七瀬の霊気紛争レビュー② 赤緑その他
2017年1月11日 Magic: The Gathering※ スダンダードを中心とした個人的レビューです
※ 公式のカードリストを眺めながら見ていただけるとわかりやすいです
※ わかりやすいようにカードを星で格付けしました。
★ 評価基準
<赤>
<緑>
<多色>
<アーティファクト>
<土地>
※ 公式のカードリストを眺めながら見ていただけるとわかりやすいです
※ わかりやすいようにカードを星で格付けしました。
★ 評価基準
星5つ:環境を定義する強力なカード
星4つ:環境を代表するカード
星3つ:環境で使われるカード
星2つ:環境でもしかしたら使われるカード
星1つ:環境でほとんど使われないカード
<赤>
《霊気追跡者》 ★★☆☆☆
リリアナがいなくなればワンチャンスある人間。
《無秩序街の主》 ★★☆☆☆
4ターン目ぐらいに出てきそうな即席ドラゴン。決して弱くはないのだけれど、 《キランの真意号》対策カードが巻き添え的に刺さる状況になるとノーチャンス。
《不屈の独創力》 ★★☆☆☆
ぱっと見、使い方が全くわからないカード。例えば、デッキにトークンを生み出す呪文しか入っていなければ、意図したクリーチャーやアーティファクトを戦場に送り込むことができる。スタンダードでは4ターン目に《スラムの巧技》⇒《サヒーリ・ライ》のあと、5ターン目にトークンを2~3体飛ばして《守護フェリダー》でコンボ完成、といった不思議な動きができる。《失われた遺産》がある限りは厳しそうだけれど。下の環境では例えばレガシーなら《煮えたぎる歌》から、ちょっとした悪さもできるかもしれない。
《暴力の激励》 ★★★☆☆
非常にアグレッシブなインスタント。使い分けができる柔軟さがあるので、採用するデッキもあると思われる。
《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》 ★★★☆☆
「ラガバン」という名前のお猿さんをけしかけてくる15歳。そのままでも3点クロックなので性能は悪くないが、できれば戦闘が終わると去っていくお猿さんを有効活用したいところ。マナを使わずに「紛争」を達成できるのは評価できる。
《カーリ・ゼヴの巧技》 ★★★☆☆
相手のクリーチャーをパクった上にもうワンムーブできる超アグレッシブな呪文。しかしスタンダードではそれほど強い動きにならないため、評価は控えめ。ダブルシンボルがきついけど、アグロのサイドボードには入ると思われます。
《稲妻駆け》 ★★☆☆☆
これもあまり評価されないカードかと。「速攻」で「二段攻撃」の奇襲性は良いとして、8エネルギーをどう払うのか。
《貪欲な侵入者》 ★☆☆☆☆
グレムリンになって帰ってきた《エイトグ》。しかしまぁ《エイトグ》が過去実戦で活躍したのって、晴れる屋店長中島さんの《赤単親和》ぐらいじゃないのかね(Pauperのエイトグは別の話)。
《グレムリン解放》 ★★☆☆☆
3マナでアーティファクトを破壊すると2/2のグレムリンが1体。5マナでアーティファクトを2つ破壊すると2/2のグレムリンが2体。スタンダードで使われるカードの水準を満たしているようには見えないが、環境次第ではサイドボードでワンチャンスあるか。
《ショック》 ★★☆☆☆
満を持して帰ってきた感じのある《ショック》だが、新しいスタンダード環境にはまるで適していないように思える。
《攻城化改造》 ★★☆☆☆
1マナ7/11の噂の機体につければ10/11先制攻撃だよ!
