩行機械》をスマートに処理できるカードです。場合によっては《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の攻勢を食い止めることもできるので、サイドインすべき。《進化の飛躍》は良いカードですが、重ね引くと負けが近いので1枚のまま。
《保護者、リンヴァーラ》は逆転の目をつくることができるカードで、《龍王ドロモカ》は《大天使アヴァシン》の駆け引きを一方的なものにしてくれます。単騎で強力な飛行クリーチャーは同型では決定打になることが多いですし、どちらも失ったライフを戻してくれます。また、七瀬は採用していませんが、《優雅な鷺、シガルダ》は同型戦でとても良いカードです。
同型戦で後手でも勝てるようになれば、だいぶデッキを使い込んできた証拠だと思います。
●対バントカンパニー
★先手時
同じクリーチャーを重ね引いてしまうと《反射魔道士》の罠に引っかかってしまいやすいので、七瀬は多少クリーチャーを散らすのが好みです。基本的にはどんどん横に並べていって負けるマッチではないですが、特にサイド後は《悲劇的な傲慢》でまくられることがあるので、その点だけはしっかりケアしておきたいところです。
★後手時
《悲劇的な傲慢》はどうしても欲しい瞬間があるのでとっていますが、依存すると《否認》1枚で負けますので、気をつけたいところです。《棲み家の防御者》は後手番では悠長すぎるのでサイドアウト候補。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》も1枚減らしてよいでしょう。
●対グリクシスコントロール
基本的にリソース勝負となるので、《搭載歩行機械》や《棲み家の防御者》、《進化の飛躍》が大活躍するマッチです。《荒野の確保》は良いカードですが、《悪性の疫病》を置かれると紙切れになってしまうので、サイドアウトします。《翼切り》で《龍王シルムガル》に備えるかどうかは好みでしょうか。
●対人間アグロ
相手の速度に対抗するための構成にシフトします。
《荒野の確保》はあまり強くはないカードですが、ワンチャンス作りにいくには場持ちの良いカードです。残してもよいでしょう。
●対黒緑アリストクラッツ系
《悲劇的な傲慢》も候補ですが、うまいこといかないほうが多いので採用せず。除去をしっかり当てつつ殴り勝つプランがベターかと思います。《棲み家の防御者》は除去を再利用できれば強いのですが、ちょっと悠長すぎると思うのでサイドアウト。単純に除去の枚数を増やしたほうが効果的かと思います。
●対赤緑ランプ
とにかく効率良く相手のライフを削ることができるかどうかで勝負が決まります。基本的に不利なマッチアップですが、相手が少しでも遅れれば、チャンスがあります。《ドロモカの命令》は一見無駄になりそうですが、《ジャディの横枝》の処理から、《コジレックの帰還》のダメージ軽減に、使いどころが多いです。ちなみに、《搭載歩行機械》と《森の代言者》、どちらを抜くかはまだちょっと微妙なところです。七瀬はいつも《搭載歩行機械》のほうを4枚アウトしていましたが……。《停滞の罠》はフィニッシュに使わないと、《世界を壊すもの》から痛い目にあうことがあるので注意です。
●対エスパーコントロール
デッキタイプが多岐にわたるエスパーはサイドプランもやや難しいのですが、例えばノンクリーチャータイプなら《ドロモカの命令》は完全に無駄カード。《ゲトの裏切り者、カリタス》を採用しているタイプの場合は除去を増やさなければなりません。こちらは《進化の飛躍》で大型クリーチャーをサーチして叩き付けていくプランですが、それを《龍王シルムガル》でパクられないように十分に気をつけたいところです。
●対白黒コントロール
一概に白黒といっても、こちらも様々な構築があるので基本的なプランを提示するのが難しいのですが、除去コンを想定したサイドボードでだいたいあってます。《ウェストヴェイルの修道院》や《大天使アヴァシン》を想定して《翼切り》をサイドインしています。
●対黒緑コントロール
《龍王ドロモカ》もしくは《優雅な鷺、シガルダ》は、《究極の価格》や《闇の掌握》では処理できない非常に厄介なクリーチャーです。
以上ですが、基本的にデッキパワーが高いので、先手を取ってブン回ればだいたいのデッキに勝てるのが「白緑トークン」の強みです。サイドボードでそこを歪ませてしまわぬように注意するのも、大事なことかもしれません。
最後まで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひご感想やご意見いただけると助かります。七瀬もぜひ参考にさせていただきます。
以下に提示するサイドボードプランは、七瀬の実際のサイドボードをそのまま書きました。対戦相手のデッキによって多少の入れ替えもありますし、あくまで個人の考えですので、その点は予めご了承ください。
基本的に、後手の時は《ニッサの誓い》を1枚減らして、有用なカードと差し替えています。
