公式記事にあがっています。
http://coverage.mtg-jp.com/ptkld16/article/017738/#


当初、七瀬は白緑系のビートダウンデッキを優勝候補に予想していたのですが、メタゲームの回りが予想以上に早かったのは見込みが甘かったです。「霊気池の脅威」デッキが来そうなのは予想はしていましたが、さすがに最大勢力はないだろうと思っていただけに、驚きです。

全体的にデッキの多様さが見て取れ、見ていても面白いプロツアーなのではないでしょうか。


● 「霊気池の脅威」 100名

使われるとは思っていましたが、最大勢力になるとは思っていませんでした。安定感に疑問が残りますが、カウンターを積んでいないデッキに対してはかなり強そうに思えます。緑は必ず使われていますが、ティムールカラーが82名で最大勢力。今後の動向が楽しみなデッキですね。6連ガチャが大好きな人にオススメですよ!個人的には、手元の《霊気池の脅威》のFoilが値上がるのが楽しみです(ゲス顔)。


● 「黒緑昂揚」 55名、「黒赤緑昂揚」 8名

デッキのバランスが良さそうな昂揚デッキ。何が強いかって、リリアナさんが強いですね。
ジャンドカラーも良さそうですが、デッキの安定感を突き詰めるとこちらは2色が良さそう。
《密輸人の回転翼機》を上手に使うために《地下墓地の選別者》が使われているのは予想通り、納得の採用です。


● 「黒赤アグロ」 38名、「黒赤マッドネス」 21名

アプローチに違いはあるものの、黒赤でまとめたデッキが一大勢力を築いています。個人的にはミッドレンジがオススメだったんだけれどなぁ。


● 「白赤機体」 29名、「白黒赤機体」 13名

トップメタを担っていた機体デッキですが、黒を足して《無許可の解体》を採用することでライフレースに強くなっています。


● 「赤緑エネルギー」 31名、「青赤緑エネルギー」 4名

流行の兆しを見せていた赤緑。構築に個性は出そうですが、気持ちの良いビートダウンデッキに仕上がっているものと想像します。攻めが愚直ですので、息切れしやすいのが欠点です。本体火力ぐらいはほしいですね。


● 「現出」 31名

活躍が見込まれた「現出」ですが、「昂揚」ほどではありませんが、確実な勢力です。トリッキーな動きが特徴ですので、使うにも相手にするにも、そこそこに練習が必要なデッキだと思います。ぜひ、こういうデッキでスタンダードを楽しんでほしいですね。


● 「ジェスカイコントロール」 18名、「その他のコントロール」 26名

今回のプロツアーではコントロールデッキの躍進が目立ちました。最大勢力は白青赤の「ジェスカイ」で、インスタント呪文の使いやすさが理由かと思います。日本の八十岡プロは《苦い真理》が使える青黒赤の「グリクシス」で5-0(ドラフトあわせて8-0)という素晴らしい成績で初日を終えており、ドローと除去がしっかりしているデッキの強さを再認識させてくれます。日本では信者が多いので、そこそこ流行りそうですね。


● 「バントミッドレンジ」 13名、「白緑ミッドレンジ」 9名、「その他のミッドレンジ」 24名

七瀬が今回の最大勢力じゃないかと予想していたアーキタイプ。ちょっとメタゲームが進みすぎてしまったようです。「バント」は、主に「白緑ミッドレンジ」にカウンターを加えた形がこのデッキかと想像しますが、ただ単に「バントカンパニー」の呪縛から逃れられていない人々の集まりの可能性もあります。タミヨウさんは強いんで使いたいですけどね。「白赤」や「赤緑」あたりのアグロ寄りなビートダウンには滅法強いのが「白緑」なのですが、「霊気池の脅威」デッキには滅法弱そうです。


● 「人間」 12名

一部のプレイヤーが、「白赤」と「白緑」の人間を選択しています。七瀬のオススメは、カウンターを積める「白青」です。


● 「青赤スペル」 11名

青赤バーンの後継デッキともいえるアーキタイプ。ちょっとデッキの線が細そう。


● 「青巨像」 10名

巨像を連打する豪快なデッキ。フェアデッキには強そうですが、コントロールや「霊気池の脅威」デッキとは相性が悪そうです。



◎ 今後のメタゲーム動向予想

ふんわりとデッキは出揃ってきています。

◆ アグロ : 「白赤(黒):機体」、「黒赤:アグロ」、「白(+α):人間」

アグロを牽引しているのは「機体」。今後は白黒赤のマルドゥカラーが主流になりそうです。しかし対策が厳しくなってきていることから、白青赤のジェスカイカラーなども考えられます。

◆ ミッドレンジ : 「白緑(青or赤):ビートダウン」、「赤緑(青):エネルギー」

質の高い緑の生物を主体にした「白緑」「赤緑」の2種類が活躍中。対コンボにタッチ青することで生き残れるでしょうか。

◆ キーワード : 「黒緑(赤):昂揚」「青赤緑:現出」、「黒赤(青):マッドネス」

速度分類としてはミッドレンジ。「昂揚」と「現出」の2種類は非常に強力なキーワード系アーキタイプですので、今後も根強くトーナメントシーンに残ることでしょう。

◆ コントロール : 「白青(赤):コントロール」「青赤(黒):コントロール」、「白黒(赤):コントロール」

「機体」や緑系のビートダウン、そしてコンボデッキに対策をとったコントロール。アグロデッキがこのコントロールをいかに攻略できるかが今後のメタゲームの鍵と言えます。

◆ コンボ : 「霊気池の脅威」、「巨像」

《霊気池の脅威》はカウンターを採用しない限りは対処が非常に難しく、デッキも今後さらなる改善が見込まれますので、しばらくは環境に残り続けることでしょう。


今回のプロツアーでは、コンボデッキ 「霊気池の脅威」が一大勢力で、その他「昂揚」や「現出」といった比較的速いデッキを含めて、「機体」などのアグロ~ミッドレンジをまとめて、コントロールが倒している印象が強いです。よって、今後のアグロやミッドレンジは、コントロールデッキに有利のつく構築が求められていくことになりそうです。


◎ おわりに

ローテーション周期が短くなって初めてのプロツアーは、七瀬のメタゲーム予想よりもずっと進んでいたプロツアーでした。次回の良い参考にしたいと思います。

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