※この記事を書いているのは、金曜日のお昼頃です。FNMのことを書きたかったので、ボックス開封の日記を一日ずらして木曜日分として書きました。

今日は、待ちに待った「戦乱のゼンディカー」の発売日。気づけばイベントデッキを4つ買ってしまっていたのですが、それだけというのもちょっと味気ない。お財布に余裕があったので、ついつい1ボックス、通常購入してしまいました。

ちょっと気になっていた、レア配列について、書こうと思います。

なお、これを雑記で公表する理由としては、

① 調べようと思えば誰でもできるから(1万円払ってパック剥くだけ)
② 間違った知識を流布させないため(~~~の隣には○○が入っている、等)
③ もし配列があった場合、一部のショップが特定「レア抜き」できる可能性がある
④ レア抜きできる配列の場合、ボックスを「開封しない」ことの重要性が増す

以上が主な理由です。何を疑っているわけではありません。他に理由っぽいことが見つからなかっただけです。

まぁそんな堅苦しいことは置いておいて、レアは何が入っていたのかな、と。そんなボックス開封の雑記だと思って読んでください。


箱上部

===左側=== ===中央=== ===右側===

トークン・島      紋章・平地      トークン・平地
獣呼びの学者    荒廃の双子     面晶体の掘削者、ザダ

紋章・森        トークン・森     トークン・山
水の帳の分離    荒廃を招くもの   苦い真理

トークン・沼      トークン・平地・Foil トークン・沼・Foil
燻る湿地       燃えがらの林間地 グール・ドラズの監視者

トークン・平地    トークン・島      トークン・森
窪み渓谷       伐採地の滝     ウギンの洞察力

トークン・森      トークン・沼     トークン・沼
同盟者の宿営地   大草原の川    うねる撃ちこみ

トークン・沼・Foil   トークン・山     トークン・森
彼方より        天使の隊長    連射する暴君

トークン・島      トークン・森     トークン・沼
ニッサの復興     タジームの守護者 フェリダーの君主

トークン・森      トークン・島     トークン・山
血統の解体者     陰惨な殺戮    深海の主、キオーラ

トークン・平地・Foil  トークン・平地・Foil トークン・山
塵の中を忍び寄るもの 風への散乱   息詰まる忌まわしきもの

トークン・島      トークン・島     トークン・平地
古参の戦導者     破滅を導く者    不毛の地の絞殺者

トークン・平地・Foil  トークン・山・Foil  トークン・島・Foil
ノヤン・ダール     竜使いののけ者 プリズム結界

トークン・山      トークン・島     トークン・山
ギデオンさん      破滅の道      エメリアの番人

===左側=== ===中央=== ===右側===

ちなみに、《ムラーサの緑守り》のFoilが当たりました。やったね!神話レアFoilだね!

ふつうにトレジャーで良かったよ!


この並びから、何を感じるかはあなた次第。
今月も毎日なんやかんや記事を書いていましたが、まとめて見てくださる方のために、アーカイブとして一覧を作成しました。

気になる項目だけ見ていただければ幸いです。

◇スタンダード 今月の成績:21勝18敗

●エスパードラゴン 15勝16敗
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509110530307350/ エスパードラゴン七瀬式
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509071219265858/ シーガル桜田店FNM結果
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509071440564736/ PPTQ2016#2 at まる五

●スタンダードデッキ徹底検証
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509021430552647/ ①WMCQに向けて
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509030141392729/ ②今週の水曜会
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509031559444585/ ③オジュタイの帰還
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509090054468436/ ④対アブザンコン前編
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509090148191289/ ⑤対アブザンコン後編
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509100352433438/ ⑥エスパードラゴン調整

●WMCQ名古屋予選に向けた最終調整
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509130535178138/ ①メタゲームを読む
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509140906433261/ ②デッキリスト完成
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509160033423639/ ③メタゲーム動向
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509170422517464/ ④チームヤマガタ

●WMCQ名古屋予選激闘編
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509190314545693/ ①日目 晴れる屋平日大会
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509190613361243/ ②日目 WMCQトライアル
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509200754391216/ ③日目 WMCQ名古屋予選
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509240322037783/ ④日目 PPTQ#2
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509240353346820/ ⑤日目 帰り道、秋葉原。

●アブザンコントロール 3勝1敗
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509130408502614/ シーガル桜田店FNM結果

●青黒ソプター 3勝1敗
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509282125125568/ FNMとプレリの3日間

●シーガル桜田店FNMまとめ
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509071219265858/ シーガル桜田店FNM結果
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509130408502614/ シーガル桜田店FNM結果
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509282125125568/ FNMとプレリの3日間

◇リミテッド 今月の成績:3勝2敗
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509282125125568/ FNMとプレリの3日間


◇その他の記事

●戦乱のゼンディカーレビュー
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509240539138347/ ①無色~土地編
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509250434243986/ ②白青黒編
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509250656382267/ ③赤緑~多色編
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509250906143881/ ④色別注目カードランキング
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509260458076190/ ⑤総合注目度ベスト10

●雑談
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509101833372562/ よくある確率の話
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509141054107264/ 「遊び」にかかるお金の話


こうしてみると、ぎゃざばっかりやってた9月のように思えます。

連載系の記事がそれなりに人気だったようなので、今後もそういった記事を書いてみようと思います。また、雑談として書いた話題がコメントいただけていたので、そちらも少し多くしてみようと思います。こういったことを書いてほしい、これがよかった、これがイマイチ、というものがありましたら、コメント欄から気軽にどうぞ!
気づけばタルキール氏族ごとにデッキを追っているこのコーナー。

3回目は、ジェスカイと同じくほとんどのキーカードを残している、マルドゥ。

いつでも活躍を期待され続けてきたこのアーキタイプが、失ったもの、得たものとは、どのようなものでしょうか。


●失ったもの

《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》
《思考囲い/Thoughtseize》
《胆汁病》
《英雄の破滅》
《マグマのしぶき/Magma Spray》
《稲妻の一撃/Lightning Strike》
《かき立てる炎/Stoke the Flames》
《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
《静寂の神殿/Temple of Silence》
《異端の輝き/Glare of Heresy》
《存在の破棄/Revoke Existence》
《神々の憤怒/Anger of the Gods》
《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》

やはり《思考囲い》が抜けた穴が一番大きいように感じます。次いで、《ゴブリンの熟練扇動者》でしょうか。しかしマルドゥは、これらの穴を埋めるだけのカードを得ています。


●得たもの

<白>
フェリダーの仔
ランタンの斥候
停滞の罠
ゼンディカーの同盟者、ギデオン

<黒>
マラキールの解放者、ドラーナ
破滅の道
苦い真理
ズーラポートの殺し屋
灯の再覚醒、オブ・ニクシリス

<赤>
竜使いののけ者
光輝の炎

<その他>
燻る湿地
乱脈な気孔

注目は、《マラキールの解放者、ドラーナ》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》、《ズーラポートの殺し屋》、そして待望のドローカード、《苦い真理》でしょうか。白黒系のカードが大幅に強化されており、これらのカードはアブザンよりもマルドゥを強化するラインナップになっていると思います。


●以上から

新環境のマルドゥは、新しい強カードを積極的に取り入れることができ、アーキタイプとして大きな前進をしています。コントロール気味な構成にするか、ドラゴン中心の構成にするか、それとも《マラキールの解放者、ドラーナ》や同盟者を中心にするか。様々なアプローチからデッキを構成しても非常に強いデッキが組めそうです。


●オリジナルサンプルデッキ



4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3 : 《道の探求者/Seeker of the Way》
3 : 《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》
3 : 《マラキールの解放者、ドラーナ/Drana, Liberator of Malakir》
2 : 《異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer》
4 : 《軍族の解体者/Butcher of the Horde》
2 : 《嵐の憤怒、コラガン/Kolaghan, the Storm’s Fury》
21 creatures

3 : 《はじける破滅/Crackling Doom》
3 : 《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
1 : 《破滅の道/Ruinous Path》
2 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
2 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
1 : 《残忍な切断/Murderous Cut》
2 : 《荒野の確保/Secure the Wastes》
15 other spells

2 : 《沼/Swamp》
2 : 《山/Mountain》
1 : 《燻る湿地/Smoldering Marsh》
4 : 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3 : 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
3 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
1 : 《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag》
1 : 《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4 : 《遊牧民の前哨地/Nomad Outpost》
25 lands

2 : 《乱撃斬/Wild Slash》
2 : 《強迫/Duress》
1 : 《フェリダーの仔/Felidar Cub》
1 : 《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
1 : 《勇敢な姿勢/Valorous Stance
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《苦い真理/Painful Truths》
2 : 《光輝の炎/Radiant Flames》
1 : 《完全なる終わり/Utter End》
1 : 《前哨地の包囲/Outpost Siege》
1 : 《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
1 : 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
15 sideboard cards


いかがだったでしょうか?