●対同型(白緑トークン)
★先手時
<IN>
1 : 《石の宣告》
1 : 《ドロモカの命令》
1 : 《停滞の罠》
<OUT>
2 : 《棲み家の防御者》
1 : 《進化の飛躍》
先手時は相手の《悲劇的な傲慢》に注意を払いながら盤面を有利に進めていき、ライフを詰めておくのがセオリーです。除去を増やしてフル搭載し、1~2体の少数精鋭+プレインズウォーカーによる攻めの姿勢を貫きたいところ。基本的に先手を取る前提のメインボードですので、他のマッチアップを意識したカードを外すだけ。難しいのは後手番です。
★後手時
<IN>
2 : 《ラムホルトの平和主義者》
2 : 《悲劇的な傲慢》
1 : 《石の宣告》
1 : 《停滞の罠》
1 : 《隔離の場》
1 : 《龍王ドロモカ》
1 : 《保護者、リンヴァーラ》
<OUT>
2 : 《棲み家の防御者》
1 : 《森の代言者》
1 : 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》
1 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
1 : 《ニッサの誓い》
1 : 《ドロモカの命令》
2 : 《荒野の確保》
後手時は相手の攻勢をいかに食い止めるかと、《悲劇的な傲慢》による逆転が重要になってきます。後手の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は状況を改善してくれないことのほうが多く、七瀬は枚数を減らします。また、終盤の《荒野の確保》はパワーカードですので、使われて負けることのないよう、ケアをしながら動くべきです。
《石の宣告》は時間を稼ぐには良いカードです。2体展開されたクリーチャーを掃除できれば最高ですが、少なくとも並んだトークンを処理できるはずで、積極的に使いたい除去なので4枚に。一方で《ドロモカの命令》は後手の場合は駆け引きに使うには不利なカードです。出したクリーチャーは先に落とされ、構える余裕もくれないでしょう。後半戦で使えれば御の字なので2枚に。
《停滞の罠》と《隔離の場》は、《搭載歩行機械》をスマートに処理できるカードです。場合によっては《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の攻勢を食い止めることもできるので、サイドインすべき。《進化の飛躍》は良いカードですが、重ね引くと負けが近いので1枚のまま。
《保護者、リンヴァーラ》は逆転の目をつくることができるカードで、《龍王ドロモカ》は《大天使アヴァシン》の駆け引きを一方的なものにしてくれます。単騎で強力な飛行クリーチャーは同型では決定打になることが多いですし、どちらも失ったライフを戻してくれます。また、七瀬は採用していませんが、《優雅な鷺、シガルダ》は同型戦でとても良いカードです。
同型戦で後手でも勝てるようになれば、だいぶデッキを使い込んできた証拠だと思います。
●対バントカンパニー
★先手時
<IN>
2 : 《ラムホルトの平和主義者》
1 : 《ドロモカの命令》
<OUT>
1 : 《搭載歩行機械》
1 : 《森の代言者》
1 : 《進化の飛躍》
同じクリーチャーを重ね引いてしまうと《反射魔道士》の罠に引っかかってしまいやすいので、七瀬は多少クリーチャーを散らすのが好みです。基本的にはどんどん横に並べていって負けるマッチではないですが、特にサイド後は《悲劇的な傲慢》でまくられることがあるので、その点だけはしっかりケアしておきたいところです。
★後手時
<IN>
2 : 《ラムホルトの平和主義者》
1 : 《ドロモカの命令》
2 : 《悲劇的な傲慢》
1 : 《保護者、リンヴァーラ》
<OUT>
1 : 《搭載歩行機械》
1 : 《森の代言者》
1 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 : 《棲み家の防御者》
1 : 《ニッサの誓い》
《悲劇的な傲慢》はどうしても欲しい瞬間があるのでとっていますが、依存すると《否認》1枚で負けますので、気をつけたいところです。《棲み家の防御者》は後手番では悠長すぎるのでサイドアウト候補。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》も1枚減らしてよいでしょう。
●対グリクシスコントロール
<IN>
1 : 《進化の飛躍》
1 : 《石の宣告》
1 : 《停滞の罠》
1 : 《隔離の場》
1 : 《龍王ドロモカ》
1 : 《保護者、リンヴァーラ》
<OUT>
2 : 《毅然さの化身》
1 : 《ニッサの誓い》
1 : 《ドロモカの命令》
2 : 《荒野の確保》
