水曜会

2015年12月16日 Magic: The Gathering
最近の水曜会は、コバゆいの練習も兼ねてリミテッド多め。

この日は「戦乱のゼンディカー」シールド。

参加者は、コバゆい、班長、Eくん、あと七瀬の4名。

結果だけ書くと、2-1、2-1、0-3、2-1。

対戦後、お互いのプールとデッキを紹介して、小1時間ほど検討会。
Eくんはまだリミテッド始め立てなので、たくさん遊んで上手になれるといいですね。

七瀬の組んだデッキは、プールにあった神話レアの《隔離の場》や《虚空の選別者》は採用せず、バランスのとれた黒緑+赤。白がもう少し使えるカードがあればよかったんだけれど…。シールドデッキでは2色タッチ1色というバランスになることが多い。強いカードをしっかりと使って、それでいて事故率を減らす努力をするのが大事だと思う。

あとは、ドラフトとシールドをしっかりと別物として見られるか、っていうところも割と大事だと思う。ドラフトの感覚でシールドデッキ組むと弱いし、シールドの感覚でレア重視の構築すると弱い。

来週はできるかどうかわからないけど、またやりましょう!
当雑記に、検索からアクセスしてくれる人の大半が「アタルカレッド」で辿り着いています。
七瀬が環境初期によく使っていたので、その記事にアクセスされているようです。

Google先生で検索してみると、どうやら上から何番目みたいな位置に表示されている模様。せっかくここに行き着いた皆さんに、少しでも有益な情報を提供できるように、書いていきたい次第です。

●アタルカレッド 使用者:諸藤 拓馬さん(GP神戸優勝)

4 : 《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
3 : 《鐘突きのズルゴ/Zurgo Bellstriker》
2 : 《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker》
4 : 《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep》
13 creatures

4 : 《タイタンの力/Titan’s Strength》
3 : 《乱撃斬/Wild Slash》
2 : 《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
4 : 《アタルカの命令/Atarka’s Command》
4 : 《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》
3 : 《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
3 : 《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
3 : 《強大化/Become Immense》
26 other spells

8 : 《山/Mountain》
1 : 《森/Forest》
2 : 《燃えがらの林間地/Wooded Foothills》
4 : 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
4 : 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2 : 《吹きさらしの荒野吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
21 lands

4 : 《引き裂く流弾/Rending Volley》
4 : 《焙り焼き/Roast》
2 : 《カラデシュの火、チャンドラ/Chandra, Fire of Kaladesh》
2 : 《反逆の行動/Act of Treason》
1 : 《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
1 : 《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
1 : 《前哨地の包囲/Outpost Siege》
15 sideboard cards


40%を超えるアブザンの海、GP神戸をわたりきって優勝をおさめたデッキです。基本に忠実なリストで、最近よくみられる火力の少ないタイプのデッキです。環境最速と評されるアグロの旗手は、そのデッキの特徴をよく知ることで対策も立てやすくなると思いますので、ぜひ一度手に取ってみることをオススメします。

●アタルカレッドの戦術

「アタルカレッド」といえば、《ティムールの激闘》+《強大化》のコンボがインパクトが強く、それが主軸のデッキにも思えますが、デッキ最強のカードは《アタルカの命令》です。このカードがデッキの強さを支えているのです。

基本的な動きは、1ターン目に《僧院の速槍》もしくは《鐘突きのズルゴ》、2ターン目にアップキープ《タイタンの力》からの突撃か《ドラゴンの餌》で横並び、3ターン目以降は《軍族童の突発》で更に横並びにしたり、《アタルカの命令》で大きくライフを削りに行ったり、先述のコンボで勝負を決めたり、といった具合です。《ケラル砦の修道院長》は2マナ枠でありながら、中盤以降のリソース不足を補ってくれる潤滑油的な役割を担います。《稲妻の狂戦士》は疾駆でプレイすることにより対処が難しいクリーチャーですが、通常プレイするのとどちらがいいのか難しいところです。

相手の妨害が入らなかった場合のダメージ計算は以下の通り。もちろん一部です。

《僧院の速槍》⇒《ドラゴンの餌》⇒《アタルカの命令》13点、《タイタンの力》で17点
《鐘突きズルゴ》⇒《ドラゴンの餌》⇒《アタルカの命令》12点、《タイタンの力》で15点
《稲妻の狂戦士》⇒《ドラゴンの餌》⇒《アタルカの命令》10点、パンプアップで11点

《僧院の速槍》⇒《タイタンの力》《鐘突きのズルゴ》⇒《アタルカの命令》は15点
《鐘突きのズルゴ》⇒《僧院の速槍》《タイタンの力》⇒《アタルカの命令》は16点

この手のデッキは、自分の手札とよく相談することで、相手のライフを何点詰められるか、微妙な差が生じます。デッキが強いだけに曖昧なままに勝ってしまうことがほとんどですが、この計算ができるプレイヤーとできないプレイヤーでは、勝率に明らかな差が生じることでしょう。

サイドボードも、多少腕の差がでる部分です。

《引き裂く流弾》は「エスパー」や「ジェスカイ」に劇的に効く除去であり、《焙り焼き》は「アブザン」に特に有効な除去です。

《カラデシュの火、チャンドラ》は扱いが難しいカードですが、特に「アブザン」相手に強いといわれています。サイドボード後は相手も除去を増やしてくるので、七瀬はあまりオススメしないカードです。《反逆の行動》は相手の意表をつけるカードですが、こちらもあまりオススメはできません。似たようなカードでは、《ゴブリンの踵裂き》のほうが扱いやすいでしょう。

《焦熱の衝動》は追加の1マナ除去、《軍族童の突発》は追加のリソース、《前哨地の包囲》は長期戦を見据えた置物です。特に《前哨地の包囲》は非常に強力な1枚ですので、個人的には1枚と言わず2枚取りたいカードです。


●デッキ相性

「エスパードラゴン」「ランプ」といった、初動が緩慢なデッキは大好物です。対策の甘いデッキや、ちょっと事故気味な相手を勢いで倒すのが最も得意なデッキでもあります。

「アブザン」「エスパー」「ジェスカイ」「マルドゥ」といった白黒系、白赤系のデッキには、メイン戦は互角以上の戦いができるでしょうが、サイド後は非常に厳しい戦いを強いられます。いずれのデッキもライフ回復や除去手段を豊富に揃えており、戦いにくい相手です。先手後手、手札のかみ合わせが勝敗を大きく左右するので、こういったデッキと練習を繰り返して勝てるようになると良いでしょう。

ライフを回復する手段に富んだ「ラリー」相手にも、かなり苦戦します。

同型は練習したかどうか経験が生きます。先手後手どちらがよいか、サイドボードから除去をしっかりと取ることではっきりすると思います。「アグロは先手ゲー」という一言に惑わされないようにしたいですね。

やっときました、小切手。

振り返れば5月、GP千葉にてやっとこさ入賞して獲得しました250ドルの賞金。浮かれて新幹線で帰ったがために、地味に金欠に悩まされたのは良い思い出です。

それから半年が過ぎた12月、酒田でジャッジをして帰って来ると、「お待たせ!」という感じにポストに投函されていました。

「おせーよ!!」

…さて、ここからが問題なのですが、この小切手を換金しないと意味がありません。小切手というものは期限がありまして、たぶん今回の小切手は3か月です。

七瀬はとりあえず印鑑などを持参の上で銀行へ行きました。


●外国払クリーンビル小切手

送られてきた小切手は、銀行ではこのような扱いになります。

必要な手続きは、

①金額の記載
②受取人名の記載
③振出人名と所在地および支払銀行名と所在地の記載
④小切手の受取理由

といったところ。

①に関しては、七瀬の場合は250ドルでしたので、USD 250.00 と書きます。
②は特に悩むことはないでしょう。
③は今回の場合は、

HASBRO, INC.
200 Narragansett Park Drive P.O. Box 200 Pawtucket, RI 02862-0200 401-431-TOYS

Citibank N.A.
1 Penn’s Way, Newcastle, DE 19720

でした。これはおおよそ

振出人が「ハズブロ」(アメリカの大手玩具店)

その住所が、アメリカ合衆国、ロードアイランド州(RI)、ポータケット市、ナラガンセットパーク(元競馬場)通り、私書箱200番 (以下郵便番号など)

であり、この小切手が発行された銀行が

「シティバンク N.A.」(アメリカの大手銀行)

その住所が、アメリカ合衆国、デラウェア州(DE)、ニューキャッスル市、ペンズ通り1番地(以下郵便番号)

という意味です。GP賞金の支払いの場所をコロコロと変えるとは思えませんので、しばらくの間はこれと同じかと思います。なぜ直線距離で400kmも離れた銀行で発券されてるのか、無知な七瀬にはよくわかりませんが。(東京-大阪間は約500kmです)

④に関しては、「グランプリの賞金」などと書くと、賭け事と勘違いされて審査に通らない可能性があるので、「イベント代」としておきました。

手続きには2500~5000円ほどの手数料がかかります。七瀬の場合は3000円を手数料として支払いました。

そして、銀行に口座がないと入金されないため、その場で口座をつくることに。

以上のような手続きをすること、およそ1時間。


・・・

・・・

・・・


手続き完了!これで晴れて七瀬のもとに賞金が!




約1か月後に入金されます!!!




おっせええええ!!!




同じような境遇にあうかもしれないあなたのために、以上のような内容を、思いっきり晒しておきます。面倒な手続きをしてくださった銀行員の方に感謝。

ひとつ言えることは、グランプリなどの大会に参加する際には銀行口座をつくってから行こう、ということでしょうか。

なお、この賞金はグランプリ名古屋の旅費で全部消える模様。
ジャッジとして参加してまいりました。

参加者は18名、スイスドロー5回戦+シングルエリミネーション3回戦です。


●大会の様子

落ち着いた雰囲気で、順調に進行しました。みなさんありがとうございました。

大会中、警告を出したのは3回で、いずれも「過剰なカードをみてしまった」というもの。デッキのシャッフル中にカードをこぼしてしまうだけで警告をもらってしまうのは残念ですので、相手のデッキをシャッフルする際には特に気をつけてください!


●大会の結果

予選ラウンドは、3勝2分の11ポイントで、

1位がラリゴさん(アタルカレッド)、2位がキアラさん(アブザン)

と、当サークルから参加していたお二人がワンツーフィニッシュでSEを迎えました。

決勝ラウンドでは、《雷破の執政》と《包囲サイ》を使用したミッドレンジを駆使した

怠惰さん(マルドゥタッチ緑)と、Geyser-plusさん(マルドゥタッチ緑)

がそれぞれ勝ち抜いていました。

優勝者は怠惰さんでした。おめでとうございます!