新環境のマルドゥは、いかようにもデッキを構築することができ、サイドボードも実に豊富なラインナップが考えられます。前環境で不遇だったマルドゥがどれだけ巻き返せるか、非常に楽しみなところです。
レガシーで《時を越えた探索》が禁止となり、ちょっとした話題になっていますが(というかそればっかりですが)、《時を越えた探索》も《宝船の巡航》も、スタンダードだったら気兼ねなく使うことができますよ。

個人的には、「M15とテーロスブロックがすべて使用禁止になった」というニュースのほうが普通にインパクト強いんですけどね。まぁ、それがスタンダードですけど。

2回目は、オリジンで《ヴリンの神童、ジェイス》を得たジェスカイ。

使用できなくなるカードがあまりに少ないこのアーキタイプが、失ったもの、得たものとは、どのようなものでしょうか。

●失ったもの

《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》

《マグマのしぶき/Magma Spray》
《稲妻の一撃/Lightning Strike》
《かき立てる炎/Stoke the Flames》
《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
《天啓の神殿/Temple of Epiphany》

《異端の輝き/Glare of Heresy》
《存在の破棄/Revoke Existence》
《神々の憤怒/Anger of the Gods》
《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》

特に影響が大きいのは、《稲妻の一撃》と《嵐の息吹のドラゴン》でしょうか。随所で活躍が見られた《神々の憤怒》が落ちるというのも、サイドボード的には痛手です。


●得たもの

<白>
フェリダーの仔
ランタンの斥候
停滞の罠
ゼンディカーの同盟者、ギデオン

<青>
掴み掛かる水流
払拭
手酷い失敗
風への散乱
ハリマーの潮呼び
影響力の行使

<赤>
竜使いののけ者
光輝の炎

<その他>
乱動の噴出
粗暴な排除
大草原の川

《神々の憤怒》が抜けた穴を埋めるように《光輝の炎》が登場。これは場合によって使い分けができる、使いやすい呪文です。あとは、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》がどこまでデッキにフィットするか、という問題もありますね。


●以上から

新環境のジェスカイは、ほとんどそのままの戦力をもって、新しいスタンダードシーンでの活躍が期待されます。特に、《思考囲い》に代表される「軽くて強力なカード」が減り、4マナ圏に新カードが集中しているため、《軽蔑的な一撃》がかなり活躍できそうな感じです。


●オリジナルサンプルデッキ

4 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
3 : 《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
4 : 《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
3 : 《雷破の執政/Thunderbreak Regent》
3 : 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
17 creatures

3 : 《龍詞の咆哮/Draconic Roar》
2 : 《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
1 : 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1 : 《焙り焼き/Roast》
2 : 《光輝の炎/Radiant Flames》
2 : 《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
3 : 《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1 : 《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
2 : 《時を越えた探索/Dig Through Time》
1 : 《隔離の場/Quarantine Field》
18 other spells

2 : 《平地/Plains》
2 : 《島/Island》
3 : 《山/Mountain》
1 : 《大草原の川/Prairie Stream》
4 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3 : 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
3 : 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
1 : 《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag》
1 : 《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
1 : 《進化する未開地/Evolving Wilds》
4 : 《神秘の僧院/Mystic Monastery》
25 lands

3 : 《乱撃斬/Wild Slash》
2 : 《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen》
2 : 《フェリダーの仔/Felidar Cub》
2 : 《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
1 : 《否認/Negate》
1 : 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1 : 《焙り焼き/Roast》
1 : 《極上の炎技/Exquisite Firecraft》
1 : 《光輝の炎/Radiant Flames》
1 : 《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
15 sideboard cards

いかがだったでしょうか?

新環境におけるジェスカイは、使えなくなったカードを上手に補えるだけのプールが残されています。更に《光輝の炎》の登場を受けて、呪文を再利用できる《ヴリンの神童、ジェイス》の存在が光り、かなり柔軟なデッキになったかと思います。また、環境に《衰滅》というスイーパーはあるものの《太陽の勇者、エルズペス》は去ったため、《龍王オジュタイ》がより活躍しやすい環境でもあります。

新カードがあまり採用されず真新しさはありませんが、非常に安定した戦いが期待できるデッキです。
今日からの1週間は、今までスタンダードで活躍してきたアーキタイプのデッキたちが、新環境になって失ったもの、そして新たに得たものを見ていくことで、デッキがどのように変化していくか、考えていこうと思います。

1回目は、旧環境の王者として君臨し続けたアブザン。

《包囲サイ》を筆頭にまだまだ強カードが残るこのアーキタイプが、失ったもの、得たものとは、どのようなものでしょうか。

●失ったもの

《思考囲い》
《胆汁病》
《異端の輝き》
《羊毛鬣のライオン》
《サテュロスの道探し》
《クルフィックスの狩猟者》
《責め苦の伝令》
《英雄の破滅》
《骨読み》
《英雄の導師、アジャニ》
《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
《太陽の勇者、エルズペス》
《疾病の神殿》
《静寂の神殿》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》

特に影響が大きいのは、《思考囲い》、《羊毛鬣のライオン》、《サテュロスの道探し》、《クルフィックスの狩猟者》、《太陽の勇者、エルズペス》の5枚です。これらが落ちたことにより、「アブザンコントロール」というアーキタイプは、方針の転換を迫られることになります。

●得たもの

《苦い真理》
《破滅の道》
《連結面晶体構造》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
《次元の激高》
《忘却蒔き》
《梢の眺望》
《乱脈な気孔》

プレインズウォーカーがどちらもデッキに入ることを考えれば、《太陽の勇者、エルズペス》という大きな穴を埋める点では、どうにかなりそうです。しかし、《サテュロスの道探し》と《クルフィックスの狩猟者》の代わりは見つからず、「アブザン大変異」というアーキタイプは強い動きが1つ減り、「アブザンコントロール」は序盤のアドバンテージ源を1枚失ったことになります。

●以上から

新環境のアブザンは「ハンガーバックアブザン」と呼ばれるタイプのアブザンアグロデッキが主流となるでしょう。「アブザンコントロール」というデッキを使うには序盤のカードがやや不足しており、やるとするなら、新PWと新ミシュラランドを活躍させる方針でデッキを組むべきです。


●オリジナルサンプルデッキ

4 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3 : 《棲み家の防御者/Den Protector》
3 : 《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
3 : 《マラキールの解放者、ドラーナ/Drana, Liberator of Malakir》
1 : 《異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer》
1 : 《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》
4 : 《包囲サイ/Siege Rhino》
2 : 《風番いのロック/Wingmate Roc》
2 : 《囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental》
23 creatures

2 : 《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》
2 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
3 : 《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
2 : 《破滅の道/Ruinous Path》
2 : 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
12 other spells

2 : 《森/Forest》
1 : 《平地/Plains》
1 : 《梢の眺望/Canopy Vista》
3 : 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4 : 《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
4 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 : 《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4 : 《乱脈な気孔/Shambling Vent》
2 : 《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》
25 lands

2 : 《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1 : 《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1 : 《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《部族養い/Feed the Clan》
1 : 《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》
1 : 《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
1 : 《破滅の道/Ruinous Path》
1 : 《苦い真理/Painful Truths》
1 : 《完全なる終わり/Utter End》
2 : 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
1 : 《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
1 : 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
●金曜日

現環境最後のスタンダードのFNMに参加してきました。

デッキは前々からやりたかった「青黒ソプター」。

1回戦 ○○-
2回戦 ○●● (Gガンナーさん) ハンガーバックマルドゥ
3回戦 ○●○ (ボブボブ) 黒戦士パクト
4回戦 ○●○ (aretiさん) 白緑ランプ

3勝1敗の3位で終了。4枚詰まれた《思考囲い》と、現代のボブこと《苦痛の予見者》がデッキ唯一の4マナ枠である《つむじ風のならず者》をめくりまくって、ガリガリとライフを削る、楽しいデッキでした。


●土曜日

天童でサッカー観戦の帰りがけに、ジャッジとしてお手伝いに、TENDO八文字屋さんにお邪魔してきました。参加する予定は無かったのですが、直前で1名キャンセルが出たとのことで、せっかくなので参加してきました。

・ プレリプロモ《マラキールの解放者、ドラーナ》
・ ゼンディカーの同盟者、ギデオン
・ 水の帳の分離
・ 苦い真理
・ 深水の大喰らい
・ 梢の眺望

などをGET!かなりの当たり箱でした。残り物には福がある、って感じですかね。

ただし構築時間がほとんど無かったため、取り急ぎ白黒に寄せた構築にしてみました。
最後まで参加する時間がなかったので、1回戦だけ参加してドロップ。
結果は負けてしまいましたが、新しいカードはやっぱりワクワクしますね。


●日曜日

シーガル桜田店さんで、プレリリースに参加。参加者は18名。

レアは目ぼしいものは出ず。そこそこ強そうに見えた赤緑に、収斂とミシュラ、飛行クリーチャーのために青をタッチする、堅実っぽい構築に。

1回戦 ○●○
2回戦 ○○-
3回戦 ●●- (ボブボブ)
4回戦 ○●○

3勝1敗の3位で終了。

ボブボブの《オラン=リーフのハイドラ》を処理する手段がなくてGG。やはりボムカードに対する対処は念入りにしないとダメそうですね。

さーて、来週は待望の「戦乱のゼンディカー」の発売日です。今から楽しみですね!
七瀬が個人的に注目しているカード、ベスト10とその理由を徹底的に書きます。

●その前に…

リリースノートが出ていますので、みんな見てね!

