グランプリ静岡に向けて②

前回は、コピーキャットはきっと禁止だね！という適当な話をしました。

今回は、色の組み合わせの現状から話を始めます。

＜友好色＞

白青：除去なくて無理

《停滞の罠》を擁して戦ってきた「白青フラッシュ」が、アグロ系デッキに対峙するためのキーカードが《反射魔道士》でした。今では、このカラーリングで「黒緑」も「機体」も「コピーキャット」も止めることは困難です。サイドボード後は《燻蒸》があれば「黒緑」には多少は対抗できそうですし、《断片化》があれば「機体」にもある程度対抗することはできるでしょう。ただし「コピーキャット」、テメーは無理だ。


青黒：除去強いけどドロー足りなくて厳しい

実は「青黒コントロール」は結構強いんです。特にメイン戦、黒い除去をしっかりと積めて、かつ相手の積んでいる除去がほとんど無駄になるわけですから。でも《天才の片鱗》と《奔流の機械巨人》を引けないと基本的には勝てません。軽くて優秀なドローカードがあればチャンスがありそうなカラーリングですが、《予期》などではちょっと足りないといった印象です。ちなみに、期待されていた《ヤヘンニの巧技》は、「機体」は流れず、「黒緑」はデカすぎて流れず、「コピーキャット」には隙が大きすぎるため、残念賞。


黒赤：《無許可の分解》強い

除去が強いカラーリングで、プロツアーでもかなり活躍していた印象です。ただしクリーチャーがあまりに貧弱であるため、現状では「黒緑」に対して優位を築きにくいのが悩みどころ。《密輸人の回転翼機》が帰ってくればマッドネス含め、特に活躍が期待できます。


赤緑：「黒緑」に勝る要素がない

《通電の喧嘩屋》という強力な２マナ枠を擁しているものの、除去が貧弱でかつクリーチャーも「黒緑」に勝る要素がなく、厳しいのが現実です。一時期流行した「赤緑エネルギー」といったワンショットキルも、《歩行バリスタ》の登場により厳しくなりました。せめて《アーリン・コード》がギデオンさんぐらいぶっ壊れだったらカラーリングとして成立していたかもしれませんが。


緑白：除去なくて無理

「緑白トークン」というデッキは、コンセプトは非常に強力なのですが、《ドロモカの命令》が落ちたあたりから、除去不足に苦しんでいました。《キランの真意号》の登場により再び注目を集めましたが、「コピーキャット」相手にどうやっても優位を築けず、没デッキに。あとは《歩行バリスタ》がかなり厳しいですね。「コピーキャット」が環境から消えるようなら、再び活躍の目があるかもしれません。