●ルールの質問と回答

ルールについていくつか質問を受けたもので、間違えやすいと思ったものが4点ありましたので、こちらでも改めて掲載させていただきます。

1つ目は、「覚醒」でプレイされた《風への散乱》の点数で見たマナ・コストについて。

覚醒N-[コスト]/Awaken N—[コスト]は、「あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、[コスト]を支払ってもよい。」と「この呪文の覚醒コストが支払われていたなら、あなたがコントロールする土地1つを対象とする。それの上に+1/+1カウンターをN個置く。その土地は、速攻を持つ0/0のエレメンタル・クリーチャーになる。それは土地でもある。」を意味する。

「覚醒コスト」でプレイされても、《風への散乱》を点数で見たマナ・コストは「3」ですので、《軽蔑的な一撃》の対象に取ることができません。大会でたまに遭遇するかもしれないシチュエーションですね。

2つ目は、変異でプレイされたクリーチャーのマナ・コストについて。変異は無色3マナを支払うことでプレイできますが、これは点数で見たマナ・コストが「0」のクリーチャー呪文です。どうやら、《手酷い失敗》でカウンターできるかどうかを確認したかった模様。

3つ目は、コントロールを奪った《搭載歩行機械》が死亡した場合の誘発について。クリーチャーが死亡した場合、それはオーナー側の墓地に置かれますが、その際に誘発する能力がある場合、その能力はクリーチャーのコントロール側に誘発します。ですので、トークンが場に出るのはコントロール側になります。

4つ目は、IDについて。IDとは、Intentional Drawの略で、「合意による引き分け」を意味
します。MTGの大会では、「ゲームやマッチが終了していない限り」、対戦相手と合意の上でゲーム、あるいはマッチを引き分けにすることができます。合意によりマッチを引き分けにした場合、マッチの結果は0勝0敗3引き分けとして扱います。ここでいう、「マッチが終了していない限り」とは、結果登録用紙が記入されたか、プレイヤーのいずれかがテーブルを離れたとき、を指します。

七瀬も一部誤って覚えていたのですが、結果登録用紙が記入されていないうちは、マッチは終了したと解釈されません。「マッチの結果を意図的に操作すること」はペナルティの対象なのですが、お互い合意の上でIDを選択する場合は例外として扱われます。なので、対戦が終わって結果の記入前にIDを選択する場合は、問題ないようです。

聞かれたときに自信をもってスムーズに答えられるものなら良いのですが。色々と質問を受けると、ジャッジとしても勉強になります。もし間違ってしまったら、そのときはごめんなさい。ジャッジも日々、学んでいるのです。


●メタゲームブレイクダウン

4 エスパードラゴン
3 マルドゥタッチ包囲サイ
2 アブザン
2 アタルカレッド
1 エスパーメンター
1 マルドゥアグロ
1 白日の下にコントロール
1 ティムールドラゴン
1 グリクシスドラゴン
1 黒緑エルドラージランプ
1 青黒欠色

酒田では、《雷破の執政》と《包囲サイ》を入れたミッドレンジが流行っている模様。
デッキの構成上、「アタルカレッド」や「エスパードラゴン」に強いようです。

優勝者の怠惰さんのデッキリスト等はこちらのリンクから、直接DNへどうぞ。
http://manaclash.diarynote.jp/201512132314495278/


追伸・バスの停留所まで送っていただき、無事山形へ帰ることができました。ありがとうございました。またジャッジが必要なときはいつでも呼んでくださいませ!
参加してまいりました。参加者は19名。スイスドロー5回戦です。

デッキは白赤ミッドレンジ「Draconic Mentor」。

●結果

1回戦 Bye
2回戦 ××- 白単
3回戦 ○×× 白黒戦士
4回戦 ××- アブザン
5回戦 ○×× ナヤランプ

●感想

不戦勝からの4連敗。他に言うことがないぐらいに完敗です…orz
2回戦では1本目、2本目、どちらも土地2枚キープから1枚も引くことができず敗戦。このあたりからもう嫌な感じはしていました。4回戦では純正アブザンに完敗。終わってからフリープレイで何度かお相手してもらいましたが、事故ったときにしか勝てないという感じ。5回戦のランプでは、速度も何もかも足りず負け。

デッキの弱点として、引きがある程度強くないと勝てないっていうのと、息切れしてしまうと盛り返す手段がない、というのがあるんだけれど、これがモロに出た感じ。特にミッドレンジのくせにドローソースが皆無なためキツめ。

うーむ、やはり2色ミッドレンジには限度があるのかもしれない。
今度からはしっかりと3色を使ったデッキにデザインしなおしてみようかと思います。
参加してまいりました。参加者16名、スイスドロー4回戦。

デッキは白赤ミッドレンジ、白赤メンターこと「Draconic Mentor」。

デッキの中核は《僧院の導師》なんだけど、だいたいの試合は《雷破の執政》で勝ってるという噂である。ずっと細かい調整をせずに使っていたこのデッキだけれど、だいたい方針も定まってきたので、少しレシピを調整しています。

●白赤ミッドレンジ「Draconic Mentor」

3 : 《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
3 : 《道の探求者/Seeker of the Way》
4 : 《僧院の導師/Monastery Mentor》
4 : 《雷破の執政/Thunderbreak Regent》
2 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
16 creatures

4 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
4 planeswalker

3 : 《乱撃斬/Wild Slash》
1 : 《焦熱の衝動/Fiery Impulse》
4 : 《龍詞の咆哮/Draconic Roar》
3 : 《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
1 : 《焙り焼き/Roast》
3 : 《極上の炎技/Exquisite Firecraft》
15 other spells

3 : 《平地/Plains》
3 : 《山/Mountain》
4 : 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
4 : 《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag》
4 : 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4 : 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1 : 《梢の眺望/Canopy Vista》
1 : 《燃えがらの林間地/Cinder Glade》
1 : 《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
25 lands

3 : 《引き裂く流弾/Rending Volley》
3 : 《光輝の炎/Radiant Flames》
2 : 《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen》
2 : 《前哨地の包囲/Outpost Siege》
2 : 《塵への崩壊/Crumble to Dust》
2 : 《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》
1 : 《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》
15 sideboard cards


メインの2マナ枠のクリーチャーを増やしてバランスを取るところから調整をはじめ、《焦熱の衝動》や《焙り焼き》という前から取りたかった限定的除去を1枚ずつ採用。サイドボードは《絹包み》を思い切って外して、感触の良かった《神聖なる月光》を2枚、またコントロール相手に強い《龍語りのサルカン》をメインからサイドへ。

もう少し調整は必要なんだけど、そこらへんは実戦から学ぼうということで。

●結果

1回戦 ○○- 白黒同盟者タッチ緑(Hくん)
2回戦 ○○- 白緑トークン(granさん)
3回戦 ○×○ 赤緑ミッドレンジ(Iさん)
4回戦 ○○- 白黒緑撤退(aretiさん)

久しぶりに4勝でした!

●感想

1回戦は、ドラーナを中心とした構成に、《集合した中隊》や《先祖の集結》を投入した同盟者ラリー。よくできたデッキだと思うけれど、さすにが除去が手薄すぎて、1本目も2本目も《僧院の導師》が暴れて勝利。
2回戦は、《雷破の執政》と《風番いのロック》が上空から攻めて勝利。
3回戦は、2本目で14枚中土地10枚引いて死んだけれど、基本的には火力でライフを回復しながら果敢で殴る、手堅い戦いぶりで勝利。
4回戦は、一通り捌かれた後で《雷破の執政》がトップから大量に降ってきて勝利。

結論、《雷破の執政》が強い。

調整した結果として、《道の探求者》は一長一短なところはあるけれど、場にしっかりとクリーチャーを立てられるのは安心感がある。《勇敢な姿勢》は頼りになるのでやはり4枚目をどこかに入れておきたいと思った。《焦熱の衝動》は、PWを倒したい瞬間に本体に撃てず困ったシーンが1回。魔巧達成して撃てたタイミングは今回は無し。《焙り焼き》は1回使ったが、《勇敢な姿勢》の対象外のクリーチャーを手堅く落とせるのは割と良かった。《極上の炎技》は減らしても問題のない感じだった。

《引き裂く流弾》はジェイスとオジュタイ絶対倒すという決意があれば、やはり4枚ほしい感じはする。《光輝の炎》はメインに《道の探求者》を採用したので相性が良く3枚から減らしたくはない。《神聖なる月光》は使い勝手が良く好印象。《前哨地の包囲》は出れば強い系の置物なので、やはり2枚以上はサイドに残しておきたい。《見えざるものの熟達》はコントロールマッチで強いカードだし、もう少し実戦で試したいけど1枚以上は欲しいと思う。《塵への崩壊》はよくわかんないけど強いときがある。《龍語りのサルカン》は一番わからない。

いずれも個性的なデッキとの対戦だったので、いわゆるTier1と呼ばれるデッキと戦ってはたしてどうかは、よくわからず。「アブザン」には強いデッキなので、あとは「アタルカレッド」と「エスパードラゴン」あたりにどれだけ戦えるか、というところが気になる。どちらのデッキも手持ちで用意できているので、一人回ししてもうちょっとサイドボード含めデッキ調整したいとは思います。

何はともあれ、「FNMでしっかりと全勝をする」という12月の目標はしっかりと達成できたので、このデッキの調整を進めて、大会に持ち込んでみたいと思います!
最大勢力である「アブザン」に立ち向かうために調整された結果の白青黒のカラーリング「エスパー」。デッキタイプが多岐にわたっているので、ひとまずアーキタイプ別の解説から。

1、エスパードラゴン 使用者:中村修平プロ(GP神戸ベスト8)

4 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
4 : 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2 : 《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
10 creatures

4 : 《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
3 : 《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
3 : 《絹包み/Silkwrap》
2 : 《強迫/Duress》
1 : 《苦い真理/Painful Truths》
1 : 《破滅の道/Ruinous Path》
1 : 《風への散乱/Scatter to the Winds》
2 : 《完全なる終わり/Utter End》
2 : 《命運の核心/Crux of Fate》
4 : 《時を越えた探索/Dig Through Time》
1 : 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
24 other spells

5 : 《島/Island》
1 : 《平地/Plains》
1 : 《沼/Swamp》
3 : 《大草原の川/Prairie Stream》
3 : 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 : 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
1 : 《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
26 lands

2 : 《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1 : 《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
2 : 《強迫/Duress》
2 : 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2 : 《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
1 : 《絹包み/Silkwrap》
1 : 《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
3 : 《僧院の導師/Monastery Mentor》
15 sideboard cards

スタンダードのエスパーを代表するデッキです。環境最強クラスのクリーチャーである《龍王オジュタイ》と《龍王シルムガル》の2大龍王を中心に、《シルムガルの嘲笑》と《忌呪の発動》の2種類のドラゴン呪文を駆使して場をコントロール、更に環境屈指のドロースペルである《時を越えた探索》がデッキを支えます。最近はパワーカードである《ヴリンの神童、ジェイス》をメインから採用することにより、デッキの安定性を向上させるとともに、「アブザン」といったデッキに有利を取りやすくなりました。コントロールというよりはミッドレンジに近いデッキです。サイドボードは同型とアブザンを強く意識しており、そのぶん「アタルカレッド」のようなアグロデッキには対策が不十分な内容。


2、エスパーメンター 高尾 翔太さん(GP神戸4位)

4 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
4 : 《道の探求者/Seeker of the Way》
4 : 《僧院の導師/Monastery Mentor》
2 : 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
14 creatures

4 : 《強迫/Duress》
2 : 《蔑み/Despise》
2 : 《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
1 : 《絹包み/Silkwrap》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
2 : 《破滅の道/Ruinous Path》
2 : 《残忍な切断/Murderous Cut》
2 : 《宝船の巡航/Treasure Cruise》
4 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
1 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
21 other spells

2 : 《平地/Plains》
1 : 《島/Island》
2 : 《沼/Swamp》
2 : 《大草原の川/Prairie Stream》
1 : 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 : 《進化する未開地/Evolving Wilds》
4 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
25 lands

2 : 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
2 : 《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
1 : 《払拭/Dispel》
2 : 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2 : 《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
2 : 《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1 : 《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen》
1 : 《絹包み/Silkwrap》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《次元の激高/Planar Outburst》
15 sideboard cards


全環境屈指のパワーカードである《僧院の導師》を中核に、《ヴリンの神童、ジェイス》や、《道の探求者》、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》といった少数精鋭の攻撃陣によるアグロ気味のミッドレンジデッキ。《道の探求者》に代えて《搭載歩行機械》を採用することもありますが、残りは総じて《絹包み》や《究極の価格》、《残忍な切断》といった除去呪文、《強迫》や《蔑み》といった手札破壊呪文であり、呪文が中心の構成。スタンダード環境においては《僧院の導師》のスペックを最大限に発揮できるアーキタイプのひとつといえるでしょう。

3、エスパートークン

《搭載歩行機械》、《僧院の導師》、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》、《風番いのロック》とつなぐトークン中心のデッキ。「エスパーメンター」との違いはあまり大きなものではなく、同一のデッキとして扱われることも多いです。《荒野の確保》まで採用しているとこちらのアーキタイプに分類されることが多いと思われます。