『戦乱のゼンディカー』リリースノート
http://mtg-jp.com/rules/docs/faq_bfz_j.html#


●各カード分析

さて、順番に行ってみましょう!まずは第10位から!


第10位 停滞の罠

スタンダードシーンにおいて久しくの間、白のインスタント除去というのは不遇でした。というのも、《剣を鍬に》という強力な除去が消えてしばらくして、《流刑への道》というあまりに強いカードを登場させてしまったために、白本来の役割以上に除去を強くしてしまうとどうなるのか、十分にわかってしまったからです。様々な条件をつけて白の除去を登場させましたが、現在のスタンダードで最も使われているのは《勇敢な姿勢》という条件付き除去です。

今回登場した《停滞の罠》というカードは、ダブルシンボルではあるものの、インスタントタイミングで使えるクリーチャー追放呪文です。それは3マナを構えることで、「カウンター」か「除去」を選ぶことができる、に相違ありません。

旧環境であれば《解消》と《英雄の破滅》を構えるこの動きは、青黒コントロールないしエスパードラゴンの動きであるのですが、新環境ではこれが《風への散乱》と《停滞の罠》を構える動きに代わっていくでしょう。これがスタンダードな動きになるのであれば、エスパードラゴンは無理に青黒タッチ白という形にこだわる必要がなくなり、青白タッチ黒という形になります。純粋なコントロールの基本は青白、という変化は大きいものかと思われます。

心配なのは、《ドロモカの命令》といったカードで対処されてしまうのではないか、という問題があります。しかし、そのカードを採用しているデッキの多くは《搭載歩行機械》も採用しており、こちらに1枚《停滞の罠》を使用することで、生け贄に捧げたくない《停滞の罠》を残すことができます。

3マナというマナ・コストを重いと考えるか、軽いと考えるかはその人次第かとは思いますが、《嵐の息吹のドラゴン》がローテーション落ちした今だからこそ、この新たな白い除去はスタンダードシーンでよくみかけることになる除去となるでしょう。


第9位 破滅への道

《英雄の破滅》がなくなった代わり、という目線で語られることになる《破滅への道》。その大きな違いはインスタントがソーサリーになったこと、そして覚醒がついたこと。

まず、インスタントがソーサリーになったことは大きすぎる変更です。コントロールデッキは、出る前から対処するという動きを、出てから対処するという動きに変更せざるをえません。《カマキリの乗り手》が出てきたとき、それが殴ってくるのを止めることができないのです。ソーサリーになっても問題なく運用できそうなのは、優秀なインスタント除去である《アブザンの魔除け》を有するアブザンというデッキでしょうか。先ほど紹介した《停滞の罠》を選ぶこともできますが、デッキの性質上、《破滅への道》を選んだほうが得が多いはずです。

覚醒がついたことによるアドバンテージは、活かし甲斐があります。7マナで覚醒4というのはかなり重く感じますが、相手のニッサを処理しながら、不要な土地を走らせるという動きは非常に強力です。コントロール使いは、覚醒を上手に使いこなすことによってスタンダードシーンを戦い抜くことになるでしょう。この覚醒という新能力により、注目を集めているのが、これから紹介するカードたちです。


8位 ハリマーの潮呼び

今回のフルスポイラーを見て、七瀬が最も心躍らせたカードがこちらです。アンコモンの中でも注目度では最高順位をつけさせてもらいました。

現在のスタンダードでは《棲み家の防御者》を5マナでプレイし、必要なカードを回収してくる動きが非常に強力です。違ったアプローチではありますが、《ヴリンの神童、ジェイス》がソーサリーやインスタントを再利用するのもやはり強力であり、墓地のカードを柔軟に再利用するという意味ではこの2枚が抜けて強力だと思います。そこに新たなカードが追加される可能性が、あるのです。

まず、3マナ2/3というスペックは、文句のつけようがありません。そして、土地・クリーチャーに飛行をもたせます。なにより、「覚醒をもつ呪文を手札に戻してもよい」のです。

今回のセットで新たに登場した覚醒もちの呪文、特にコントロールデッキなどで使用できそうな呪文には、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

白:次元の激高 3白白 ソーサリー 全体除去
白:真っ逆さま 2白 ソーサリー 限定単体除去
青:掴み掛かる水流 青 ソーサリー 単体バウンス
青:氷の猛進 青 ソーサリー 単体足止め
青:水の帳の分離 4青青 ソーサリー 追加ターン
青:風への散乱 1青青 インスタント 打ち消し
黒:湧き上がる瘴気 3黒 ソーサリー 全体マイナス2修正
黒:破滅の道 1黒黒 ソーサリー クリーチャーorPW単体除去
赤:沸き立つ大地 1赤 ソーサリー 全体1点火力
緑:大地の武装 1緑 ソーサリー +1/+1カウンター2個置く
白青:乱動の噴出 1白青 ソーサリー トップバウンス

他にもちょいちょいありますが、主にこんな感じ。環境で有力そうな、カウンター、除去、スイーパー、バウンスが揃っています。《修復の天使》のような明滅があれば申し分ありませんが、そこまで贅沢はいえませんね。

覚醒という能力はおそらくはスタンダードでしか目立った活躍はできないでしょうが、こういうスタンダードならではの能力というのは七瀬が非常に好むカードです。

例えばエスパードラゴンに「覚醒」というキーワードを採用すると…

1マナ 《掴み掛かる水流
2マナ 《ヴリンの神童、ジェイス》、《深水の大喰らい》、《シルムガルの嘲笑》
3マナ 《ハリマーの潮呼び》、《風への散乱》、《乱動の噴出》、《破滅の道》、《苦い真理
4マナ 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》、《オジュタイの命令》、《完全なる終わり》
5マナ 《龍王オジュタイ》、《命運の核心》、《次元の激高》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
6マナ 《龍王シルムガル》、《漂う死、シルムガル》
8マナ 《時を越えた探索》、《精霊龍、ウギン》
Xマナ 《意思の激突》
特殊地形 《精霊龍の安息地》、《乱脈な気孔

という感じに。

例えばスゥルタイコントロールに「覚醒」というキーワードを採用すると…

1マナ 《掴み掛かる水流
2マナ 《ヴリンの神童、ジェイス》、《棲み家の防御者》、《深水の大喰らい
3マナ 《ハリマーの潮呼び》、《風への散乱》、《破滅の道》、《苦い真理》、《スゥルタイ魔除け》
4マナ 《深海の主、キオーラ》、《血の暴君、シディシ》、《衰滅》
5マナ 《囁きの森の精霊》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
6マナ 《黄金牙、タシグル》
8マナ 《時を越えた探索》、《精霊龍、ウギン》
Xマナ 《意思の激突》
特殊地形 《伐採地の滝

という感じに。

新しい2色土地と合わせて、面白い方向にアーキタイプが強化されたのではないでしょうか。

あとは、なんといってもイラストがきれいで良いよね!Foil無限回収しますので、当たったらぜひ七瀬までお持ちください!


