新環境のデッキアイデア出しのパターン

※今回も七瀬の個人的な考え方です。

■ カードの入れ替わり

今回、スタンダードで禁止されたカードは《約束された終末、エムラクール》《密輸人の回転翼機》《反射魔道士》の３枚です。

そして、「霊気紛争」のカードたちが加わります。

七瀬のデッキ構築のやり方としては、以下の内容を（時間が許すなら）すべて行います。おそらくは皆さんがよくやる、いたってふつうの構築パターンが書いてあると思いますので、参考までに。お時間あれば「自分はこんな感じだよ」というものをコメントしていただけると嬉しいです。

① 色ごとの主力パーツ、色組み合わせごとの主力パーツを列挙する

これはたまに「スタンダード構築ガイド」としてカードをリストに並べる記事を書いていると思いますが、その作業です。旧バージョンのものは以下です。新環境のものを用意したら追記します。

スタンダード構築ガイド2016冬
http://infiniteblue.diarynote.jp/201612100026174509/

これはデッキリストを掲載する際に何の編集ツールも使っていない七瀬が、カード名を１枚１枚タイピングするのがダルいので、一度まとめておけばここからコピペできるね！というやつですが、この作業をすると、いま環境にどのような優良カードが存在するのかを意識できるようになります。

② 新セットや旧セットの「強いカード」のシナジー形成を意識する

続いて、「このカードとこのカードを組み合わせたら強い！」というものをたくさんアイデア出しをします。《サヒーリ・ライ》と《守護フェリダー》の２枚で無限コンボ、というものはもちろん、《スラムの巧技》と《集団的努力》が決まれば強そう、みたいな小技まで、幅広く行います。色々な人と話をしたり、情報を集めたりする場合もありますが、基本的には一人で考えます。なかなか思いつかない人は、新しいカード１枚につき全てのプールのカードを見直してみればよいでしょう。

③ カードプールを全て見直す

先ほどの続きにはなりますが、「優良カード」を優先して見たあとでカードプールにあるすべてのカードを見直します。見直すというのは、それらのカードの存在を頭の片隅に入れておくという意味もありますが、評価のし直しも含みます。例を挙げると《約束された終末、エムラクール》が禁止になったことで、《悪意の調合》や《即時却下》といったカードは若干評価が下がる、という感じです。（《即時却下》は《終止符のスフィンクス》に対抗できる、という役割がまだあることを忘れません。）このカードプール再確認作業を何度か繰り返すことで、思わぬ発見があったりします。

④ デッキを試作してみる

テストデッキは、①に関連して色の組み合わせからのアプローチ、②に関連してシナジー形成からのアプローチ、あとは「紛争」「即席」といったキーワードからのアプローチなど、いくつか入り方はありますが、その全てをふんわり行います。その中で特にやってみたいものを選び、手順③を含めてデッキに採用できるカードの種類、枚数、マナ域を確認していくわけです。

もちろん、このようにデッキを考えている時間は実に楽しい時間なのですが、それほど時間をかける余裕もない人もたくさんいることは承知の上ですし、七瀬自身もそういったときもあります。あくまで趣味ですので、自分の楽しめる範囲で、自由なやり方で無理なくやるのがよいかと思います。

今回の日記は、自分はこんなやり方でデッキをつくるよ！という紹介記事です。

次回は、実際にデッキを構築する内容です。


■ 余談

余談にはなりますが、自分に対する戒めとして、「プロツアーを目指すなら自分でデッキを試行錯誤してつくる時間をもつべき」としています。ここでいう「プロツアーを目指す」というのは、個人的には「ＰＰＴＱに参加する」という意味です。通過すればＲＰＴＱで、そこを通過すればプロツアーですから、狭き門ではありますが、行き着く目標は同じところのはずです。

理由としては単純で、新セット発売から３週間でプロツアーですし、当然ながら普段どこかの調整チームに所属しているわけでもないので、もし出場する機会に恵まれたときは自身の力でデッキを構築してスタンダードを戦い、リミテッドを戦わないといけないわけです。そういったときに自信をもって挑戦したいですよね。

このあたりの考え方も色々あると思いますので、あまりお気になさらさずに。

カードゲームで楽しい夢を見てるプレイヤーのひとりってわけです。

なお、こんなことを言っている七瀬自身は、最近はＰＰＴＱに参加するよりもジャッジの活動などで満足している現状があったりするので（遠征できるお金もないからね）、いいとこ年１回グランプリに出るのが楽しみという程度です。このＤＮはそんな感じのプレイヤーの書き捨て雑記なので、適度に聞き流してください。