4、エスパーコントロール

《ヴリンの神童、ジェイス》を強く使うために、これ以外のクリーチャーを採用せず、残りをすべてボードコントロールに費やした、ほぼノンクリーチャーのコントロールデッキ。環境に数少ないヘビーコントロールデッキで、勝ち手段をプレインズウォーカーないし覚醒土地に求めるところが、古き良きコントロールの流れを汲んでいるようです。


●エスパーの戦術

エスパーの戦術のすべては、《ヴリンの神童、ジェイス》と《僧院の導師》、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》、《龍王オジュタイ》の4枚の環境屈指のパワーカードに集約されます。特にジェイスとメンターは放置しておくとそのカードパワーを最大限に発揮するため、除去の薄いデッキにとっては悪夢のような存在です。もちろんギデオンやオジュタイも放置しておくとゲームがあっという間に終わってしまうので、対戦相手はそれぞれへの対処を要求されるわけです。

そしてより戦いづらい点として、白青黒のエスパーという色がもつ柔軟性があります。除去、手札破壊、打ち消しという3種類の妨害手段により、相手のゲームプランを崩して状況をコントロールするのが上手な色の組み合わせなのです。

「エスパードラゴン」は、5ターン目に《龍王オジュタイ》を召喚し、そのまま場を掌握してゲームを速やかに終わらせることができるデッキです。オジュタイを排除するための除去呪文は、手札破壊や打消し呪文によって防がれてしまうでしょう。

「エスパーメンター」は、手札を確認した上で《僧院の導師》を召喚。そのまま除去呪文などを使えば使うほど場は大量のモンクトークンに埋め尽くされ、一気にゲームを決めてしまうほどです。多少サイズが物足りない場合は、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》がその攻勢を後押ししてくれるはずです。

「エスパートークン」は、上記トークン戦術をより濃くした内容で、単体除去に頼りがちなデッキ相手には滅法強いです。「エスパーコントロール」は、ミシュラランドか、覚醒した土地が静かにゲームを決めてくれるでしょう。


●デッキ相性

仮想敵である「アブザン」にはどのデッキも相性が良いです。現在、「エスパー」というデッキを使って「アブザン」に勝てない場合は、デッキかプレイングのどちらかを改めないといけないでしょう。特に「エスパードラゴン」というデッキは「アブザン」には滅法強く、相性差でいうと7:3ほどです。サイド後の《自傷疵》は気をつけたいですが、普通に戦ってこれほどわかりやすく「アブザン」に優位を取れるデッキも数少ないものです。

対アグロでは、「エスパードラゴン」は序盤に難があり、相性がかなり悪いマッチアップです。メイン3:7、サイド4:6ぐらいでしょうか。その他、「エスパー」という除去をたくさんとっているデッキならば比較的相性が良いと思います。組み方ひとつでマッチアップは劇的に変化するので、工夫が必要です。

「マルドゥ」や「ダークジェスカイ」には《はじける破滅》があるので「エスパードラゴン」はかなり苦戦を強いられることでしょう。相性差でいうと3:7ぐらいの差はつくかと思います。その他のミッドレンジデッキ、例えば純正の「ジェスカイ」には相性がよく、《はじける破滅》というカードの存在感はそれほど大きいものです。

「4Cラリー」や「エルドラージランプ」相手には、適切なプレイングができれば有利が取れますし、特にサイド後はその有利が顕著です。《無限の抹消》がジェイスで使いまわせれば勝利は目前です。
●アブザンアグロ 使用者:高平俊輔さん(GP神戸5位入賞)

4 : 《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree》
3 : 《棲み家の防御者/Den Protector》
3 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
4 : 《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
4 : 《包囲サイ/Siege Rhino》
2 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
20 creatures

1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
3 : 《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》
4 : 《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
2 : 《残忍な切断/Murderous Cut》
4 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
14 other spells

2 : 《平地/Plains》
2 : 《森/Forest》
2 : 《梢の眺望/Canopy Vista》
1 : 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1 : 《燻る湿地/Smoldering Marsh》
4 : 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 : 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
2 : 《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
26 lands

1 : 《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
2 : 《強迫/Duress》
3 : 《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
3 : 《絹包み/Silkwrap》
3 : 《精神背信/Transgress the Mind》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《無限の抹消/Infinite Obliteration》
1 : 《苦い真理/Painful Truths》
15 sideboard cards


基本に忠実、模範的なアブザンアグロのリストです。基本的にアブザンというデッキは、最も安定感が高く、最もデッキパワーが高いのは「純正アブザン」です。基本的なアブザンをしっかりとプレイすることが、スタンダードプレイヤーとしてのひとつの基準になると七瀬は思っています。まだ触れたことがない方は、目の敵にする前に、まず自分で触ってみることをオススメします。

12枚ものフェッチランドから、バトルランドなどを上手に場に並べ、きれいに土地を伸ばして理想的な展開を築き上げます。そのマナ基盤から毎ターン展開される脅威は十分な強さであり、その強さを絶対的に支えているのは《乱脈な気孔》だということも忘れてはいけません。

《究極の価格》は《絹包み》と枠を争うところですが、《ヴリンの神童、ジェイス》や《僧院の導師》の採用数を考えれば、十分に理にかなった選択です。

《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》に関しては先手なら強いカードですが、後手だとその高いスペックを生かしきれないことも多く、サイドボードでは総入れ替えも考えられる枠です。しかし純正アブザンはギデオンをしっかり使えるのが強みなので、このカードを使ってカードパワーの差を見せつけたいところです。

サイドボードでは手札破壊を多めに採用しているようです。ここは意見が分かれるかとは思います。手札破壊が弱く感じた人は、サイドに除去を多めに積むことをオススメしますが、手札を見ることができる、という情報アドバンテージは成績の安定にもつながると七瀬は思っています。

●多色アブザンの戦略

アブザンでは、《噛み付きナーリッド》や《荒野の後継者》といったカードを採用することで2マナ枠の動きに違いをもたらす戦略は散見されます。これらの戦略は時として展開を有利に進めることができますが、いずれもカードパワーは低いため、全体としてデッキパワーを落とす要因になっていることは、意識しておかなければなりません。

またアブザンは、タッチで青、もしくはタッチで赤を採用することで、一味違った動きをすることができます。特にタッチ青は純正アブザンが苦手な他のデッキとの相性を改善するための戦略が多く、タッチ赤は純正アブザンに強くするための戦略が多いことを付け加えておきます。

タッチ青では《軽蔑的な一撃》や《払拭》といったカウンター呪文、《影響力の行使》や《龍王シルムガル》といったコントロール奪取系呪文が採用され、タッチ赤では《はじける破滅》や《嵐の憤怒、コラガン》といったカードが採用されています。

更に4色目を生かして、《放浪する森林》といったファッティを採用することも多いです。除去呪文が尽きたところに出てくると、かなりの制圧力を発揮してくれることでしょう。

5色目まで採用することで、《白日の下に》を採用するタイプも存在します。こうなってくると「アブザン」とは呼べないデッキ内容にも思えますが、《包囲サイ》をしっかり4枚採用しているところからは、派生デッキと考えても問題ありません。

●デッキ相性

対抗勢力である「エスパー」系のデッキには、相性が悪いです。そもそも「アブザン」に有利を取れるカードを満載したデッキが「エスパー」ですので、これはしょうがないことと割り切るしかありません。理由を探せば、《ヴリンの神童、ジェイス》や《僧院の導師》に触れるカードが少ないこと、《龍王オジュタイ》を処理する手段に乏しいこと、単体除去がしっかりと有効なことなどが、「エスパー」に有利をとられる要因ではあります。それでも絶対的な不利がつくほどでもなく、相性差はついても4:6程度かと思います。

「アタルカレッド」には強いデッキです。それでもアグロ特有のブン回りに屈することも多く、相性差は6:4といったところでしょうか。それよりも「白黒戦士」にはかなり相性が悪く、それこそ最近見なくなった《衰滅》といった対策を講じておきたいところです。

「マルドゥ」や「ジェスカイ」相手には、七瀬の感覚だと有利です。アブザンに勝てる、という触れ込みの場合、理由はあるのでしょうが、マッチングを繰り返すほどに「アブザン」というデッキの強さを再認識することになるでしょう。

「4Cラリー」には有利、「エルドラージランプ」には不利がつきます。前者には《先頭に立つもの、アナフェンザ》が非常に強いカードです。それを《シディシの信者》で克服したとラリー側は主張しますが、彼らもサイドボードに同型に強い《先頭に立つ者、アナフェンザ》、そしてアナフェンザを倒すために《残忍な切断》を投入しており、苦しいことには変わりありません。「エルドラージランプ」には、彼らが事故らない限りは構造上勝てませんので、割り切りましょう。
グランプリ神戸が終わり、スタンダードでは一大勢力だったアブザンが若干数を減らし、エスパータイプのデッキを多くみるようになりました。プロプレイヤーたちの使うデッキはそれだけ魅力的に見えたようです。

<Tier1>
アブザン(純正、タッチ青、タッチ赤)
エスパー(ドラゴン、メンター、トークン、コントロール)

<Tier2>
赤緑アグロ(アタルカレッド、ランドフォール)
白黒ウォーリアー
ジェスカイ(ダークジェスカイ、純正)
マルドゥ
4Cラリー
エルドラージランプ

構図としては、カードパワーとデッキパワーが高い双璧、

クリーチャーデッキ「アブザン」vsスペルデッキ「エスパー」

の一騎打ちの様相ですが、

アグロを牽引する「アタルカレッド」と「ウォーリアー」がスピード勝負
ミッドレンジの第二勢力「マルドゥ」と「ジェスカイ」がテクニカル勝負
対処の難しいコンボ「4Cラリー」、ランプ「エルドラージランプ」がインパクト勝負

を仕掛けて、双璧に立ち向かっているような感じです。他にも、「白日の下に」や「大変異」など、いずれのデッキも非常に強力なものばかりで、デッキ選択ひとつとっても、大いに迷いそうですね。

明日からの3日間、これらのデッキの解説をしたいと思います。
今週の日曜日に山形県酒田市で「グランプリトライアル名古屋」が開催されますので、こちらでも告知させていただきます。

日時:12月13日(日)
会場:港南学区コミュニティ防災センター(山形県酒田市入船町3-15)
フォーマット:スタンダード
ルール適用度:競技

スイスドロー5回戦+上位4名ないし8名よるシングルエリミネーション
(参加者8名ちょうどの時のみ、8名によるシングルエリミネーションのみ。)

定員:32名 (8名以上で開催)
参加費:1800円
受付:AM10:00受付終了
賞品:参加賞あり、順位に応じたブースターパックと、優勝者にGP名古屋の2Bye

ジャッジはレベル1の七瀬が担当させていただきます。皆様に当日気持ちよくプレイしてもらうために最大限努力いたします。至らぬところも多いかとは思いますが、どうぞよろしくお願いします!