第7位 深水の大喰らい

厄介な2マナ生物というのは、いつの日も強力なものです。特に《オジュタイの命令》や《コラガンの命令》といった、簡単にアドバンテージを稼げるカードがあれば尚のこと。そういう状況で現れたのが、こいつです。

地上のクリーチャーを邪魔しつつ、後半にはドローモードが使えるというのは、コントロール使いにとっては朗報。先ほどの2つのデッキ案にも候補として提示するだけの強さがあります。

そして欠色というのは、自分で使うぶんには《精霊龍、ウギン》と相性が良いです。場を流したあとに接死とドローソースが残っている、というのは結構な悪だと思われます。

同じマナ域に《ヴリンの神童、ジェイス》がいるため、共存できるかどうかがポイントとなりそうですが、弱いカードでないことはたしかですね。


第6位 下生えの勇者

アドバンテージの塊である《クルフィックスの狩猟者》がいなくなったと思ったら、また変なクリーチャーがやってきました。こちらはアドを稼ぐようなものではありませんが、とにかく高い耐性が特徴です。抜本的な除去に耐性はありませんが、赤いデッキだと対処が難しいはずです。

4ターン目に勇者を出して、フェッチ起動で4/4にまで育ちます。コンバットで1:1交換が取れないので、除去を当てられさえしなければ、次のターンからもしつこく場に残り続けます。

相性の良いカードは、+1/+1カウンターを乗せながら格闘できる《ドロモカの命令》や、+1/+1カウンターを2個上乗せできる《アブザンの魔除け》、あとは一部の熱狂的なファンをもつ《硬化した鱗》や、+1/+1カウンターを参照する《毅然さの化身》あたりでしょうか。《抵抗の妙技》で守りながら強化する、というのも厄介な動きですね。

ただ、コントロールデッキ向きなカードかと問われれば、そうでもないため、ダブルシンボルである点も考慮すると、多くのデッキで採用されるカードではないかと思います。


第5位 マラキールの解放者、ドラーナ

「ドラーナ」というアーキタイプを生み出す可能性が高い、非常に強力なレジェンドです。3マナ2/3飛行というのが強いかどうかは別として、全体に+1/+1カウンターを乗せていくその姿は、まさにデッキの中心でしょう。特に《搭載歩行機械》や《荒野の確保》、《ドラゴンの餌》といったトークン生成系のカードと相性が良く、それらのカードは《真面目な訪問者、ソリン》や《嵐の憤怒、コラガン》とも相性が良いので、デッキの方向性がわかりやすいですね。もしドラーナ自体がやられてしまったとしても、《コラガンの命令》といったカードで回収できます。また、このアーキタイプならば、《大いなる狩りの巫師》といったカードにも再び注目が集まるのではないでしょうか。


第4位 忘却蒔き

まず、すべてのデッキに入れることができます。

次に、土地を伸ばすことができます。場合によってはフェッチランドやミシュラランドも奪うことができます。

そして最後に、そもそも本体が5/8です。

以上の点から、多くのデッキに採用される可能性があるカードです。

上陸というキーワードとも相性が良く、例えば土地を4枚出すことができれば、《下生えの勇者》は+1/+1カウンターを4つ積み上げることができ、《マキンディの滑り駆け》は+4/+4修正を受けます。フェッチランドが混ざっていれば、更に修正が追加されるわけです。「ゼンディカーvsエルドラージ」に収録されたこの神話レアは、潜在価値は非常に高いと思われます。


第3位 新デュアルランド

なんか色々な呼ばれ方をしていますが、これらの土地の登場により、2色デッキと4色デッキが大幅に強化されます。フェッチランドの利用価値も大幅に向上しており、序盤の土地の並べ方が以前よりも難しくなることは請け合いです。



第2位 新ミシュラランド

対抗色ミシュラランドの2枚は、今後のスタンダードシーンにおいて、特に次のセットが発売されるまでの間、かなりの活躍が期待できます。いつの時代も、クリーチャーに変化する土地というのはあらゆるシーンで活躍しつづけ、その強さというのは間違いのないものです。そんなミシュラランドが、青緑と、白黒限定で使えるのです。

一方のデッキにミシュラランドが入っていて、もう一方のデッキには入っていない場合、消耗戦を制するのは間違いなく「入っているほう」です。

《伐採地の滝》は呪禁もちの3/3。攻撃時の回避能力に乏しいものの、除去に強く、ミシュラランドとしては理想的な部類です。

《乱脈な気孔》は絆魂もちの2/3。こちらも回避能力に乏しいですが、序盤に減らされたライフを回復してくれるというのは、コントロールデッキにとって、ありがたいものです。

どちらも回避能力がないため、例えば《ハリマーの潮呼び》が場に出ていると使いやすそうには見えます。

覚醒により+3/+3ないし+4/+4されたミシュラランドは異常な強さをもちます。ただし、呪禁でなくなる瞬間があったりするので、個人的には《乱脈な気孔》を覚醒させるのが、スタンダードでは強いんじゃないかと思っています。特に、《破滅への道》や《次元の激高》とは好相性で、覚醒4されれば、とりあえず4/4クリーチャー、起動すれば6/7絆魂という化け物の完成。試合を決めるには十分なサイズです。

《伐採地の滝》と覚醒を組み合わせるなら、インスタントタイミングで覚醒が可能な《風への散乱》でしょうか。3/3クリーチャーに変化し、起動すれば6/6呪禁に変化可能になります。

最後に、ミシュラランドを評価している理由は、覚醒との組み合わせもそうなのですが、何よりプレインズウォーカーに触ることができるという点です。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》に関しては、ブロッカーを用意できるので難しいかもしれませんが、残りの2体は殴って倒すことができます。コントロールデッキにとって、殴ってPWを倒せるというのは重要なことなのです。


第1位 プレインズウォーカー

こういう選び方はズルい!と思われた方。安心してください。ほとんどは、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の評価点です。この化け物の登場により、《太陽の勇者、エルズペス》を失ったデッキたち、特に青白コントロールというデッキは最前線で戦えるレベルに強化されますし、雑に強かったアブザンやジェスカイにもなんとなく、入れることができます。ゼナゴス先生は赤緑だったからデッキを選んだのに、この人は白いだけです。《英雄の破滅》が無くなり、《異端の輝き》も無くなった今、プレインズウォーカーが弱いわけがないのです。ついでに《思考囲い》もないからね。

《深海の主、キオーラ》は色を選ぶものの、デッキのバランスを調整できれば十分に活躍が期待できるカードです。青緑というカラーも、《ヴリンの神童、ジェイス》と《巨森の予見者、ニッサ》というオリジンのトップレアたちと非常に相性が良く、青緑系のデッキがトップメタに食い込んでくるの日は近いでしょう。

《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》に関しては、上の2枚よりもずっと評価は低く見ています。というのも、5マナで出すPWのスペックとしては、低めだからです。ただ、サイドボードに1~2枚取られたりするカードではあると思うので、ある程度の活躍は期待できるでしょう。

今回プレインズウォーカーを1位に選んだ理由は、それらへの対処方法の少なさです。《英雄の破滅》から《破滅への道》になっただけでも不安要素しかないのに、例えば《危険な櫃》は無いですし、《頂点捕食者、ガラク》というお化けもどっかにいきました。《払拭の光》は瞬速を持ちましたがクリーチャー限定になり、残っているのを考えると《完全なる終わり》とかそこらへんのカードぐらいです。プレインズウォーカーへの一番の対処方法は、「殴って倒す」なのですが、新たに登場した3体とも、自衛手段をもっており、忠誠値は高め。まだ《衰滅》というスイーパーも残っており、クリーチャーよりもプレインズウォーカーたちに有利な環境といえます。

しかも、ジェイス、ニッサをはじめとするオリジンのPWが大暴れしており、まだ2種類のサルカンや、ソリンにウギン、忘れちゃいけないナーセットちゃんも残っています。いなくなったのはエルズペスとアショク、アジャニ、チャンドラ、ニッサあたり(しいていえば旧キオーラとリリアナもいた)で、それらと比べて今回のPWは強力なものばかりです。

新環境はおそらく「大PW時代」到来って感じなんじゃないかと勝手に予想したところで、今回の注目度ベスト10を〆させていただきます。


●ベスト10まとめ

1位 ゼンディカーの同盟者、ギデオン & 深海の主、キオーラ & 灯の再覚醒、オブニクシリス
2位 伐採地の滝 & 乱脈な気孔
3位 大草原の川、窪み渓谷、燃えがらの林間地、燻る湿地、梢の眺望、伐採地の滝
4位 忘却蒔き
5位 マラキールの解放者、ドラーナ
6位 下生えの勇者
7位 深水の大喰らい
8位 ハリマーの潮呼び
9位 破滅の道
10位 停滞の罠

番外 竜使いののけ者

※訂正:5位と6位が逆になっていたので訂正しました。(10/19)


●おまけ

番外として選ばせていただきました、《竜使いののけ者》。こんな再録組に貴重な神話枠を使ってくれるな!という皆さんの気持ちは非常によくわかります。しかし、新たなスタンダードの環境にワンチャンス見出せるカードであるのも間違いはありません。

このカードがスタンダードで使われていたときは、《イーオスのレインジャー》というカードからサーチするという流れがあったので、2枚ほどデッキに仕込んでおくのがおしゃれな感じでした。それが新環境ではどうでしょう?

考えられるところでは、《オジュタイの命令》からの釣り上げ、でしょうか。インスタントタイミングで釣り上げ、次のターンにドラゴンさんこんにちは、というのはたしかに厄介には見えます。しかしメインデッキに採用するには、若干カードパワー不足すぎる気もします。

あとは、《乱撃斬》をサイドアウトした相手にサイドインするプランが考えられます。毎ターンのように5/5飛行が出てくるというのは、ゲームになりません。強いことは間違いないのです。

サイドボードに3~4枚入れるのはふつう、という状況になれば、在庫も一気にふっとぶことでしょう。今後の動向が気になる1枚、ではあります。

とりあえずWWK版を買っておきますかね。なんとなくね。
七瀬が毎回勝手にやってるコーナー。

雑記帳のほうでもチョロっとやっておきましょう。

当たるも八卦当たらぬも八卦。個人的には結構自信あるんですけどね!