<緑>
《僧帽地帯のドルイド》 ★★★☆☆
タフネス高めのマナエルフ。使われる可能性は十分ある。
《緑地帯の暴れ者》 ★★★★☆
無限コンボのパーツにもなる暴れん坊のぞうさんは、実質2~3マナ3/4。スタンダードでは緑ビートの主軸に置けるスペックの高さだと思う。
《緑輪地区の解放者》 ★★★☆☆
できればフェッチランドのある環境で使いたい紛争エルフ。相手のターンに除去を使うと痛い目にあうかもしれないという一例になるかもしれない。
《英雄的介入》 ★★★☆☆
全体除去対策呪文だが、《ヤヘンニの巧技》は回避できない。パーマネントを守ることができるので、たまにプレインズウォーカーや《停滞の罠》を守ったりすることもあるかもしれない。積極的に場に干渉するカードではないので、サイドボードから使われるカードかと思われる。
《隠れた薬草医》 ★★☆☆☆
モダンあたりで使えそうだと話題になったが、スタンダードだと「白緑人間」でもしかしたら使われるかもしれない、といった程度。基本的にただの熊であることを忘れてはいけない。
《襲拳会の革命家》 ★★★☆☆
基本スペックはそこそこ高いが、カウンターを増やすCIPをどのように有効活用できるかが課題。「白緑人間」に入れるには3マナはちょっと重いが、どうだろう。
《ナーナムの改革派》 ★★☆☆☆
こちらもフェッチランドのある環境で使いたいエルフ。
《自然廃退》 ★★★☆☆
《領事の旗艦、スカイソブリン》に対応できる呪文で最も軽量な呪文。《屑鉄場のたかり屋》へのスマートな解答にもなっているので、使われる機会はそこそこあるだろうと思う。
《ピーマの改革派、リシュカー》 ★★★★☆
《ラムホルトの平和主義者》や《スラムの巧技》と相性の良いクリーチャー。本人にも1つは乗せることができるのがグッド。どちらかというと注目すべきはマナ・クリーチャー化能力で、邪魔さえ入らなければ4ターン目に6~7マナにアクセス可能である。
《リシュカーの巧技》 ★★☆☆☆
豪快な呪文だけれど、そのマナ・コストの重さと、クリーチャーがいないと無意味という点がマイナスポイント。個人的には使われそうにない厳しめの評価。
《枷はずれな成長》 ★★★☆☆
何もしてない呪文に見えるが、様々なコンボのパーツになりそうな1枚。特に、スタンダードは土地を破壊される可能性が極めて低い。主にファンデッキに採用される可能性が高く、そういったデッキの中からすごいデッキが出てきたりするので、個人的には評価高め。
<多色>
《不撓のアジャニ》 ★★★☆☆
6マナと重いが、出てきたら仕事はしそうなPW。特に環境が遅くなりそうなので、活躍できるチャンスは十分にある。それにしても、忠誠値5でもよかったんじゃないですかね。
《異端の飛行機械職人》 ★★★☆☆
絶妙なバランスのトークン生成即席おじさん。4マナと考えれば弱くはないし、現出のエサにもなりそうだし、悪くはないんだけれど使いたくもない。
《アジャニの誓い》 ★★★☆☆
誓いシリーズはついにマルチカラーに。《ピーマの改革派、リシュカー》とのシナジーを形成する他、PWのコストを軽くしてくれるので、ギデオンやニッサを使いやすくしてくれる。複数枚積んで重ね引いたときが怖いが、シナジーを形成するデッキなら2枚ほど採用しても良いだろう。
《改革派の結集者》 ★★★☆☆
「紛争」の条件を達成すれば強い人間。2マナなら真っ先に《無私の霊魂》が思いつくが、5マナあるときに「手掛かりトークン」を使ってこれを出すのも自然な動きで悪くない。《ニッサの誓い》を重ねたときもシンプルに良い動き。《緑地帯の暴れ者》ともシナジーを形成するかもしれない。ちなみにモダン以下なら、1ターン目《貴族の教主》、2ターン目フェッチ切って《改革派の結集者》出すと、フェッチ場に出るよ!意味わかんないぜ!