ぜひ、会場でお会いしましょう!
乗りに乗っているコバゆいに、「サークル代表の意地を見せてくださいよ」と適当な煽りを受けたので、GP千葉以降の新シーズン半年の主要大会の参加履歴とその結果をまとめてみた。サークルを結成してからの思い出語りみたいなもんです。

煽られた仕返しに、サークルメンバー(主にコバゆい)の成績も晒していくスタイル。

●半年間の大会成績まとめ

<6月>
PPTQ#1 4勝2敗   エスパーメンター (モダン) ※コバゆいSE2没、ボブボブSE1没
PPTQ#1 2勝3敗1分 エスパーメンター (モダン) ※TAYAさんSE1没
PPTQ#1 1勝5敗   エスパーメンター (モダン) ※コバゆい優勝、aretiさんSE1没

はじめてのモダン。知識不足な七瀬にとっては、わからん殺しのオンパレードで、とりあえずモダンがどんな環境なのかを身をもって学んだ1か月だったと思う。この経験が後の構築に生きたと考えれば、良い経験だったと思う。(以降、天童の大会にちょくちょく参加させてもらっているけれど、7-8月は11勝2敗と、わりと勝てている気がする。)

いずれの遠征でも運転をしてくださった、キアラさん、TAYAさんには感謝しています。


<7月>
PPTQ#1 4勝1敗1分 リミテッド (決勝SE1没) ※キアラさんSE1没、ラリゴSE2没

酒田のPPTQに参加。わりと得意なリミテッドで決勝SEに残るものの、決勝SE1回戦で毎回のように壮絶に事故るのは一体なんなんだろうか。


<8月>
ゲームデー5勝1敗1分 スゥルタイ(準優勝)   ※コバゆいSE1没
ゲームデー2勝1敗1分 ジェスカイ         ※コバゆい2勝2敗、SKG氏優勝
GPT神戸 3勝2敗1分 スゥルタイ(決勝SE1没) ※コバゆいSE2没
PPTQ#2 4勝2敗   ジェスカイ         ※コバゆい3勝3敗

《ヴリンの神童、ジェイス》を上手に使おう、というテーマで遊んでいた8月。主に「スゥルタイ」と「ジェスカイ」を使用していたけれど、まぁ、それなりな成績。


<9月>
PPTQ#2  3勝2敗   エスパードラゴン ※班長準優勝、ボブボブSE1没
WMCQ   2勝7敗   エスパードラゴン ※コバゆい5勝4敗(1BYE)
PPTQ#2  4勝2敗   エスパードラゴン ※コバゆい3勝3敗

オリジナルの「エスパードラゴン」と共に駆けたやる気に溢れていた9月。それにしてもWMCQでは気持ち良いぐらい負け散らかしている。これ以降、自身の都合で大きな大会に遠出できなくなりました。

<10月>
ゲームデー 3勝1敗1分 白黒ドラーナ(決勝SE1没) ※コバゆい優勝

「ドラーナのプレイマットを、ドラーナを使ってGETしよう」と思ったら決勝SEで事故って死んだという悲しい10月。FNMでは「アタルカレッド」ばっかり使ってた気がします。
月末のRPTQでコバゆいが全勝で抜けるという嬉しいニュースもありました。デッキを提案した側としても、嬉しく思います。

<11月>
GPT名古屋 3勝1敗1分 白赤メンター(決勝SE1没) ※ボブボブ優勝、キアラサン準優勝
GP神戸   不参加 ※ボブボブ6勝3敗(2BYE)

自分のデッキ「白黒メンター」を貸したボブボブに返り討ちにあった、シーガル桜田店で初めて行われたGPT名古屋。「アブザン」という勢力に対抗するために、《僧院の導師》を多用した11月でした。

シーズン後半戦に入る。

<12月>
ポーラースターオープン 4勝3敗 白黒メンター ※コバゆい優勝

久しぶりに大会で遠出。10月に入ってから勢いの落ちないコバゆいと比べ、シーズンを通してイマイチ勝ち切れない七瀬。なるほど、これは煽られても仕方がないですな。


●感想

特に感じるのは、32人前後の規模の大会でSE進出率はわりと高いものの、1没があまりに多すぎるということ。

また、気合いの入っていた6月のFNMでは11勝2敗、8月のFNMでは12勝2敗2分だったのに、9月~10月のFNMで3勝1敗が7回、2勝2敗が2回と勝ち切れていない(全勝がない)。

10月からは別件で忙しく、全く身が入っていなかったのでしょうがないのかもしれないけれど、結果を残そうと思ったら普段の試合からもう少し真摯に取り組むべきだと反省している。12月の目標は、FNMでしっかりと全勝をするところからはじめようと思う。


●おわりに

ボブボブが東京へ転勤になってしまい、Y-Magicとしても残念なところではあるが、1月末のGP名古屋には彼も参加予定のはずなので、そういったときに思いっきり楽しめればいいと思う。2月にはコバゆいのプロツアーもあるし、サークルとしても盛り上がることでしょう。それまでに、やれることはやっておこうと思う七瀬なのでした。

あ、まず12月はGPT名古屋のジャッジのお仕事がありますけどね。
コバゆいと始発の仙山線に乗って、更に仙台から高速バスで盛岡に移動して参加。

デッキは「白赤ミッドレンジ」で出ようと思ってたけれど、サイドボードのプランニングが全くできておらず、調整不足に感じたので、グランプリ神戸にボブボブが持ち込んだ「白黒ミッドレンジ」のほうを使用することに。

岩手に降り立ったときに強風で息が詰まるほどだったけれど、会場は熱気に満ちていた。
驚くことに121名もの参加者。素晴らしいことです。


●結果

1回戦 ×○○ 黒赤アグロ
2回戦 ○○- アブザンアグロ
3回戦 ××- 赤緑エルドラージランプ
4回戦 ○○- エスパーメンター
5回戦 ○○- 緑白鱗中隊
6回戦 ××- 多色アブザン
7回戦 ×○× エスパーメンター

4勝3敗の31位で終了。


●感想

1回戦の1本目は土地2枚と《究極の価格》2枚でキープするものの土地を引かずにGG。大会恒例の微妙な土地事故スタート。2本目からは盛り返して、サイドボードから投入した《衰滅》などが活躍してくれました。

2回戦のアブザンでは、1本目が残りライフ3、2本目が残りライフ1まで詰められるものの、きれいにまくっての勝利。しっかりプレイできたと思いました。

3回戦ではまさかのランプに当たってGG。手札破壊もだいぶ減らしており、構造上基本的に勝てません。10分立たずに敗戦。悲しみ。

そこから順調に勝ちを重ねて4勝1敗まで粘り、この時点でコバゆいは5戦全勝。山形勢トータルで9勝1敗はなかなかキテるんじゃね?などと休憩中に話していたのがフラグになりました。

6回戦の多色アブザン戦、《強迫》で手札を確認して《ドロモカの命令》を落としたときに見た手札が《包囲サイ》1枚と残りが土地だったはずだったところから、《放浪する森林》を連打されて、除去引けずに負け。2本目は除去が多い手札をキープするものの、クリーチャーを何も引けずに負け。所要時間10分。

七瀬のポーラースター、終戦。

7回戦で当たった「エスパーメンター」の方とは非常に楽しい戦いができました。もうちょっと丁寧にプレイしていれば1本目は取れていた気がするので、自分のプレイングの甘さも感じつつ、相手のプレイングの上手さも感じつつ、メンターだらけの大運動会は楽しかったです。ぜひまた対戦したいところです。

ちなみに、抽選会でまさかの当選、プロモの《流刑への道》をいただきました。ありがとうございます!


●ちなみに

同行者のコバゆいはその後も勝ち続け、予選ラウンド6勝1分、決勝ラウンド3勝で無敗のままポーラースターオープン初代チャンピオンの称号を勝ち取りました。

ポーラースターオープン2015Winter 優勝しました!
http://kobayui0903.diarynote.jp/201512071004072161/

おめでとうございます!

この前のRPTQも無敗で通過してるし、「最近、波に乗ってるなぁ!」というコバゆい。

「その後押しを出来ていれば幸いだよ」って言ったら、「サークル代表の意地を見せてくださいよ!」と返された。

まぁ、「調子に乗るな!」と言うほうが難しいぐらい調子に乗っているから、コバゆいにはこの勢いでプロツアーアトランタでも頑張ってほしいと思います。サポートは任せろ!


七瀬は、GP千葉で賞金圏内に残って以降、ボチボチ頑張ってる気はするんだけどね。

まぁ、結果が全てだしね。もう少し頑張りましょう。


●おわりに

「ポーラースターオープン」という素敵な大会を主催してくださった「駄菓子のたまや」さん、岩手のジャッジのみなさん、対戦した皆さん、ありがとうございました!
結局ほとんど調整する余裕なくFNMに持ち込んだ「白赤ミッドレンジ」。
今日はシーガル十日町店のほうで初めてのFNMが開催されるということもあり、桜田店のほうは若干人が少なめ。参加者8名で、スイスドロー3回戦で行われました。

●結果

1回戦 ○○- 白緑鱗 (Aさん)
2回戦 ○○- 白緑トークン (granさん)
3回戦 ××- アブザン戦士 (Eさん)

2勝1敗の3位で終了。

●感想

戦士に対するサイドボードプランを完全に間違えた。自分でもどうしてそういうサイドボードをしたのかわからないけれど、おそらくサイドボードに入れたカードを試したかったんじゃないかと思うわけだが。

例えば、《光輝の炎》を4枚投入してみたけど、フェッチからバトルランドをもってこなかったがためにX=3で撃つことができず、微妙な感じに。最近こういったミスが多いので、プレイングの面の甘さは猛省すべき。自らに、もう少し貪欲に勝ちにこだわる姿勢が必要だと思う。
火曜日は丸一日ぎゃざ、水曜日は半日ぎゃざ、さすがにもういいやと思った木曜日の夜、デッキ調整のお誘い。はたして俺はどこに向かっているのだろうか。

土地のバランスについて相談を受けたので、こちらにリンクを貼っておきます。

MTGデッキ構築を科学する@よくある確率の話
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509101833372562/

リンクの日記では当時の環境のエスパードラゴンについての話になっていますが、こういった理由から安定したマナ基盤に必要な土地の枚数というのが計算されていて、だいたいの人はこういったところを感覚として身につけているんだよ、という話をしました。

デッキ構築をするにあたって、わりと軽んじられるマナバランス。プロプレイヤーなどのデッキリストをそのまま流用して、回してみて気になったときに減らしたり増やしたりするプレイヤーは、かなり多いかと思います。

しかしイチからデッキを組むと、このあたりが甘くなるのが構築初心者。せっかく良いアイデアでデッキを組んでも、土地のバランスが悪くて土地事故ばっかりでは、台無しになってしまいます。

最近のスタンダードでは、フェッチランドとバトルランドによりゴチャゴチャした土地配分になっていて、更にわかりにくい感じになっていますが。機会があれば、そのあたりの話も雑記に残しておこうかと思いました。

おわり。
ポーラースターオープンに向けてデッキどうするか考えてたんだけど、とりあえず「白赤ミッドレンジ」を調整して持っていこうと思っていた。

以下、七瀬の独り言。

<問題点その1> 変更できる部分がほぼない。

――― 魂火4、導師4、雷破4、番鳥2

乱撃4、龍詞4、炎技4、ギデ4、サル1、姿勢4、土地25

という実にシンプルなバランスなんだが、わりと完成されていて直しようがない。

じゃあ別にそのまま持っていけばええやん、と言われればその通りなんだけど、言うなれば直すアイデアが七瀬に無い。しかしもう少し、どうにかしたいところがあるのは間違いないのだけれど。思考停止とはこのことをいうのか。

自分以外にこんなデッキ組んでるやつがいないっていうのも問題点なのかもしれない。


<問題点その2> サイドボードの取り方が難しい。

4枚ずつメインに積んでるデッキというのは、サイドボードがすごく考えにくい。

丸々4枚抜きたい瞬間に、それと差し替えで入れられるカードを15枚から選ばないといけないのだ。

アブザンに強く戦うために考えたデッキではあるのだが、アタルカレッドに強くしたいなら炎技を光輝に変えたいし、そこらへんの取り方が十分に検討できていない。検討した結果、サイドボードは確実に15枚では収まらないだろう。

しかしなぜか高い勝率を誇るこのデッキ、「白黒ミッドレンジ」には全然勝てない。

どうまとめていいのかわからない。

そして、気づくと布団に潜り込んでしまっているのがこの季節の悪いところである。

ちなみにラリーを持ち込むというコバゆいと10本ぐらいやって互角以上だったので、やはりデッキは強いような気がする。

できれば「エスパードラゴン」や「ダークジェスカイ」ともう少し練習したいんだけれど、スタンダードシーズンも終わりかけているので、相手が見つからないというのも困りごとである。