前回は《ヴリンの神童、ジェイス》をひたすら絶賛して、2000円で複数枚購入したものの、《搭載歩行機械》の高騰は読むことができず。まぁ十分だけどね!

さーて、今回はどうしましょうか。

シングルスターさんの予約価格(9/25付)を、参考価格として一緒に載せておきます。

<白>
1位 ゼンディカーの同盟者、ギデオン(神話レア) 3280円
2位 停滞の罠(アンコモン) 80円
3位 隔離の場(神話レア) 480円
4位 次元の激高(レア) 230円
5位 フェリダーの仔(コモン)

1位はもちろん、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》。強いことしか書いてないカードは強いに決まっている。おそらくトップレアになるんじゃないかな、と。価格も、しばらくは維持しそう。最終的に2000円程度かな。ペスちゃんと同じ感じがする。

2位は《停滞の罠》。白系のコントロールデッキに非常に高い頻度で採用されると思われる。《ドロモカの命令》が不安だけれど、《搭載歩行機械》を1枚でも処理していれば、生け贄にしても問題はない。とりあえず4枚集めておきたいですね。

3位は《隔離の場》を選んだ。白にはPWに触れるカードが少ないので、出番はありそう。特に6マナぐらいで使用し、アブザンコントロールのようなデッキのプレインズウォーカーを2体同時に、豪快にさばくことができるのは強みなのではないかと。価格はすぐに落ちると思われます。

4位にはスイーパーの《次元の激高》、5位には《フェリダーの仔》を選んだ。《フェリダーの仔》は、《オジュタイの命令》や《コラガンの命令》のバリエーションを考えた上での選定。


<青>
1位 ハリマーの潮呼び(アンコモン) 20円
2位 風への散乱(レア) 480円
3位 手酷い失敗(アンコモン) 100円
4位 影響力の行使(レア) 30円
5位 破滅を導くもの(アンコモン) 30円

1位は、《ハリマーの潮呼び》。覚醒もちのカードには、除去、カウンター、バウンス、全体除去など定番のものが一通り揃っており、これを平然と回収できるのは、とんでもない性能です。それでいて3マナ2/3であり、土地・クリーチャーに飛行をもたせるといった小技も持つ。過大評価じゃないかって?いやいや、イラストきれいだからいいじゃない!(ぁ

2位は、《風への散乱》。やはり後半におまけ効果つきのカウンターというのは、青いコントロールデッキには無くてはならないパーツかと。これも4枚枠だよね。

3位は、《手酷い失敗》。《包囲サイ》や《雷破の執政》まで消せればとりあえず十分、というのは間違いない。そして追放領域に置くというのが何より大事である。でも結局サイドに下がる気もする。

4位にはコントロールを奪う《影響力の行使》を、5位には飛行機械トークンを強化してしまう《破滅を導くもの》を選んだ。

つまり、今回青で高値がつくカードはほぼ無いと思っていいかと。


<黒>
1位 マラキールの解放者、ドラーナ(神話レア) 1480円
2位 破滅の道(レア) 730円
3位 苦い真理(レア) 80円
4位 ズーラポートの殺し屋(アンコモン) 50円
5位 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス(神話レア) 2380円
6位 ハグラへの撤退(アンコモン) 20円
7位 不毛の地の絞殺者(レア) 230円
8位 吸血の儀式(アンコモン) 50円

今回、黒には強いカードが実に多いので、8位まで。

1位は、《マラキールの解放者、ドラーナ》を選んだ。パッと見、あまり強そうには見えないクリーチャーなのだが、勝手にサイズアップしていく変態っぷりは想像したくない。特に《搭載歩行機械》や《荒野の確保》との相性はバツグンである。放置しておいていけないカードは、基本的に強いのである。弱点は、初期値では《カマキリの乗り手》を自力で乗り越えられないことぐらいだろうか。価格のほうは、おそらくガッツリ下がると思われます。プロツアー後ワンチャンスかな。

2位は、《破滅への道》。結局、黒いデッキを使う人はこれを複数枚採用することになるので、うだうだと文句を言ってる場合でもないと思う。予約段階では700円程度。たぶん300~500円ぐらいで落ち着くかと。

3位には、《苦い真理》。ライフを3点失うが3マナ3ドロー、というのには草が生える。《思考囲い》がようやく無くなったと思ったらこれである。80円なんだけど、買っておいて損はしないカードかな、と思います。

4位は、《ズーラポートの殺し屋》。マルドゥに優秀なクリーチャーと呪文が数多くあるため、「アリストクラッツ」のようなデッキが再び作られる可能性は高い。黒の2マナ生物という、現在のスタンダードに一番必要だったパーツを埋めてくれそうだ。

5位は、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》。あんまり強そうにみえないのだが、高い忠誠値に加え、勝手にカードを引いていく様は、まさに悪魔である。ちなみに個人的には《前哨地の包囲》のほうが強く見えるのだが、皆さんはどう思うだろうか。まぁ除去として使って、放置しとくとカード引かれるから強いのかな。予約段階では2000~2500円で推移しているが、最終的に1000円1500円程度で落ち着くのではないかと予想。


<赤>
1位 竜使いののけ者(神話レア) 480円
2位 光輝の炎(レア) 180円
3位 炎套の魔道士(アンコモン) 20円
4位 塵への崩壊(アンコモン) 80円
5位 マキンディの滑り駆け(コモン)

赤の1位は《竜使いののけ者》。今回、化ける可能性があるとしたら、こいつである。1マナだから隙を見ていつでも出せる上に、《オジュタイの命令》や《コラガンの命令》でしつこく帰ってくる。そして土地が6枚あれば毎ターン5/5ドラゴンである。ねぇねぇ、どこが弱いん?え?パワーとタフネス?…せやな。

2位は《光輝の炎》。もしかしたら、《悲哀まみれ》のようなポジションになるかもしれないので、100円切ったら買っておこうかな。

3位は《炎套の魔道士》。強いと思うんですけど、どうですかね。4位は《塵への崩壊》、5位は紙切れがランクインです。


<緑>
1位 下生えの勇者(神話レア) 2080円
2位 ムラーサの緑守り(神話レア) 1180円
3位 放浪する森林(レア) 480円
4位 彼方より(レア) 380円
5位 森の占術(アンコモン) 80円

1位の《下生えの勇者》は、見るからに「めんどくさそう」というクリーチャー。追放除去が増えた環境で活躍する可能性がどこまであるかわからないが。それにしても2080円というのは、だいぶ期待されてますね。緑をメインに使う方は、とりあえず4枚買っておいても悪くないかと思います。

2位は《ムラーサの緑守り》。アドお化けだけれど、活躍するには少し時間がかかりそう。それよりも3位の《放浪する森林》のほうがわかりやすく強いカードなので、すんなりデッキに採用されそうではあります。

4位には《彼方より》を選んだけれど、《ニッサの復興》と悩みました。ランプデッキの隆盛次第ではどちらも化けそう。5位には価値が安定している《森の占術》。

ひとつ言えることは、七瀬はあまり緑を使わないので、評価が適当、ってことかな…。


<多色>
1位 深海の主、キオーラ(神話レア) 1780円
2位 深水の大喰らい(レア) 330円
3位 白日の下に(レア) 680円
4位 怒りの座、オムナス(神話レア) 480円
5位 乱動の噴出(アンコモン) 20円

1位は、《深海の主、キオーラ》。プラス能力が若干頼りないように見えるけれど、クリーチャーデッキに入れることを考えると悪くないかと。こっちもギデオンに近い価格になるんじゃないかな、と期待はしています。

2位は、《深水の大喰らい》。特に《オジュタイの命令》との相性が抜群であり、エスパーカラーのコントロールの主軸として使用されると思われます。

3位は、《白日の下に》。何でもやりたいあなたのために、というカードで、これを主軸にしたアーキタイプのコントロールは出てくるでしょう。流行すれば1000円ちょいぐらいまで上がるかもしれない。

4位は、《怒りの座、オムナス》。書いてあることは強いので、あとは入るデッキがあるかどうか、といったところ。

5位は、青白コントロールで採用されそうな、《乱動の噴出》。


<無色>

1位 忘却蒔き 980円
2位 絶え間ない飢餓、ウラモグ 2280円
3位 荒廃を招くもの(レア) 130円
4位 果てしなきもの(レア) 230円
5位 連結面晶体構造(レア) 130円