基本的にリソース勝負となるので、《搭載歩行機械》や《棲み家の防御者》、《進化の飛躍》が大活躍するマッチです。《荒野の確保》は良いカードですが、《悪性の疫病》を置かれると紙切れになってしまうので、サイドアウトします。《翼切り》で《龍王シルムガル》に備えるかどうかは好みでしょうか。
●対人間アグロ
<IN>
2 : 《ラムホルトの平和主義者》
2 : 《悲劇的な傲慢》
1 : 《石の宣告》
1 : 《ドロモカの命令》
1 : 《龍王ドロモカ》
1 : 《保護者、リンヴァーラ》
<OUT>
2 : 《棲み家の防御者》
1 : 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》
1 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
3 : 《ニッサの誓い》
1 : 《進化の飛躍》
相手の速度に対抗するための構成にシフトします。
《荒野の確保》はあまり強くはないカードですが、ワンチャンス作りにいくには場持ちの良いカードです。残してもよいでしょう。
●対黒緑アリストクラッツ系
<IN>
1 : 《石の宣告》
1 : 《ドロモカの命令》
1 : 《龍王ドロモカ》
1 : 《保護者、リンヴァーラ》
<OUT>
2 : 《棲み家の防御者》
1 : 《ニッサの誓い》
1 : 《進化の飛躍》
《悲劇的な傲慢》も候補ですが、うまいこといかないほうが多いので採用せず。除去をしっかり当てつつ殴り勝つプランがベターかと思います。《棲み家の防御者》は除去を再利用できれば強いのですが、ちょっと悠長すぎると思うのでサイドアウト。単純に除去の枚数を増やしたほうが効果的かと思います。
●対赤緑ランプ
<IN>
2 : 《ラムホルトの平和主義者》
2 : 《狩りの統率者、スーラク》
1 : 《翼切り》
1 : 《石の宣告》
1 : 《停滞の罠》
1 : 《荒野の確保》
<OUT>
4 : 《搭載歩行機械》 or 《森の代言者》?
2 : 《棲み家の防御者》
1 : 《大天使アヴァシン》
1 : 《進化の飛躍》
とにかく効率良く相手のライフを削ることができるかどうかで勝負が決まります。基本的に不利なマッチアップですが、相手が少しでも遅れれば、チャンスがあります。《ドロモカの命令》は一見無駄になりそうですが、《ジャディの横枝》の処理から、《コジレックの帰還》のダメージ軽減に、使いどころが多いです。ちなみに、《搭載歩行機械》と《森の代言者》、どちらを抜くかはまだちょっと微妙なところです。七瀬はいつも《搭載歩行機械》のほうを4枚アウトしていましたが……。《停滞の罠》はフィニッシュに使わないと、《世界を壊すもの》から痛い目にあうことがあるので注意です。
●対エスパーコントロール
<IN>
1 : 《狩りの統率者、スーラク》
1 : 《翼切り》
1 : 《進化の飛躍》
1 : 《隔離の場》
1 : 《龍王ドロモカ》
1 : 《保護者、リンヴァーラ》
<OUT>
2 : 《毅然さの化身》
1 : 《石の宣告》
1 : 《ドロモカの命令》
2 : 《荒野の確保》
デッキタイプが多岐にわたるエスパーはサイドプランもやや難しいのですが、例えばノンクリーチャータイプなら《ドロモカの命令》は完全に無駄カード。《ゲトの裏切り者、カリタス》を採用しているタイプの場合は除去を増やさなければなりません。こちらは《進化の飛躍》で大型クリーチャーをサーチして叩き付けていくプランですが、それを《龍王シルムガル》でパクられないように十分に気をつけたいところです。
●対白黒コントロール
<IN>
1 : 《翼切り》
1 : 《進化の飛躍》
1 : 《石の宣告》
1 : 《隔離の場》
<OUT>
2 : 《毅然さの化身》
1 : 《ニッサの誓い》
1 : 《ドロモカの命令》
一概に白黒といっても、こちらも様々な構築があるので基本的なプランを提示するのが難しいのですが、除去コンを想定したサイドボードでだいたいあってます。《ウェストヴェイルの修道院》や《大天使アヴァシン》を想定して《翼切り》をサイドインしています。
●対黒緑コントロール
<IN>
1 : 《進化の飛躍》
1 : 《石の宣告》
1 : 《隔離の場》
1 : 《龍王ドロモカ》
<OUT>
2 : 《毅然さの化身》
1 : 《ニッサの誓い》
1 : 《ドロモカの命令》
《龍王ドロモカ》もしくは《優雅な鷺、シガルダ》は、《究極の価格》や《闇の掌握》では処理できない非常に厄介なクリーチャーです。
以上ですが、基本的にデッキパワーが高いので、先手を取ってブン回ればだいたいのデッキに勝てるのが「白緑トークン」の強みです。サイドボードでそこを歪ませてしまわぬように注意するのも、大事なことかもしれません。
最後まで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひご感想やご意見いただけると助かります。七瀬もぜひ参考にさせていただきます。
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