こんな感じでブツブツと独り言を繰り返していたデッキがどうなったかは、ポーラースター本戦でお披露目したいと思います。

たぶん、変わってないと思いますが…
― これは、「七瀬の丸一日をお前にくれてやるからぎゃざの特訓をするぞ!コバゆいも来いよ!」という謎の企画の、ささやかなレポートである。

12月1日火曜日

「強くなりたい!」とは、彼の弁である。そう言われては、協力するのも吝かではない。

そう思って開催された今回の謎の企画なのであるのだが。

なんとコメントしていいのかわからないので、とりあえず替え歌で表現をしてみた。

どうしてこうなったかは、七瀬にもよくわかりません。悪気も何もありません。

=====================

午前9時 俺に部屋に 睡眠不足でやってきて

太陽が落ちる頃には もう気力がないらしい

途中から蘇我がきた ただ単純に遊びに来た

始めようか スタンダード 何か答え探して

サイの群れに飲み込まれないように 精一杯だった

君の沈んだ顔を 殴れなかった なぜなら

財布空っぽでやってきて からあげ弁当食ってった

コバゆいに昼と夜 何もかもおごらせたんだ

呆れた僕らが呼んだって 返事もろくにしなかった

冷え込んだ夜の街 君は一人歩いて帰った

Oh Yeah Yeah 、アハー

=====================

当の本人はこの雑記をたまに見ているそうなのであえて書くが、これを見たら落ち込むのではなく、適当に笑ってほしい。言ってしまえば、いいネタである。

この日を足掛かりに楽しいぎゃざライフを歩んで行ってほしいと思う。

12月最初の日、七瀬なりの愛をここに。


追伸:差し入れをくれたTAYAさんの優しさに感謝
◇GP神戸 

GP神戸に向けた調整録
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511010325032555/ ①
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511030412463299/ ②
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511030835569362/ ③
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511051046213685/ ④
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511120729449869/ ⑤
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511131643476832/ ⑥

GP神戸直前メタゲーム予想
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511170759331384/ 予想
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511180802171132/ 対策
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511221943413649/ 解答

GP神戸
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511200152557172/ デッキリスト
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511190917061574/ サイドボード
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511210922343610/ 現地レポート by ボブボブ


◇スタンダード 今月の成績:8勝7敗2分
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511131728035135/ 白赤ミッドレンジ

◇FNM(シーガル桜田店)
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511071502021361/ 1週目:1勝3敗(ナヤメンター)
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511140018075797/ 2週目:2勝1敗(白赤メンター)
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511301536002275/ 4週目:2勝2敗(白赤メンター)

◇大会参加
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511160140246776/ GPT名古屋 in 桜田(3勝1敗2ID)

◇オリジナルデッキ
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511100112246010/ オリジナル:白赤ミッドレンジ
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511100350401189/ オリジナル:白黒ミッドレンジ
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511110317204175/ オリジナル:黒赤ミッドレンジ
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511160453383645/ オリジナル:白緑ミッドレンジ


◇リミテッド

七瀬的「リミテッドの基本!」
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511230831579323/ ①クリーチャーについて
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511271143061176/ ②コンバット<前編>
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511301518272522/ ③呪文と土地のバランス
http://infiniteblue.diarynote.jp/201512020306343227/ ④ドラフト実践編
http://infiniteblue.diarynote.jp/201512021542273604/ ⑤シールド実践編<前編>
http://infiniteblue.diarynote.jp/201512041745402848/ ⑤シールド実践編<後編>


◇その他

週刊スタンダードデッキ通信:エスパーコントロール
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511090452205098/

【翻訳記事】EsperTokens DeckGuide By Eric Froehlich
http://infiniteblue.diarynote.jp/201511140923373201/
1週間連続で書きます今回の企画記事は、七瀬が個人的に考えているリミテッドの基本です。「リミテッドが上手になりたい!」という声や、「プレイングが上手くなりたい!」という声をいただいたので、大したこと書けないとは思いますが、雑記程度に書かせていただきます。何かしら参考になるところがあれば幸いです。GP名古屋に向けて、頑張っていきましょう!
(ここまで定型文)

前回提示したカードプールがこちら。今回はここから、七瀬のシールド構築プランを紹介したいと思います。何を意識して構築すればいいのか、七瀬は何を考えながら構築しているのか、何かしら参考になるところがあれば幸いです。

では、さっそく行ってきましょう!

===========================
★「戦乱のゼンディカー」シールドデッキ

<白>
1 : 《絶壁の見張り》
1 : 《コーの懲罰者》
1 : 《影の滑空者》
2 : 《グリフィンの急使》
1 : 《コーの絡め捕り》
1 : 《天使の贈り物》
<青>
3 : 《波に漂うもの》 (1枚はFoil)
2 : 《培養ドローン》
2 : 《霞の徘徊者》
1 : 《謎めいた巡行者》
1 : 《雲マンタ》
2 : 《呪文萎れ》
2 : 《氷の猛進》
1 : 《輝く光波》
1 : 《払拭》
1 : 《掴み掛かる水流》
1 : 《乱動魔道士の計略》
<黒>
2 : 《泥這い》
2 : 《大食の虚身》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《音無く飛ぶもの》
1 : 《カラストリアの夜警》
2 : 《間欠泉の忍び寄り》
2 : 《骨の粉砕》
2 : 《大群の殺到》
2 : 《ぬかるみの敵意》
1 : 《墓の出産》
<赤>
1 : 《命知らずの群勢》
1 : 《炎套の魔道士》
1 : 《ヴァラクートの発動者》
1 : 《ヴァラクートの捕食者》
2 : 《棘撃ちドローン》
1 : 《オンドゥの勇者》
2 : 《エムラクールの名残》
1 : 《面晶体の掘削者、ザダ》(レア)
1 : 《石の怒り》
1 : 《とどろく雷鳴》
<緑>
1 : 《鎌豹》
1 : 《オラン=リーフの発動者》
2 : 《腐敗のシャンブラー》
1 : 《下生えの勇者》(神話レア)
1 : 《生命湧きのドルイド》
2 : 《タジュールの重鎮》
1 : 《大カマキリ》
1 : 《目なしの見張り》
1 : 《ムラーサのレインジャー》
2 : 《森の占術》
1 : 《未開地の捜索》
1 : 《垂直落下》
1 : 《成長のうねり》
<マルチ>
1 : 《ウラモグを失脚させるもの》
2 : 《殺戮の先陣》
2 : 《塵の中を忍び寄るもの》(レア)
1 : 《天使の隊長》(レア)
<無色>
1 : 《突き抜けの矢》
1 : 《コジレックの媒介者》
1 : 《破滅の昇華者》
1 : 《存在の一掃》
1 : 《エルドラージの破滅させるもの》
<土地>
1 : 《ウギンの聖域》(レア)
2 : 《砂岩の橋》
1 : 《天空の滝》
1 : 《繁殖苗床》


★最初に見るところ

1、枚数が足りない色は基本的には使わない

この環境、何でもできて強い色である白がご覧のとおりたったの7枚。これは、使う必要がないというか、それほど強いカードもあるわけではないので、使わないと割り切ってしまったほうが構築がしやすいでしょう。


2、2マナのカードの枚数を数える

3 : 《波に漂うもの》 (1枚はFoil)
1 : 《命知らずの群勢》
1 : 《オラン=リーフの発動者》
2 : 《腐敗のシャンブラー》
2 : 《殺戮の先陣》

なかなかに個性的なラインナップとなりました。ここだけ見ると、黒赤欠色と、黒緑ハスク系、青系コントロールの3種類の土台がありますね。


3、レアを確認する

1 : 《面晶体の掘削者、ザダ》(レア)
1 : 《下生えの勇者》(神話レア)
2 : 《塵の中を忍び寄るもの》(レア)
1 : 《天使の隊長》(レア)
1 : 《ウギンの聖域》(レア)

黒赤欠色と黒緑を組む分には、良さそうなラインナップです。


4、土地を確認する

「戦乱のゼンディカー」ではあまり意識する必要はありませんが、2色土地などがどれだけ取れているかで色の方針を決めていくのが基本です。


5、除去カードの枚数を確認する

除去カードがないと、相手のレアカード1枚にゲームを壊されかねません。最低でも2枚はとっておきたいところです。

以上、5点はデッキの構想の上で最重要項目なので、意識するといいかと思います。


●デッキの方針

①黒赤欠色

2 : 《泥這い》
2 : 《殺戮の先陣》
1 : 《命知らずの群勢》
2 : 《棘撃ちドローン》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《炎套の魔道士》
1 : 《ヴァラクートの捕食者》
1 : 《ヴァラクートの発動者》
2 : 《エムラクールの名残》
2 : 《塵の中を忍び寄るもの》(レア)
1 : 《音無く飛ぶもの》
16 creatures

1 : 《突き抜けの矢》
2 : 《骨の粉砕》
2 : 《大群の殺到》
1 : 《石の怒り》
1 : 《とどろく雷鳴》
7 other spells

9 : 《山》
8 : 《沼》
17 lands


とりあえず、アンコモンとレアを見る限りは最初に思いつくのは黒赤アグロでしょう。とりわけ、《殺戮の先陣》、《棘撃ちドローン》、《塵の中を忍び寄るもの》と出して《大群の殺到》でゲームを決める流れは強そうではあります。欠点としては、いずれもタフネスが低く対処されやすいクリーチャーであり、先手で勢いでいったときにしか勝てなそうなところです。

先手で勢いで勝てればそれでいい、というのには七瀬も同意しますが、リミテッドを続けているとそれでは成績が安定しないことがだんだんとわかってきます。そういった人はきっとミッドレンジ思考になっていくのかと思いますが。

それでも、アグロで強いのならばそれでいい。与えられたカードプールでベストなデッキを組むだけ、という意識ならば、このような構築は間違いではありません。

先手取れるならこのデッキでいくのがいいかな、というプランのひとつになるでしょう。


②黒緑ハスク

2 : 《泥這い》
1 : 《オラン=リーフの発動者》
2 : 《腐敗のシャンブラー》
2 : 《大食の虚身》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《下生えの勇者》(神話レア)
1 : 《生命湧きのドルイド》
1 : 《音無く飛ぶもの》
1 : 《目なしの見張り》
1 : 《ムラーサのレインジャー》
1 : 《コジレックの媒介者》
1 : 《破滅の昇華者》
1 : 《エルドラージの破滅させるもの》
16 creatures

2 : 《骨の粉砕》
1 : 《ぬかるみの敵意》
1 : 《墓の出産》
1 : 《垂直落下》
1 : 《突き抜けの矢》
1 : 《存在の一掃》
7 other spells

9 : 《森》
8 : 《沼》
17 lands


《腐敗のシャンブラー》と《大食の虚身》を中核に据えたデッキだが、エルドラージ末裔トークンを発生させるカードがあまりに少なく、デッキパワーとしてはかなり低くなってしまう。先ほどの黒赤のほうが勝ちプランが明確であり、こちらのデッキプランを使うことはほとんどなさそうだ。

③青赤+黒コントロール

3 : 《波に漂うもの》 (1枚はFoil)
2 : 《棘撃ちドローン》
1 : 《ヴァラクートの発動者》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《音無く飛ぶもの》
2 : 《エムラクールの名残》
1 : 《ウラモグを失脚させるもの》
1 : 《コジレックの媒介者》
1 : 《破滅の昇華者》
1 : 《エルドラージの破滅させるもの》
14 creatures

1 : 《突き抜けの矢》
1 : 《骨の粉砕》
2 : 《呪文萎れ》
1 : 《ぬかるみの敵意》
1 : 《石の怒り》
1 : 《とどろく雷鳴》
1 : 《存在の一掃》
8 other spells