1位は《忘却蒔き》。コントロールが使われて嫌なカード、という印象です。

2位は《絶え間ない飢餓、ウラモグ》。絶対に価格は下がるだろうけど、ウラモグはウラモグ。人気は確かなようです。

3位には《荒廃を招くもの》をチョイス。スイーパー以外では対処が難しいクリーチャーです。4位は《果てしなきもの》だけど、デッキを選びそう。5位はサイドボードにオススメの《連結面晶体構造》を入れておきました。


<土地>
1位 大草原の川 930円
2位 窪み渓谷 980円
3位 燃えがらの林間地 830円
4位 燻る湿地 730円
5位 梢の眺望 880円
6位 伐採地の滝 530円
7位 乱脈な気孔 980円
8位 荒廃した瀑布 50円

1~5位は、新デュアルランド各色。1位に白青を置いたのは、《龍王オジュタイ》への期待からです。価格に関しては、あまり変化はしなそうです。

6~7位には、新ミシュラランド。特に下の環境でも使われそうな青緑土地の評価は高いです。500円ぐらいなら買っておきたいですね。

8位には、青の荒廃したシリーズ。コントロールデッキで重宝するでしょう。



次回は最終回、総合ランキングと総評、七瀬が何を集めるか、など書きたいと思います。
個人的に注目のカードを紹介していきます。今回は赤と緑と多色のカード。

まずは、赤から。

●神話レア

・ 竜使いののけ者
1マナ変態枠。デッキの考え方を改めないといけないようなキチガイの登場である。様々なデッキで採用されやすく、特にサイドボード要員として活躍するのではないかと思われる。ただし、本体のスペックはゴミなので、評価が大きくわかれるカードであると思われる。あまり高くなってほしくはないカードだが、高騰は避けられないだろう。

・ アクームの火の鳥
フェニックス先生は、《雷破の執政》と競って勝てそうな部分があまり無い。《カマキリの乗り手》の次のターンに出てきて強ければ、強いのかもしれないが。赤アグロが数枚採用する可能性はある。

●レア

・ 光輝の炎
X=1~3で調整しながら使用できる点で非常に評価が高い。ジェスカイが好んで採用するだろう。

・ 面晶体の掘削者、ザダ
《巨大化》のようなカードをコピーしまくる用途だと思われるが、構築で使うにはちょっと重すぎるか。

●アンコモン

・ 塵への崩壊
モダンで大騒ぎされているカード。ウルザトロンが崩壊するのかどうか、見物ではある。

・ 炎套の魔道士
威迫というキーワードを甘く見てはいけない。今後の赤アグロやそれに近いデッキの主力クリーチャーになると思われる。

・ 昇華者の突撃
使いやすいようで、使いにくい火力。様子見といったところであろうか。

・ 不快な集合体
場には、変異クリーチャーと、《搭載歩行機械》があります。3/5トランプル嚥下です。
ちょっと怪しい空気をもったクリーチャーな気がしますが、気のせいかな…。

・ アクームの石覚まし
なんとなく強そうに見えるけど、たぶん気のせい。赤アグロにワンチャンスあるのだろうか。


●コモン

・ マキンディの滑り駆け
何がまずいって、トランプルがついている点。そして、ただでも2/1なのが、フェッチ置いて起動すると4/3になる点である。今回のコモンの中でも最強クラスの化け物である。

・ 虚空の接触
どうやら、どうしても《搭載歩行機械》や《死霧の猛禽》を追放してほしいらしい。

・ ヴァラクートの捕食者
下手すると6/6とか8/8になるんだけど、これがコモンで大丈夫?

・ 棘撃ちドローン
なんだか、《ジェスカイの隆盛》と一緒に置いたら危ない気がする。

・ 沸き立つ大地
こういうカードは非常に大事。後半に引いても、若干重いが腐らないのは好評価。


続いて、緑のカード。


●神話レア

・ ムラーサの緑守り
6マナ5/4でアドバンテージ稼ぎ奴。ランプ系のデッキには確実に採用されてくるカードかとは思う。

・ 下生えの勇者
《森林の怒声吠え》のお供2号として登場。ちなみに1号は《死霧の猛禽》。こっちのカードの強いところは、やはり赤に対する異常な耐性の高さではないかと。フェッチランドを上手に使って、2/2⇒4/4まで育ててから戦いたいところ。《ドロモカの命令》や《アブザンの魔除け》あたりと組み合わせて使うと非常に厄介に見える。ついでに《搭載歩行機械》もどうぞ。

●レア

・ 放浪する森林
警戒、トランプルもちっていうのがかなり怪しい化け物。最大で6/6のサイズで登場するのだから、胡散臭さの塊のようなクリーチャーだ。赤いデッキはどうやって対処するんだろうね、こういうのに。

・ ニッサの復興
ランプデッキのキーカード。7点のライフ回復はかなり大きい。

・ 彼方より
じっくりアドバンテージを稼ぎつつ、マナ加速も兼ねたカード。エルドラージランプには採用される1枚かと思われる。

・ 獣呼びの学者
出てすぐに起動できるため、1ターン目に置くことはできないものの、2ターン目以降なら実質1マナで場に出せる。どのぐらい採用されるのか、難しいカードだ。

●アンコモン

・ 森の占術
ミラディンからの再録カード。どこかのシーンで必ず使われるカードではある。

・ カザンドゥへの撤退
赤いデッキが吐きそうになる1枚。サイドボードカードとして取られることもありそう。

・ 鎌豹
元気が良いのはいいことだが、どうしてもあのオオヤマネコと比べてしまう。

・ ジャディの横枝
新しいタイプのアグロ対策。やや頼りない感じもするが、ライフを得たとき~系カードと組み合わせると面白そうではある。

・ 腐敗のシャンブラー
鱗デッキ使いが、また悪いことを考えはじめた模様。とはいうものの、他に能力がないのはよろしくないかと。

●コモン

・ 噛み付きナーリッド
フェッチ置いて起動で2/2⇒4/4に。だからさ、コモンでこれはマズイんじゃないかな。

・ 成長のうねり
例えばだけど、1T目に《僧院の速槍》、2ターン目に《炎樹族の使者》から《成長のうねり》で土地出して、《僧院の速槍》が1/2⇒2/3⇒4/5で攻撃、ついでに《稲妻》で果敢もう1段階アップ、というのはどうでしょう。《実験体》だと1/1⇒2/2⇒4/4という動き。もう手札ほとんどないけどね。

・ 回収蔦
《忍び寄るカビ》そのもの。緑のコントロールデッキでは採用されることもあるだろう。

・ 垂直落下
再録組。サイドボードとしては、非常に重要なカード。

・ 自然の繋がり
ランプデッキにはとりあえず採用されるだろう。

・ 未開地の捜索
墓地に送れないのは残念。

・ 膨れ鞘
サクリ台には嬉しいクリーチャー。


最後に、多色のカード。

●神話レア

・ 深海の主、キオーラ
プラス能力で《ヴリンの神童、ジェイス》をスムーズに変身させたり、マナクリーチャーと土地を起こすことで2マナ立て直したりできる。マイナス能力ではクリーチャーと土地しか持ってこれないものの、すごい勢いでアドバンテージを稼いでくれる。見た目以上に強いPWだ。

・ 怒りの座、オムナス
このカードを見た時に、最初に思いついたのは《若き紅蓮術師》だった。たぶん、普通に使ったほうが強いだろうに。フェッチをセットして起動するだけで5/5が追加で2体出てくるのは少々おイタが過ぎるように思える。

・ 淀みの種父
見るからにアド取りお化け。しかし土地を出すまえに、普通に除去を撃たれる未来が見える。心底、複雑である。

●レア

・ 白日の下に
2~5マナ以下のクリーチャーかソーサリーかインスタントをサーチして唱えることができるという、胡散臭いカード。特に、「唱えてもよい」というのが非常に危険。5マナというのはちょっと重く感じるが、《ヴリンの神童、ジェイス》や《棲み家の防御者》で再利用できるところまで考えれば、強力なカードであることは間違いない。収斂のために《爪鳴らしの神秘家》は不可欠であり、そこまで入れるなら《死霧の猛禽》が入り、かなり怪しいデッキに仕上がりそうだ、という妄想までできる。

・ 深水の大喰らい
《オジュタイの命令》で釣り上げるのにちょうど良さそうなクリーチャー。ボードコントロールに優れており、マナさえあればアドバンテージを稼いでくれる。

・ 乱動を刻む者、ノヤン・ダール
コントロールデッキに採用される可能性のある変態。スペック自体は非常に高い。

・ 粗暴な排除
《ヴリンの神童、ジェイス》に上手に対処できる新カードのうちの1枚。青赤のカードでようやく使えそうなレベルのカードだ。ただし4マナであるため、採用枚数は多くても2枚までだろう。

