本日紹介するのは、以前から何度か紹介してきた、「白青人間」です。『カラデシュ』を加えたあとの新環境では、人間では「白青」の友好色デッキが注目される可能性が高いため、今のうちから調整しておきます。

● 七瀬式 : 白青人間 (最新版)

4 : 《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》 [SOI]
4 : 《町のゴシップ屋/Town Gossipmonger》 [SOI]
2 : 《アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros》 [ORI]
2 : 《ドラゴンを狩る者/Dragon Hunter》 [DTK]
2 : 《探検隊の特使/Expedition Envoy》 [BFZ]
4 : 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》 [ORI]
4 : 《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant》 [SOI]
3 : 《呪文捕らえ/Spell Queller》 [EMN]
3 : 《反射魔道士/Reflector Mage》 [OGW]
2 : 《徴税の大天使/Archangel of Tithes》 [ORI]
30 creatures

4 : 《石の宣告/Declaration in Stone》 [SOI]
2 : 《非実体化/Unsubstantiate》[EMN]
4 : 《永遠の見守り/Always Watching》 [SOI]
10 other spells

10 : 《平地》
2 : 《島》
4 : 《港町/Port Town》 [SOI]
4 : 《大草原の川/Prairie Stream》 [BFZ]
20 lands

2 : 《侵襲手術/Invasive Surgery》 [SOI]
2 : 《払拭/Dispel》 [BFZ]
2 : 《否認/Negate》 [OGW]
2 : 《集団的努力/Collective Effort》[EMN]
2 : 《停滞の罠/Stasis Snare》[BFZ]
2 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》 [BFZ]
2 : 《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade》 [EMN]
1 : 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》 [DTK]
15 sideboard cards


●デッキ解説

メインボードのクリーチャー達から。

《スレイベンの検査官》 は、手がかりトークンを場に残してくれるクリーチャー。3マナ1/2でキャントリップつき、と見ることもできます。後半引いても腐らず、このクリーチャーがデッキを支えてくれているのは間違いないでしょう。このクリーチャーに除去を使わざるをえないような展開にするのが、勝負の分かれ目かもしれません。

《町のゴシップ屋》 は、デッキの主力クリーチャー。1ターン目は、このクリーチャーからスタートすることが多いです。1ターン目の動きがほとんどない現環境において、気づくと2/3までサイズアップしているこのクリーチャーは、強制攻撃が難点ですが、パンプアップつきであり、攻撃性が非常に高いです。後半引いてもあまり腐ることはありません。《永遠の見守り》との相性が良く、攻撃してから反転するテクニックは、人間デッキの基本中の基本です。

《サリアの副官》 は、人間デッキを成立させている主力クリーチャー。全体強化の効果はしゃれにならず、自身も大きくなるので放置もできません。2ターン目に素出しした場合、次のターンには2枚目がやってきて、サイズが1/1⇒3/3となる動きはインパクト大。白青のカラーリングだと、《非実体化》により再利用できる小技があります。

《白蘭の騎士》 は、人間デッキのマナ基盤を支える重要なクリーチャー。白青ならば、《大草原の川》をサーチしてくる動きが優秀です。後手3ターン目に、このクリーチャーを出して土地をサーチし、その後に手札から土地を出す、という動きは基本です。先制攻撃もちなので、サイズアップすると対処が難しいクリーチャーでもあります。

以上の16枚は、人間デッキの中核であり、どの人間デッキでも必ずフル採用されています。

《アクロスの英雄、キテオン》、《ドラゴンを狩る者》、《探検隊の特使》は1マナ2/1という攻撃的なクリーチャー。アグロに寄せたい場合はここの枚数を増やします。リリアナは天敵ですので、気をつけてプレイしたいところですね。《アクロスの英雄、キテオン》は、反転する能力が強力ですが、伝説のクリーチャーであるため、複数枚は採用したくありません。

《呪文捕らえ》 は、人間シナジーを形成しない生物。貴重な飛行持ちであり、相手の全体除去をキャッチしながら、クロックにもなるクリーチャーで、カードパワーの高さは間違いありません。特に、《永遠の見守り》によってサイズアップしていると、一段と強力です。

《反射魔導士》 は、バウンス効果が強力なクリーチャー。人間シナジーがありますが、どちらかというとテンポの補助がその役割です。相手が立てたクリーチャーを手札に返しながら殴っていけるのが強みですが、下手をすると、スイーパーが自分だけ刺さってしまうことに。使い方には注意が必要です。

《徴税の大天使》 は、このデッキのエースクリーチャー。七瀬の場合は、人間デッキをつくる場合には、必ず2枚は採用しています。除去のしづらさ、攻守の強さ、共にハイスペックで、非の打ちどころがありません。

次に、メインボードの呪文。

《石の宣告》 は、万能除去。特に、追放する点や、トークンへ対処しやすい点などが高評価です。アグロデッキならばデメリットもそこまで気になりません。

《永遠の見守り》 は、全体強化エンチャント。面での圧力をかけるには非常に強力であり、非常に頼りになります。《ドロモカの命令》で対処されてしまうと厳しい展開になるので、サイドボードからは《払拭》などの打ち消し呪文を構えながらプレイしたいですね。

以上の8枚の呪文は、七瀬の人間デッキには必ずフル採用しています。

《非実体化》 は、非常に面白い呪文。相手の渾身の呪文を手札に送り返したり、最後の押し込みの際にクリーチャーをバウンスしたりと、活躍の場は非常に多いです。長期戦になるとその効果は一気に下がりますので、キーポイントで使えるように、展開を考えたいです。

土地は20枚と少なく感じるかもしれませんが、わりとどうにかなるように構築されているので大丈夫です。むしろ、敗因のほとんどは「土地を引き過ぎた」ことになるものなので、あまり増やしたくないのです。

残りは、サイドボードの解説。

《侵襲手術》 は、《衰滅》と《悲劇的な傲慢》に焦点を絞ったサイドボード。できれば《否認》を優先して採用したいのですが、1マナと2マナの差が思いのほか重要なので、こういった形に。

《払拭》 は、特に《ドロモカの命令》と《集合した中隊》を使用する「バントカンパニー」を意識したサイドボードで、心強いお守りです。

《否認》 は、前述の呪文だけでなく、ソーサリーの全体除去や、プレインズウォーカーに対処できる強力な打ち消し呪文。

《停滞の罠》 は、《呪文捕らえ》の構えから裏をかいて使える除去呪文であり、《大天使アヴァシン》にも対応できることから評価が高いサイドボードです。特に、《反射魔導士》あたりと入れ替えで使うことを想定しています。

《集団的努力》 は、同型に特に強い呪文。呪文の効果は非常に大きく、この1枚で試合を左右できるほどです。


《折れた刃、ギセラ》 は、そのスペックの高さから注目を集めたものの、あまり見かけないクリーチャー。間違いなく強力なのですが、簡単に除去されてしまうのが難点です。白青ならば《払拭》や《否認》などの打ち消し呪文で守ることもできますので、使いどころは非常に多いはずです。

《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 は、除去に強い強力なPWです。特に先手で出すギデオンの強力さは今更語るまでもありません。主に除去コントロール系のデッキには効果覿面ですので、《徴税の大天使》あたりと入れ替えで使うのがよいでしょう。

《龍王オジュタイ》 は、《永遠の見守り》との相性がとても良い、除去耐性の高いクリーチャー。お守りで1枚入れておくと、その1枚で試合を決めてくれることがあります。前述の《大天使アヴァシン》との選択肢にもなるのですが、こういったカードは読みづらいほうが良いので、1枚ずつ採用で。

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