《ならず者の精製屋》 ★★★★☆
出て1ドローするだけで優秀だが、エネルギー2個もついてくる。青緑というカラーリングはあまり強くなかったが、シンプルに優秀な生物を入れてテコ入れしてきた感じにも見える。星4つの理由も、そのカラーリングゆえ。
《尖塔の巡回員》 ★★☆☆☆
《反射魔道士》の代わりっぽいフライヤー人間。使って弱くはないが、好んで使う人は少ないだろう。
《策謀家テゼレット》 ★★★★☆
評価の理由はその忠誠値の高さ。以降、「紛争」や「即席」といったテーマ能力を上手に使いこなせるデザインになっている。単体で強いPWばかりが目立つが、サポート色の強いPWも悪くないように思える。
《テゼレットの手法》 ★★★☆☆
重くなって色拘束もきつくなったハサミ。奇襲性は高そう。
《速接会の技師》 ★★★★☆
非常に尖った生物。《屑鉄場のたかり屋》や各種機体とシナジーを形成し、本人も3マナ3/3と良スペック。アグレッシブな黒赤の新戦力になりうる。
《巻きつき蛇》 ★★★★☆
《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》や《ピーマの改革派、リシュカー》との相性がすこぶる良さそうな蛇。見かけたら早めに処理しないと痛い目に合いそうだ。フロンティアでぜひ《搭載歩行機械》と一緒に見てみたい。
<アーティファクト>
《霊気圏の収集艇》 ★★★☆☆
評価する声は多いが、若干過大評価されているように思える機体。最初は良く使われるだろうが、そのうち機体デッキぐらいでしか見られなくなるような気がする。
《バリケード破り》 ★★★☆☆
3~4ターン目ぐらいに出てきそう。インパクト大だ。「現出」とも相性が良い。問題は《儀礼的拒否》の存在。なぜ刷ったし。
《領事府の弩級艦》 ★★★☆☆
ロマンあふれる1マナ7/11。どうやって乗りこなすか悩ましいところだが、3ターン目ぐらいに《バリケード破り》が乗り込んで殴ってきそう。
《弾圧する構築物》 ★☆☆☆☆
《さまよう噴気孔》とのコンボが注目されたが、勝てるかというと話は別である。
《ゴンティの霊気心臓》 ★☆☆☆☆
追加ターン好きな人はぜひ。
《キランの真意号》 ★★★★★
今回のトップレア。どう考えても強いことしか書いてないので、使わない理由があまり考えられない。こういうカードを神話レアにするの本当やめてほしい。
《ギラプールの希望》 ★★★☆☆
評価が難しい1枚。《改革派の結集者》とのシナジー形成が強そうに見えるが、どこまでうまく機能するかは使ってみないとわからないところ。
《鼓舞する彫像》 ★★☆☆☆
悪さができそう。
《金属ミミック》 ★★★☆☆
真っ先に思いつくのが「人間」とのシナジー。2マナのアーティファクトクリーチャーという点も評価できる。ただし《サリアの副官》ほど強くないので、実際はそれほど使われないようにも思える。
《羽ばたき飛行機械》 ★★★☆☆
0マナアーティファクトは何かしら悪さをするという伝統があるので、今回も期待しています。
《パラドックス装置》 ★★☆☆☆
《導路の召使い》と《緑地帯の暴れ者》との3枚無限マナコンボが成立するが、現状、実用的なコンボがもう少し増えないとデッキとしては成立しない。可能性は色々あるので、探してみるのも良いかもしれない。
《平和歩きの巨像》 ★★★☆☆
《領事府の弩級艦》を2マナで動かせるようになる面白い機体。実用的ではないか。
《次元橋》 ★☆☆☆☆
できれば別なフォーマットでお楽しみください。
《改革派の地図》 ★★★☆☆
「紛争」を達成できる最もイージーな手段のひとつ。
《屑鉄さらい》 ★★☆☆☆
2マナ以下のアーティファクトを手札に戻せそうだが、有効に使えるデッキがつくれるかどうか怪しい。
《財宝の守り手》 ★★★☆☆
《作り変えるもの》と一緒に使ってみたいヘンテコなクリーチャー。「現出」と相性が良いが、4マナはさすがに重いようにも思える。
《歩行バリスタ》 ★★★☆☆
+1/+1カウンターを乗せるデッキで活躍しそうな1枚。ただしカウンターを増やす起動型能力は4マナと重く、決して2マナ域としてカウントしたくない。
<土地>
《産業の塔》 ★★★☆☆
欠色をつかうデッキでは重宝するであろう土地。他にも、アーティファクトを多く採用しているデッキにはだいたい入りそうに見えるが、土地事故の可能性を引き上げるかもしれないので、評価は抑えたい。
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