・ 墓所からの行進
好きな人は好きに違いない、同盟者リアニメイトカード。

●アンコモン

・ 乱動の噴出
スタンダード注目カードの1つ。特に、《ハリマーの潮呼び》との相性が素晴らしい。嚥下で追放を狙うという使い方もできそうだ。

・ ウラモグの失却させるもの
《神秘の蛇》を彷彿とさせるクリーチャー。蛇よりタフネスが1高く、しかも飛んでいる。追放領域をいかに増やしておけるかが難しい。

・ 空乗りのエルフ
最低でも2マナ2/2飛行、MAXで5マナ5/5飛行というサイズの柔軟さは素晴らしい。ティムールで3マナ3/3飛行というバランスで出すのがきれいに見える。

・ 毅然たる刃の達人
書いてあることがちょっとやばそう。スタンダードでどこまで使えるかわからないが、リミテッドにおける強さはキチガイってことで問題ないかと。

・ コジレックの伝令
まず3マナ2/4という時点でかなり優秀に思える。欠色中心でデッキを組む場合には、ぜひとも採用したいクリーチャーなのではないだろうか。

・ 殺戮の先陣
アグロデッキで何かをやってくれそうなクリーチャー。

・ 地下墓地の選別者
ワンチャンスありそうなカードに思えるんだけど、どうだろう。


●おわりに

3回にわけて、新セット「戦乱のゼンディカー」注目のカードを、スタンダード目線で紹介してみました。リミテッド目線だと全然違う印象だけれど、構築目線だとかなりカードパワーは抑え目にされた印象。次回は、ランキング形式で評価をまとめたいと思います。
個人的に注目のカードを紹介していきます。今回は白と青と黒のカード。

まずは白から

●神話レア
・ ゼンディカーの同盟者、ギデオン
殴れる、守れる、強化できる、というどの能力も強力なプレインズウォーカー。過去の4マナプレインズウォーカーの中でも屈指の性能であり、スタンダードでは頻繁に使われるだろう。

・ 隔離の場
4マナで1つ、6マナで2つ、8マナで3つのパーマネントに対処できるが、果たしてどこまで運用できるかはわからない。

●レア

・ 次元の激高
新たな全体除去。5マナという部分は変わりないが、土地でない、という部分に注目したデッキなら重宝するかもしれない。

・ エメリアの番人
悪さができそうな7マナ4/4フライヤー。そもそも出したいクリーチャーをリアニメイトしたほうが強いという話もあるので採用されるかは微妙なところだが、カードパワーの高さは可能性を感じる。

・ フェリダーの君主
再録降格組。EDHに入るクリーチャーとしては破格の性能、かもしれない。

・ ランタンの斥候
同盟者ウィニーのキーカードとなりうるが、やや性能不足か。

●アンコモン

・ 停滞の罠
アンコモン最重要エンチャント。瞬速で使えるという点で、いままでの追放系エンチャントとは一線を画する。白いコントロールデッキでメインから積極的に使われるだろう。

・ 探検隊の特使
同盟者ウィニーの先陣を切る1マナ2/1。サバンナ・ライオンのスペックが普通のアンコモンになるというのは、時代を感じるものです。

・ 物静かな使用人
一風変わった同盟者。《搭載歩行機械》などと相性が良いため、このクリーチャーに注目したデッキが作られる可能性がある。

・ 統一戦線
最大で4体の同盟者トークンを並べることができる。多色が出せるデッキに仕上げないといけないのが難しいが、ワンチャンスありそう。

・ エメリアへの撤退
変なコンボデッキを生み出しそうなエンチャント。

●コモン

・ フェリダーの仔
非常に使い勝手が良いエンチャント対策カード。サイドボードなどに取られる可能性は高い。

・ 城砦化した塁壁
突撃陣形デッキに入りそうなホープ。単純に2マナ0/6壁というのは使い勝手がよく、スタンダードでも見られるかもしれない。

・ギデオンの叱責
実は白い火力が徐々に増えてることに気付いただろうか。今後のカード次第では、赤が入っていなくとも《魂火の大導師》が活かせる可能性がある。


次に青。

●神話レア

・ 水の帳の分離
1マナ重くなった代わりに、覚醒6がついた《時間のねじれ》。《時間への侵入》もあることから、なんだか怪しいデッキの匂いがする。

●レア

・ 風への散乱
今後のスタンダードのメインカウンター。覚醒3の6マナカウンターは実際のところ非常に強力である。

・ ウギンの洞察力
《黄金牙、タシグル》との組み合わせなどが注目される1枚だが、ソーサリードローはあまり強くない。

・ 影響力の行使
おそらく使われることはないだろうが、最大でパワー5以下のカードのコントロールを奪うことができる。やはり、《搭載歩行機械》や《包囲サイ》を奪いたいところ。

・ プリズム結界
スタンダードでコンボデッキが使われるとしたら、その時間稼ぎとパーツサーチができるカードではある。悪さはできそうだが、さすがに悠長にみえる。

●アンコモン

・ ハリマーの潮呼び
非常に綺麗なイラストだが、それ以上に強力な1枚。今回の青のアンコモンでは一番の注目カード。これでカウンターや除去を回収する動きに、弱い部分は一切ない。問題は、目的のカードが墓地に落ちているか、というところだけだ。

・ 珊瑚兜への撤退
《聖遺の騎士》とのコンボで発売前から有名になってしまったカード。書いてあることは弱くないので、他にも悪用できないか考える人もいるだろう。

・ 破滅を導くもの
エルドラージ・末裔・クリーチャートークンを強化する目的でデザインされたカードだが、実は飛行機械トークンを強化してしまうのが一番悪い気がする。新環境のソプターにも採用が検討されるべき1枚だと思われる。

・ 波に漂うもの
メタゲーム次第ではサイドボードに採用される可能性もある。

・ 手酷い失敗
《搭載歩行機械》や《死霧の猛禽》など、多くの厄介なクリーチャーに対処できるカウンター呪文。個人的には《中略》のようなカードがあればそれでよかったんだけど。

●コモン

・ 呪文萎れ
多色デッキに採用されるかもしれないカウンター呪文。

・ 予期
こちらでも再録。現状はあまり採用されていないカードだが、新環境になって、2マナの動きを求めるコントロールデッキが採用する可能性は高い。

・ 払拭
この再録はスタンダードシーンに多少影響を与えそう。

・ 掴み掛かる水流
・ 氷の猛進
ゆったりとした足止めだが、覚醒3というおまけつきである点と、《ハリマーの潮呼び》
との相性が良い点などを考えると、スタンダードでも使われる可能性があるカード。


最後に、黒のカード。

●神話レア

・ 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
ついにPWとなって登場。目立って強くはないが、アドバンテージは生んでくれそうなので、アブザンコントロールなどが採用しそう。正直なところ、あまり強そうには見えない。

・ マラキールの解放者、ドラーナ
軽くてハイスペックな伝説のクリーチャー。自軍を全体強化する動きは胡散臭いの一言。そもそも、自身のサイズがどんどん大きくなってしまうのが胡散臭い上に、これまた《搭載歩行機械》と相性が良いのだからたまらない。これを見て、真っ先にマルドゥカラーの《英雄の刃》デッキを考えついたのは俺だけだと信じたい。


●レア

・ 破滅の道
《英雄の破滅》がソーサリーになって帰ってきました。覚醒4は思ったよりは強力だと思いますが、ソーサリーであることをどこまで克服できるのでしょうか。アブザンなどには普通に入ると思います。

・ 苦い真理
アブザンとマルドゥが新たに手に入れたドロー、と言っても過言ではない。対コントロール用のサイドとしても計算できる。

・ 不毛の地の絞殺者
アドバンテージ兄貴に見えるが、追放領域にカードがなければ始まらない。きちんとした構築の上で使う必要があるだろう。

●アンコモン

・ ズーラポートの殺し屋
トークンでもいいのかよ!とツッコまざるをえない強力な1枚。「アリストクラッツ」の《血の芸術家》を思い出させる上に、自身が殴れる好性能。

・ ハグラへの撤退
これ1枚で勝てる、と考えついたあなたは、相当なマゾコントロールプレイヤーです。おめでとうございます、私と同類です。それぐらい強いカードだと思うのですが、どうでしょうか。

・ 吸血の儀式
これをテーマにしたデッキが組めそうなぐらい、怪しいカード。これまた《搭載歩行機械》などとの相性が良く、簡単にカードアドバンテージを稼げそうです。《異端の癒し手、リリアナ》といったカードとも相性が良さそう。

・ 精神背信
マナコスト調整版の手札破壊。《包囲サイ》とか捨てさせれば強そうにみえるが、おそらくあまり使われないだろう。

・ 捕らわれの宿主
こちらもサクリ台と相性の良いカード。

●コモン

・ 完全無視
おそらくサイドボードに採用されることがあるであろうカード。《搭載歩行機械》や《死霧の猛禽》といった厄介なカード全般に容易に対処できる。

・ 祭壇の刈り取り
・ 骨の粉砕
再録組だが、《搭載歩行機械》や《血に染まりし勇者》といったカードを追加コストにすれば非常に使いやすい1枚。
個人的に注目のカードを紹介していきます。