5 : 《沼》
6 : 《島》
7 : 《山》
18 lands


長期戦を見据えた構成。《波に漂うもの》で地上をストップしたら、少しずつ相手にダメージを与えていく。《とどろく雷鳴》《ヴァラクートの発動者》が一番強く使える構成で、《マラキールの使い魔》+《突き抜けの矢》のコンボなどのギミックも採用しており、軽いクリーチャーデッキには非常に強い構成。欲を言えばもう少し除去やドローカードがあればよかったが…。


●感想
七瀬としては、①~③の3つのデッキプランを思いつきました。もちろん他にもいくつかあるとは思いますが、①の構成で1本目をアクティブに狙いつつ、相手が速いデッキなら③の構成に切り替えてじっくり戦うのも手かと思います。②はちょっとパーツ不足なので、実戦では使わないかな、と。


●ポイント
シールドデッキでは、しっかりレアを使いつつ、2色で足りないときは3色で構成するのがよいでしょう。まずはレアを入れる、次に2マナ域をしっかりと取る。そして十分に土地を入れることです。相手のボムに対処するための除去を2~3枚取れればベストでしょう。

七瀬としては、1つアクティブなデッキを構成したら、もうひとつ、違うタイプのデッキプランも用意するのが良いと思います。例えば、赤緑をつくった後で、白青黒をつくったり。

最初につくったデッキが必ずしも正解じゃないので、30分の構築時間を終えたあとでも、考えるのをやめないことが大事です。そこでベストなデッキの構成がみつかった場合、Game2とGame3でそのデッキに切り替えて戦うことができるのです。

はじめのうちは、構築が終わったあとや、1回戦が終わったあとなどに、知り合いと話し合ったりするのも手かと思います。他にどんな構築ができたか、どんなプランができるか、どんなコンボがあるか、などなど。

そうやって、シールドは上手になっていくものだと思います。


●終わりに

いかがだったでしょうか。七瀬が伝えたかったことがどれだけ伝えられたのかはわかりませんが、七瀬の考えるリミテッドの基本は、以上となります。

今まで自分が考えていた基本とは異なるところも多いかもしれません。なので、ひとつの参考としてご覧いただければと思います。

数多くの名だたるプロがリミテッドの記事を書いていますが、彼らの中でも、完全に同じ意見のプロはいません。それぞれが大事にしているところがあり、それを基準に様々なことを判断していることでしょう。例えばですが、絶対に2色でまとめるプロもいれば、どうしても3色にこだわるプロだっているのです。

七瀬はリミテッドでは、比較的ミッドレンジ気味の構成を好むプレイヤーです。アグロ構成が好きな時期もありましたし、クロックパーミッションを好む時期もありましたが、色々経験するうちに、ミッドレンジでまとまっていました。もちろん、アグロに構成するときはしますし、コントロールに構成するときはそうします。大事なのは、様々な構築を経験して、そのときに必要なものは何なのかを、よく知ることです。

最後に一言付け加えるならば、リミテッドこそプレイは丁寧に時間をかけて行うのが大事です。いつもならしないようなミスをするのがリミテッドであり、もちろんミスの少なさが勝敗に大きく関わるのがリミテッドです。場に出ているカードをちゃんと把握していますか?誘発は忘れていませんか?あなたが今一番使われるとマズイカードはなんですか?といったことを意識して丁寧にプレイできれば、例えばグランプリの初日、6勝2敗で迎えるバブルマッチを勝利することができるかもしれません。

何か感想やご意見あればコメントから気軽にどうぞ。七瀬もまだまだ伸びしろだらけのプレイヤーです。一緒に上達していきましょう!
1週間連続で書きます今回の企画記事は、七瀬が個人的に考えているリミテッドの基本です。「リミテッドが上手になりたい!」という声や、「プレイングが上手くなりたい!」という声をいただいたので、大したこと書けないとは思いますが、雑記程度に書かせていただきます。何かしら参考になるところがあれば幸いです。GP名古屋に向けて、頑張っていきましょう!
(ここまで定型文)

前回は初手のオブニクを使い切れないというドラフトを紹介してしまったわけですが、今回はシールドデッキです。

●ルール

まずはシールドデッキの概要から説明していきます。

渡された14枚x6パック=84枚のカードプールの中から、好きなカードを組み合わせてデッキを作り上げて戦うというのがシールドデッキです。

競技レベルの公式戦では、剥いたカードを登録用紙に記入するという作業がやや手間ではあります。最近(2015年10月10日)手順が変更になったので、こちらに改めて記載しておきます。

★新たなシールドデッキの登録手順(引用)

 各プレイヤーはパックを6個受け取る。イベント主催者が提供した印があるとよい。

 プレイヤー(A)がパックをすべて開封する。

 Aの正面に座っているプレイヤー(B)はそれを確認する。
 (両プレイヤーがブースターの中身を視認・確認することになる。)
 その後、その開封されたカードを裏向きで1つの束として向かいのBの近くに置く。

 Bが同様に開封し、Aが確認する。両プレイヤーがその中身を視認・確認する。
 その後、その開封されたカードを裏向きで1つの束としてAの近くに置く。

 AはBのカードプールを登録する。BはAのカードプールを登録する。

 登録後、登録したカードプールをそれぞれ開封したプレイヤーに返す。

 プレイヤーはランダムテーブルに移動し、自分のデッキを作成し記録する。


ようするに、渡されたパックを向かいの人と一緒に楽しく剥いて、そのあと向かいの人の開封の儀を一緒に楽しくみて、それが終わったらお互いのカードプールを記入しあって、終わったら「今日は頑張りましょう!」という感じ。

さて、前書きはこんなところで、さっそく実践に移ってみましょう。

===========================
★「戦乱のゼンディカー」シールドデッキ

<白>
1 : 《絶壁の見張り》
1 : 《コーの懲罰者》
1 : 《影の滑空者》
2 : 《グリフィンの急使》
1 : 《コーの絡め捕り》
1 : 《天使の贈り物》
<青>
3 : 《波に漂うもの》 (1枚はFoil)
2 : 《培養ドローン》
2 : 《霞の徘徊者》
1 : 《謎めいた巡行者》
1 : 《雲マンタ》
2 : 《呪文萎れ》
2 : 《氷の猛進》
1 : 《輝く光波》
1 : 《払拭》
1 : 《掴み掛かる水流》
1 : 《乱動魔道士の計略》
<黒>
2 : 《泥這い》
2 : 《大食の虚身》
1 : 《マラキールの使い魔》
1 : 《音無く飛ぶもの》
1 : 《カラストリアの夜警》
2 : 《間欠泉の忍び寄り》
2 : 《骨の粉砕》
2 : 《大群の殺到》
2 : 《ぬかるみの敵意》
1 : 《墓の出産》
<赤>
1 : 《命知らずの群勢》
1 : 《炎套の魔道士》
1 : 《ヴァラクートの発動者》
1 : 《ヴァラクートの捕食者》
2 : 《棘撃ちドローン》
1 : 《オンドゥの勇者》
2 : 《エムラクールの名残》
1 : 《面晶体の掘削者、ザダ》(レア)
1 : 《石の怒り》
1 : 《とどろく雷鳴》
<緑>
1 : 《鎌豹》
1 : 《オラン=リーフの発動者》
2 : 《腐敗のシャンブラー》
1 : 《下生えの勇者》(神話レア)
1 : 《生命湧きのドルイド》
2 : 《タジュールの重鎮》
1 : 《大カマキリ》
1 : 《目なしの見張り》
1 : 《ムラーサのレインジャー》
2 : 《森の占術》
1 : 《未開地の捜索》
1 : 《垂直落下》
1 : 《成長のうねり》
<マルチ>
1 : 《ウラモグを失脚させるもの》
2 : 《殺戮の先陣》
2 : 《塵の中を忍び寄るもの》(レア)
1 : 《天使の隊長》(レア)
<無色>
1 : 《突き抜けの矢》
1 : 《コジレックの媒介者》
1 : 《破滅の昇華者》
1 : 《存在の一掃》
1 : 《エルドラージの破滅させるもの》
<土地>
1 : 《ウギンの聖域》(レア)
2 : 《砂岩の橋》
1 : 《天空の滝》
1 : 《繁殖苗床》



さて、あなたならどんな構築を思い描くでしょうか?

最近中身が長すぎたので、今日はこんなところで。次回、どんなことを考え、どんな構築をしたかの話をしたいと思います。
●FNM後に…

「戦乱のゼンディカー」の8人ドラフト2回と、シールド1回。

ドラフト1本目は、「白赤同盟者」で2勝1敗。まっつんの動物園にひきころされる。
ドラフト2本目は、「白単ライフゲイン」で2勝1敗。aretiさんの青黒嚥下にL.O.負け。

1本目のデッキはレア1枚も入ってないし、2本目のデッキは「フェリダーの君主」スペシャルみたいなよくわからないデッキ。でも、実にリミテッドっぽいデッキに仕上がり、わりと楽しめたかと思う。

1本目優勝は、まっつんの「緑赤タッチ白」でビーストだらけだった。
2本目優勝は、コバゆいの「白黒プレインズウォーカー」。2体並んだら言うことはない。

残った5人でシールドやったけど、ドラフトの感覚抜けずに赤緑でまとめて弱いデッキに仕上がってしまい、ボコボコにされた気がするけど眠すぎてよく覚えていない。

それよりも、ここから1万字ぐらいドラフト雑記を書いたんだけれど、途中でデータふっとんでしまって、しばし絶望。しかし七瀬は物好きなので、また書くよ!

●気を取り直して…

1週間連続で書きます今回の企画記事は、七瀬が個人的に考えているリミテッドの基本です。「リミテッドが上手になりたい!」という声や、「プレイングが上手くなりたい!」という声をいただいたので、大したこと書けないとは思いますが、雑記程度に書かせていただきます。何かしら参考になるところがあれば幸いです。GP名古屋に向けて、頑張っていきましょう!
(ここまで定型文)

今回は、前回までの内容を加味した上で、実際にドラフトをやってみます。

ピックの感覚などは個人で最も差が出るところですので、七瀬っていうやつはこういう取り方してるんだな、という参考程度でよろしくお願いします。

取り方がよくわからなければ、いいね、と思ったところだけ真似てもらうと良いかと。

●ルール

まずはドラフトの概要から説明していきます。

ドラフトは8人が卓を囲み、パックを1つ開封し、好きなカードを1枚選んでピックして、隣の人に回していく、というものです。

最初に、トークンや宣伝が書かれたものを取り除き、Foilでない基本地形を取り除きます。すると、14枚のカードが残ると思います。

1枚のカードをピックしたら、最初は時計回り、2パック目は反時計回り、3パック目はまた時計回りに渡していきます。「ドラフト!」の掛け声で一斉に渡しましょう。

3パック終了時点で、基本地形除く14枚x3=42枚のカードが手元にあると思うので、そのカードを上手に使って戦う、そんな遊びです。

2パック目をあける前と、3パック目をあける前に、それぞれピックしたカードを確認する時間がありますが、それまではピックしたカードを確認しても大丈夫です。ただし、競技レベル以上だとそれができません。2パック目開封後に30秒、3パック目開封後に45秒の確認時間が設けられており、その間に急いで確認しなければならないのです。

競技レベル以上の場合は、通常は以下のようにピック時間も設定されています。

14枚 40 秒
13枚 35 秒
12枚 30 秒
11枚 25 秒
10枚 25 秒
9 枚 20 秒
8 枚 20 秒
7 枚 15 秒
6 枚 10 秒
5 枚 10 秒
4 枚 5 秒
3 枚 5 秒
2 枚 5 秒
1 枚 (無し)

大会によっては、ピック時間に制限がない場合もありますので、確認してください。

ピックしたカードは1つの束にしなければならず、横にずらしたり、別々の山に分けたりすることはできませんので、注意が必要です。

デッキができたら対戦ですが、同じ卓を囲んだ8名によるスイスドロー3回戦です。つまり、あなたが流したあの強いレアカードがあなたを苦しめる可能性は、かなりの高確率であるといえます。そこで、時にはそんなカードを「カット」をして、他人に強いカードが渡らないようにすることも必要なのです。

●いままでのまとめを見てみましょう

第1回では、クリーチャーの重要性について考えました。

① クリーチャーをよく知りよく使いこなそう。
② クリーチャーは死ににくく対処しづらいものが重要である。
③ クリーチャーの能力を十分に発揮してあげることが勝利の法則。
④ 各マナ域にバランス良く質の高いクリーチャーを用意することが大事。
⑤ 軽いクリーチャーこそ質の高いものを優先・厳選しよう。


この内容は、シールドでもドラフトでもだいたい共通していえる内容です。

第2回では、前編後編にわけて、コンバットについて考えました。

① 序盤のコンバットで損をしないようにしよう
② 状況に応じた対処ができるようにバランス感覚が大事
③ 対戦相手の不可解な攻撃には裏がある
④ インスタントなどによるコンバットトリックに警戒しよう
⑤ クリーチャーが横並びになったときの打開策を考えよう


せっかくのクリーチャーたちを活かすもころすも、あなたのコンバットの腕次第です。

第3回では、呪文と土地のバランスについて考えました。
☆デッキに選択するカードの優先度(七瀬の場合)

1、ボムクリーチャー
2、確定除去呪文
3、アーキタイプ別優良クリーチャー(デッキの中核をなす存在)
4、アーキタイプ別必須呪文(1枚目)(デッキの中核をなす存在)
(このあたりの優先度で3色土地)
5、優良クリーチャー
6、アーキタイプ別クリーチャー
7、アーキタイプ別必須呪文(2枚目)
8、限定除去呪文
(このあたりの優先度で2色土地)
9、クリーチャー
10、その他の呪文


基本的にクリーチャーを優先して取るけれど、その優先度をしっかりと自分の中で作り上げておくことが大事です。

では、以上のようなポイントを押さえて、さっそく実際のドラフトで応用してみましょう!

ちょっと実際のドラフトだと記事を書くのが難しいため、パソコンのブラウザでできるサイトを利用させてください。

Statistical Magic Draft Simulator(SMDS)
http://syunakira.com/smd/

===========================

●戦乱のゼンディカードラフト
☆1パック目
<1巡目> 40秒

レア:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
アンコモン:《逆境》、《停滞の罠》、《謎めいた巡行者》
コモン:《ヴァラクートの発動者》、《払拭》、《火山の隆起》、《天空の滝》、《骨の粉砕》、《岩屋の衛生兵》、《影の滑空者》、《多勢》、《オンドゥの勇者》、《異常な攻撃性》

さっそく参考にならなそうなパックからスタートですが、とりあえずやってみましょう。

基本的にドラフトは、よほど強いカードが他にない限りは、レアを取って正解です。今回のオブニクさんは間違いなく強いカードですので、迷う必要がありませんね。

最初のパックでは、隣の人がどのようにカードをとっていくかを予想するのが大事です。これだと、《停滞の罠》、《謎めいた巡行者》が特に強いので、下2人は白と青を使うかもしれない、というイメージをもっておきましょう。七瀬は一応、残りのカードも覚えはしますが、正直これは必要ないと思います。

1-1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》


<2巡目> 35秒

アンコモン:《コーの絡め捕り》、《昇華者の突撃》、《回生の天使》
コモン:《虚空の接触》、《火山の隆起》、《真っ逆さま》、《オラン=リーフの発動者》、《確実な一撃》、《ギデオンの叱責》、《大カマキリ》、《噛み付きナーリッド》、《回収ドローン》、《異常な攻撃性》

2手目ですが、七瀬は1パック目に関しては2つの考え方を用います。
1つは、初手の取ったレアを確実に使いたい場合は、同じ色を取る
もう1つは、とりあえず単体で強いカードをかき集める、です。

このパックを見ると、白が浮いて強いですね。強いクリーチャー2体に、強い除去が2枚あります。次に、赤の火力と、緑のクリーチャーが使いやすそうです。

下に流したのが白と青のカードだったので、特にこのままだと一人は確実に白で確定でしょう。ここには黒いカードがないので、七瀬の思惑としては「2パック目は黒がたくさん回ってくるに違いない。先に2色目を白にして、下が強いカードを取りすぎないように抑えておこう」というところです。

この中で最も強そうなのは、やはり《回生の天使》でしょうか。《コーの絡め捕り》も同盟者で固めると強いカードですし、除去も使えるものばかりです。

1-2 《回生の天使》


<3巡目> 30秒

アンコモン:《ハグラへの撤退》、《林の喧騒者》
コモン:《領地のベイロス》、《砂岩の橋》、《棘撃ちドローン》、《マキンディの滑り駆け》、《オンドゥの勇者》、《垂直落下》、《大カマキリ》、《目なしの見張り》、《呪文萎れ》、《ヴァラクートの発動者》

これは悩ましいパックが来ました。黒もしくは白のカードを抑えておきたいのに、それがありません。ひとまず上の人たちが赤緑はやってなさそうなので、ここで赤緑系のカードをかき集めるのは正解に思えます。

ひとつ抜けて強いのが《林の喧騒者》ですが、オブニクさんをとってしまった以上は取りにくいカードです。ここでの選択肢としては、黒の相方を赤か緑にする、というもの。

ここでは、アーキタイプというものを学んでおかなければなりません。

例えば、黒赤だとどのようなキーワード能力が強かったでしょうか。黒緑だとどのようなキーワード能力が強かったでしょうか。欠色?トークン?

このパックが下に渡ることで、赤か緑を2色目に選ぶ可能性が高いですから、少ないほう、特に緑を抑えて、黒緑(タッチ白?)が良さそうだ、と七瀬はイメージします。

下には、白青と赤緑を中心に組んでもらって、黒を流してもらえるとベストなのですが。

1-3 《目なしの見張り》


<4巡目> 25秒

レア:《窪み渓谷》
アンコモン:《オンドゥの蜂起》、《吸血の儀式》
コモン:《破滅の昇華者》、《墓の出産》、《そびえる尖頂》、《存在の一掃》、《精神をかき寄せるもの》、《膨れ鞘》、《悪魔の掌握》、《面晶体の刃》

土地が回ってきましたが、さすがに使う予定はありません。目を引くのは《オンドゥの蜂起》と、《悪魔の掌握》でしょうか。どちらも呪文ですし、ここではアンコモンをとって様子を見ましょう。

1-4 《オンドゥの蜂起》


<5巡目> 25秒

アンコモン:《森の占術》
コモン:《絶壁の見張り》、《オラン=リーフの発動者》、《ヴァラクートの発動者》、《雲マンタ》、《大地の武装》、《二人戦術》、《石術師の焦点》、《オンドゥの勇者》、《墓の出産》

黒いカードがあまり回ってきませんね。青も少ないので、上はそのあたりを重視しているかもしれません。黒がなければ、白いカードに行きたいのですが、どれもイマイチな印象。ここは無難な緑2マナ枠を確保しておきましょう。

1-5 《オラン=リーフの発動者》

<6巡目> 20秒

アンコモン:《荒廃した山峡》、《大自然の注入》
コモン:《オンドゥの勇者》、《エルドラージを壊滅させるもの》、《払拭》、《回収ドローン》、《噛み付きナーリッド》、《石の怒り》、《ゴブリンの戦化粧》

《石の怒り》のような火力はほしいところですが、あいにく、黒、緑、白のカードを集めているところです。ここは、2マナ枠を固めておきましょう。

1-6 《噛み付きナーリッド》


<7巡目> 20秒

アンコモン:《珊瑚兜への撤退》、《森の占術》
コモン:《絶壁の見張り》、《石の怒り》、《マキンディの滑り駆け》、《回収ドローン》、《タジュールの重鎮》、《乱動魔道士の計略》

どうやら上は赤をやっている気配はなさそうです。黒や白は取られている気がします。ここでもひとまず、使えそうなカードをピックしていきましょう。

1-7 《タジュールの重鎮》


<8巡目> 15秒

アンコモン:《繁殖苗床》
コモン:《天使の贈り物》、《髑髏砕きの補充兵》、《精神の掻き寄せるもの》、《オンドゥの大角》、《鼓舞する突撃》、《異常な攻撃性》

これが見てない最後のパックです。一番強そうなのは赤のクリーチャー。《オンドゥの大角》をとるか、《異常な攻撃性》をとるかで悩みますが、ここは《オンドゥの大角》にしましょう。下に白を流しすぎるのもよくありません。

1-8 《オンドゥの大角》

ここからは、一度見ているパック。覚えていれば、他の7人が何を取ったのかみておくとよいですが、10秒以下で確認することが重要ではないのかと思います。

1-9 《異常な攻撃性》
1-10 《大カマキリ》
1-11 《領地のベイロス》
1-12 《膨れ鞘》
1-13 《大地の武装》
1-14 《ゴブリンの戦化粧》

1-1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
1-2 《回生の天使》
1-3 《目なしの見張り》
1-4 《オンドゥの蜂起》
1-5 《オラン=リーフの発動者》
1-6 《噛み付きナーリッド》
1-7 《タジュールの重鎮》
1-8 《オンドゥの大角》

30秒の時間を有効に使うには、とりあえずクリーチャーをマナごとに並べて、偏りがないかどうかを調べておきます。3マナが1枚しかないのが心もとないですが、それ以外はバランスよく取れているように見えます。あとは除去がとれていないので、そろそろ取りたいですね。

気づけば、いい感じの緑白にまとまってきていますが、今回の爆弾はオブニクさん。どうにかして使いたいところです。

ここまでの予想は、左隣が白赤、その隣が青系、右隣が青黒、その隣が緑系

両隣は2色まで予想して、その隣は1色だけ予想。正直ドラフトで予想できるのはその程度です。例えば右隣が実は黒緑だったら、その隣は青系でしょう。

次からは黒いカードがたくさん回ってきてくれるはずなので、そこで頑張りたいですね。そうすることで、右隣が黒をやっているならば、邪魔をすることができます。

もし回ってこなければ、現状の緑白を頑張りましょう。

では、2パック目に参りましょう。


☆2パック目
<1巡目> 40秒

レア:《光輝の炎》
アンコモン:《タイタンの存在》、《吸血の儀式》、《シャディの横枝》
コモン:《命知らずの群勢》、《ゴブリンの血化粧》、《輝く光波》、《真っ逆さま》、《フェリダーの仔》、《存在の一掃》、《垂直落下》、《悪魔の掌握》、《大カマキリ》、《帆凧の斥候》

レアが赤いカードで、使えそうなアンコモンも少ないという、難しい2パック目。
《吸血の儀式》をとって緑黒トークンにするか、《真っ逆さま》をとって緑白にするか、《悪魔の掌握》をとってお茶を濁すか、といったところです。

どうしてもオブニクさんは使いたいので、ここは黒いカードをとりましょう。除去も薄かったのでほしかったのですが、ここは《吸血の儀式》でガマンしましょう。1パック目の4巡目で取っておけばよかった、のかな…

2-1 《吸血の儀式》


<2巡目> 35秒

レア:《白日の下に》
アンコモン:《オンドゥの蜂起》、《虚空の従者》
コモン:《コーの懲罰者》、《珊瑚兜の案内人》、《肥沃な茂み》、《多勢》、《火山の隆起》、《幽霊の歩哨》、《エムラクールの名残》、《ゴブリンの戦化粧》、《自然の繋がり》、《岩屋の衛生兵》

あれ、黒がないぞ…困ったな…。他を見ると、白が抜けて強そうですね。ここは少し考えますが、七瀬は黒が回ってくると信じているので、《虚空の従者》をとって緑黒で推し進めます。

2-2 《虚空の従者》


<3巡目> 30秒

レア:《白日の下に》
アンコモン:《探検隊の特使》
コモン:《珊瑚兜の案内人》、《好戦的な鞭尾》、《ニルカーナの暗殺者》、《鼓舞する突撃》、《真っ逆さま》、《波翼の精霊》、《多勢》、《乱動の魔道士》、《面晶体の刃》、《肥沃な茂み》

あれ、黒が…。そしてまた《白日の下に》がなぜかこちらを見ている。仲間にはしない。今後黒が回ってこないときのことも考え、ここは保険の意味で《真っ逆さま》を取っておきます。やや使いにくい除去ですが、ないよりは遥かにマシです。

2-3 《真っ逆さま》


<4巡目> 25秒

アンコモン:《吸血の儀式》
コモン:《血統絶やしのワーム》、《グリフィンの急使》、《存在の一掃》、《コジレックの歩哨》、《コーの処罰者》、《石の怒り》、《目なしの見張り》、《大物潰し》、《ゴブリンの戦化粧》、《霧の侵入者》

なんかアンコモンがこっち見てる。1枚あればそれでいいカードなんだよね、あれ。

さて、黒いカードがあまりに来ないから、緑と白をしっかりとっていきましょう。悩むのは《目なしの見張り》と《大物潰し》だけれど、まだ緑黒の可能性を残したいので、ここは緑のカードをとります。先ほどから黒の流れがきっついですね。

2-4 《目なしの見張り》


<5巡目> 25秒

アンコモン:《殺戮の先陣》、《コーの絡め捕り》
コモン:《エルドラージを壊滅させるもの》、《成長のうねり》、《大群の殺到》、《血統絶やしのワーム》、《グリフィンの急使》、《悪魔の掌握》、《淘汰ドローン》、《帆凧の斥候》

ついにきた黒いカード。緑黒というアーキタイプに合うのは、《大群の殺到》のほうでしょう。《淘汰ドローン》も評価が高いし、《悪魔の掌握》も取りたいけれど、まずはアーキタイプに必須の呪文を1枚キープしておくのは重要なことです。

トークン並べてラッパ吹いて勝ち。これが緑黒の戦術のひとつです。

ただし、黒赤の強いやつと、白の強いやつがいるけど、なんで流れてきたかは少し考える必要がありそう。

2-5 《大群の殺到》

<6巡目> 20秒

レア:《プリズム結界》
アンコモン:《ジャディの横枝》
コモン:《マキンディの巡回兵》、《命知らずの群勢》、《乱動魔道士の計略》、《肥沃な茂み》、《自然の繋がり》、《破滅の昇華者》、《ぬかるみの敵意》

これはまた貧弱。とりあえず《マキンディの巡回兵》が安定感があるので、とっておきましょう。緑黒なのか、緑白なのか、それとも3色なのか。揺れ動いています。

2-6 《マキンディの巡回兵》


<7巡目> 20秒

アンコモン:《ウラモグの回収者》、《謎めいた巡行者》
コモン:《二人戦術》、《回収蔦》、《精神を掻き寄せるもの》、《沸き立つ大地》、《コジレックの歩哨》、《大カマキリ》

なるほど、七瀬の読みがひとつ外れたようです。というのは、強い青のアンコモンが2枚流れてきているので、左隣とその隣は少なくとも青はやっていない可能性が高いです。どちらかが黒をやっている可能性があります。ここで色を変えるのは遅すぎるので、ひとまず使いやすそうなカードをピックしておきましょう。

2-7 《二人戦術》


<8巡目> 15秒

アンコモン:《塵への崩壊》、《オンドゥの蜂起》
コモン:《亡骸のぬかるみ》、《オラン=リーフの発動者》、《オンドゥの大角》、《コジレックの歩哨》

さっきから七瀬の好きな《コジレックの歩哨》がこっちみてるんだけど。迷わずに《オンドゥの蜂起》か。

2-8 《オンドゥの蜂起》

以下、こんな感じのピックに。

2-9 《フェリダーの仔》
2-10 《肥沃な茂み》
2-11 《鼓舞する突撃》
2-12 《血統絶やしのワーム》
2-13 《成長のうねり》
2-14 《肥沃な茂み》


2-1 《吸血の儀式》
2-2 《虚空の従者》
2-3 《真っ逆さま》
2-4 《目なしの見張り》
2-5 《大群の殺到》
2-6 《マキンディの巡回兵》
2-7 《二人戦術》
2-8 《オンドゥの蜂起》

オブニクさんからはじまったピックだったけれど、緑と白に寄っていって、黒の優秀なカードはさっぱり流れてこなかった2パック目。

ここで45秒の間にやることは、まずクリーチャーのマナバランスと、呪文の枚数。

2マナ:《噛み付きナーリッド》、《オラン=リーフの発動者》、《フェリダーの仔》
3マナ:《タジュールの重鎮》、《虚空の従者》、《マキンディの巡回兵》
4マナ:《目なしの見張り》x2、《大カマキリ》、《血統絶やしのワーム》、《オンドゥの大角》
5マナ:《領地のベイロス》
6マナ:《回生の天使》

除去呪文:《真っ逆さま》、《異常な攻撃性》
強化呪文:《二人戦術》、《鼓舞する突撃》、《成長のうねり》、《大地の武装》
その他:《オンドゥの蜂起》x2

黒いカード:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》、《吸血の儀式》

マナ域にはそれぞれ枚数は取れているので、優秀なクリーチャーを見つけたら差し替える程度の意識で良さそうだ。あとは、除去呪文があと1枚ほしいところ。

黒はたくさん流れてきたらワンチャンスありそうなので、まだ諦めない。


では、最後の3パック目にいきましょう。

☆3パック目
<1巡目> 40秒

レア:《苦い真理》
アンコモン:《ジャディの横枝》、《回生の天使》、《ハグラへの撤退》
コモン:《音無く飛ぶもの》、《目なしの見張り》、《石術師の焦点》、《噛み付きナーリッド》、《命知らずの群勢》、《破滅の昇華者》、《鼓舞する突撃》、《砂岩の橋》、《生命湧きのドルイド》、《大群の殺到》

レアが優秀な黒で、コモンも欲しいものが多い。しかしやはり《回生の天使》は強いのでこれをピックするのが素直な流れだろうかと思う。

3-1 《回生の天使》

<2巡目> 35秒

レア:《大草原の川》
アンコモン:《岩板の槌》、《吸血の儀式》
コモン:《威圧ドローン》、《コジレックの媒介者》、《オンドゥの大角》、《マキンディの滑り駆け》、《城砦化した塁壁》、《天空の滝》、《虚空の接触》、《砂岩の橋》、《タジュールの重鎮》、《グリフィンの急使》

緑白に決めたあとに来るこの微妙なパック。2手目だというのにあまりにラインナップが貧弱である。ここは、手薄だった5マナ枠に《コジレックの媒介者》を取ることで、覚醒のカードを強く使えるようにしよう。

3-2 《コジレックの媒介者》


<3巡目> 30秒

アンコモン:《林の喧騒者》、《溶鉄の生育場》
コモン:《鼓舞する突撃》、《悪魔の掌握》、《オンドゥの大角》、《空中生成エルドラージ》、《カラストリアの癒し手》、《肥沃な茂み》、《ヴァラクートの発動者(Foil)》、《精神を搔き寄せるもの》、《垂直落下》、《幽霊の歩哨》

先ほどとはうって変わって小粒ぞろい。特に青の《空中生成エルドラージ》が流れているのが気になる。少し悩むけど、《幽霊の歩哨》は強いのでここをおさえよう。

3-3 《幽霊の歩哨》


<4巡目> 25秒

アンコモン:《逆境》、《炎套の魔道士》、《マラキールの使い魔》
コモン:《ぬかるみの敵意》、《コジレックの歩哨》、《虚空の接触》、《領地のベイロス》、《威圧ドローン》、《肥沃な茂み》、《破滅の昇華者》

なんだこの強いパックは…。赤系同盟者のエースに、黒系ライフゲインのエース、火力まである。泣く泣く《噛み付きナーリッド》をとって序盤を強くしよう。

3-4 《噛み付きナーリッド》


<5巡目> 25秒

レア:《白日の下に》
アンコモン:《珊瑚兜への撤退》
コモン:《未開地の捜索》、《マキンディの滑り駆け》、《岩屋の衛生兵》、《多勢》、《垂直落下》、《予期》、《そびえる尖頂》、《噛み付きナーリッド》

3-5 《噛み付きナーリッド》


<6巡目> 20秒

コモン:《大カマキリ》、《ギデオンの叱責》、《タジュールの獣使い》、《成長のうねり》、《垂直落下》、《目なしの見張り》、《タジュールの重鎮》、《命知らずの群勢》、《髑髏砕きの補充兵》

3-6 《タジュールの獣使い》


<7巡目> 20秒

レア:《プリズム結界》
コモン:《幽霊の歩哨》、《回収ドローン》、《膨れ鞘》、《火山の隆起》、《血統絶やしのワーム》、《オラン=リーフの発動者》

3-7 《幽霊の歩哨》


<8巡目> 15秒

アンコモン:《探検隊の特使》
コモン:《岩屋の衛生兵》、《髑髏砕きの補充兵》、《大食の虚身》、《亡骸のぬかるみ》、《帆凧の斥候》、《石の怒り》

3-8 《探検隊の特使》

3-9 《鼓舞する突撃》
3-10 《タジュールの重鎮》
3-11 《垂直落下》
3-12 《領地のベイロス》
3-13 《垂直落下》
3-14 《成長のうねり》


●完成デッキレシピ

1 : 《探検隊の特使》
3 : 《噛み付きナーリッド》
1 : 《オラン=リーフの発動者》
1 : 《フェリダーの仔》
1 : 《タジュールの重鎮》
1 : 《マキンディの巡回兵》
2 : 《目なしの見張り》
1 : 《オンドゥの大角》
2 : 《幽霊の歩哨》
2 : 《回生の天使》
1 : 《タジュールの獣使い》
16 creatures

1 : 《オンドゥの蜂起》
1 : 《成長のうねり》
1 : 《二人戦術》
1 : 《真っ逆さま》
1 : 《異常な攻撃性》
2 : 《鼓舞する突撃》
7 other spells

8 : 《平地》
7 : 《森》
2 : 《肥沃な茂み》
17 lands

1 : 《コジレックの媒介者》
1 : 《オンドゥの蜂起》
2 : 《垂直落下》 etc.
sideboad cards


《噛み付きナーリッド》を中心に序盤から積極的に攻めて、横並びにして空から殴るか、ラッパ吹いて勝つデッキ。

===========================

●今回のドラフトで反省したい部分
① オブニクシリスを活かせなかった。
② 3マナ枠弱すぎる。せめてマナクリとるべきだった。
② 除去《大物潰し》1枚ぐらいほしかった。

七瀬がドラフトをやるとこんな感じなのですが、いかがだったでしょうか。「読みづらいなぁ」と思った方は、文字ばかりで申し訳なかったです。「へったくそやなぁ」と思った方は、せっかく最後まで見てくださったのに申し訳なかったです。

オブニクをいかして上手に構築した人がいたら、たぶん意志の堅い人だと思います。

全体を確認したところ、黒いカードが顕著に少なく、黒に絞っていたらかなりクリーチャーや呪文の質が低いドラフトになっていたことがわかりました。しかしそれでもオブニクを使うべきなのかは、定かではありません。

何が正解だったのか、人によっては意見が別れるところだとは思いますが、七瀬は今回の失敗にみえるドラフトは、思いのほか上手にできたのではないかと思っています。

大事なのはサブプランをしっかり用意しつつ、いつでもそちらのプランに逃げられるように準備しておくことです。

万が一、3色になってしまった場合は、積極的にシングルシンボルの呪文を集めておけば、タッチがしやすくなりますし、2色土地も取れていれば、それも有効です。

参考になったのかどうか、怪しいところですが、感じるところがあれば気軽にコメントなどいただければと思います。

< 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >

 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索