●神話レア

・ 忘却蒔き
6マナ5/8、一方的に土地を伸ばすことができる可能性がある、強力なカード。特に対コントロール用カードとしても活躍の可能性があるだろう。こういったカードがあると、《時を越えた探索》のようなカードも非常に使い方が難しくなってくる。対戦相手と同じスリーブを使っていると、デッキに他人の土地が混入するトラブルが多くなる可能性があるので、注意が必要だと思われる。

・ 絶え間ない飢餓、ウラモグ
10マナ10/10、スペックは申し分ない。リアニメイトなどの戦術が使えると危険な雰囲気。モダンなら、《御霊の復讐》で走らせると2回ぐらいで決着がつきそうだが、やや中途半端か。

・ 虚空の選別者
9マナ11/9、新たなる変態クリーチャー。《エメリアの盾、イオナ》とは違ったアプローチだが、デッキ構築次第で相手の行動を大きく縛ることができる。

●レア

・ 荒廃を招くもの
5マナ4/5、条件を満たせば1/1が3体出せるというハイスペック。次のターンに8マナ以上にアクセスできることを考慮すれば、非常に強力な1枚。

・ 果てしなきもの
払ったマナ分だけ+1/+1カウンターが乗った状態で出てくるクリーチャー。マジックをやっている人なら、1マナ1/1、2マナ2/2、3マナ3/3、4マナ4/4というマナレシオが強いことはすぐ気づけるだろう。+1/+1カウンターとシナジーがあるカードも多く、様々なデッキに採用される可能性がある。0マナカードとしても扱える点も評価できる。

・ 連結面晶体構造
パワー5以上というのは、何でかどうして、《包囲サイ》にも《黄金牙、タシグル》にもひっかからないんだよね。でも《龍王オジュタイ》はひっかかるんだよね。困るね。アブザンとかがサイドに使うんじゃないかな…。

・ 乱脈な気孔
絆魂をもつ新ミシュラランド。モダン以下では《稲妻》が幅を利かせているため使いづらいが、スタンダードではある程度活躍できると思われる。

・ 伐採地の滝
呪禁をもつ新ミシュラランド。この土地の影響で、スゥルタイカラーもしくはバントカラーのコントロールデッキが流行する可能性がある。モダン以下でもワンチャンスありそう。

・ 大草原の川
・ 窪み渓谷
・ 燻る湿地
・ 燃えがらの林間地
・ 梢の眺望
新デュアルランドは、特に2色デッキ、4色デッキを大幅に強化する。2色デッキなら4枚、4色デッキなら1~2枚ずつの採用が見込まれるが、ショックランドの下位互換であるため、さほど高騰はしないであろう。

●アンコモン

・ タイタンの存在
無色の条件付き除去。《搭載歩行機械》に対する強力なアンチテーゼでもある。しかし、条件を満たすことが思う以上に難しいので、簡単に採用はできないだろう。注目に値する除去には違いない。

・ 面晶体の記録庫
不要になればドローできる《シッセイの指輪》の上位互換。4ターン目に場に出すと、5ターン目に7マナを出すことができる。重めだが、往年の「青茶単」のような動きも可能になるかもしれない。様々な中~低速デッキで採用されそうなカードだが、《コラガンの命令》の存在がそれを邪魔すると思われる。

・ 巡礼者の目
基本セット2014から帰ってきたソプター。動きは遅いが確実なアドバンテージを生む。青系ソプターのコントロールデッキに上手に収まるのは好評価。3ターン目にこれを出せれば、サーチした島から、4ターン目に素直に《飛行機械の諜報網》が展開できるだろう。

・ 荒廃した瀑布
青系コントロールデッキにアドバンテージをもたらすであろう土地。27枚、28枚目の土地としてデッキに採用できる。

・ 荒廃した湿原
こちらも低速ながら強力な1枚。《漂う死、シルムガル》といった対処しづらいカードへの回答になる可能性がある。

・ 荒廃した森林
ランプ系デッキだけではなく、様々なデッキの上陸促進土地として採用されるであろう。


●コモン

・ 砂岩の橋
特に《龍王オジュタイ》と一緒に使ってみたい土地。土地を手札に戻すカードがあれば複数回利用できるため、そのようなコンボがあれば採用が考えられる。

・ 天空の滝
非常に強力な土地。アグロ戦術を取るデッキはこの土地に手を焼くかもしれない。

・ 亡骸のぬかるみ
特定のコンボデッキに採用されそうな1枚。アグロ系のデッキでも、有効牌を引き直せると考えれば数枚は採用に値する。コントロールデッキでも、墓地に落ちたフィニッシャーを回収できるのは強みかもしれない。

・ そびえる尖頂
赤単色デッキなら採用されそうではあるが、タップインという点をどう評価するか。
●あらすじ

マジック三昧最終日、15時頃に東京の地へ降り立った七瀬とこばゆいの2名は、特にやることもなく、とりあえず秋葉原に向かうのであった。

●ストーリー

ゴーゴーカレーを胃袋に流し込み、ぶらりぶらりとカードショップを巡る。この旅で金欠になった七瀬は、「カードラッシュ」にて手元のカードを適当に売りさばき、15,000円ほどの資金を得る。これに気を良くしてしまい、ラジオ会館内で《謎めいた命令》(LWN) 4000円などのシングルカードを新たに購入。お金があるとすぐ使う。悪いところ。

「カードラッシュ」に関しては、プレイドカードを求めて来るには安くて良いお店。狭い店舗内に人が多すぎて、何を買う予定だったか忘れるのは困りものだけど。

ラジオ会館は改築されてから初めて来たが、カードショップの集まるビルになっていて、どのショップのデュエルスペースも人でいっぱいだった。こういうのはうらやましい限りだよね。あまり詳しく見たわけではないのでわからないが、大規模な大会をひらけるようにイベントスペースを設けたらよかったのではないだろうか、と少し思った。まぁ近くにUDXとかあるから、そこ借りればいいのかもね。

歩き疲れたので、七瀬が秋葉原に訪れると必ず立ち寄るメイドカフェ「JAM Akihabara」へ。ここはよくあるメイドカフェというより、お酒も飲める喫茶店という感じ。妖精さんという名のメイドさんもいるけど、過干渉ではないので、非常に落ち着いて過ごせる。メニューも普通の喫茶店並みで、高くても1000円ぐらい。全体的に良心的。WiFiと電源もあるので、混んでなければ長居するにはもってこいです。休日なんかは、下手にネカフェ行くぐらいだったらここで過ごすね。

適当に時間も潰せたところで、街を歩いて、こばゆいがXXXな本を買うのに付き合う。オススメを教えてもらったけど、やっぱりロリ系。特に驚きはない。

その後、暇すぎてクレーンゲームで散財。UDX前でこばゆいがおでん缶一気飲みする動画撮って、ぶらぶらしながら高速バス乗り場へ。

実はこの高速バス、某アイドルグループのツアーバスなんだよね。他にバスがないんだからしょうがない。早朝に利府駅に投げ出され、カップ麺食って、始発乗って仙台駅で解散。こばゆいはTMCへ向かうのであった。


●この旅の戦績

1日目:3勝0敗
2日目:1勝3敗
3日目:2勝7敗
4日目:4勝2敗

10勝12敗にて、スタンダードのエスパードラゴン使い納め。良いデッキだったけど、七瀬の引きのチカラが圧倒的に足りなかったよ。プレイングに関しては、後ろで見てた人に聞いたけど特に問題はなかったそうな。「引きが、ひどいですね^^」と言われました^^


●今後の展望

今回の遠征でもう少し良い成績を収める予定だったんだけど、ボッコボコにやられてしまったので、チームの代表として全く威厳がねぇな!

でも得るところも大きかった5日間でした。反省すべきところは反省して、次に生かしていくべき。良い出会いも多く、経験値としてはかなりのものだったと前向きに。

水曜会は継続してやっていくので、少しでもマジックが上手になりたい人はぜひ来てくださいb
ワールドマジックカップ2015名古屋予選における記録的大敗後、ネカフェで爆睡。

朝になってPPTQのデッキを色々悩み、結局パーツが足りなくてエスパードラゴンで出場することに。《搭載歩行機械》は抜いて、4枚目の《龍王オジュタイ》、《胆汁病》、《信者の沈黙》などを採用。オジュタイ:シルムガル=4:2のベーシックなタイプに戻しました。

地下鉄を乗り継ぎ、会場である東別院会館に到着。

参加者64名、スイスドロー6回戦+SE3回戦で行われました。


●ゲームリプレイ

1回戦 ハンガーバックアブザン

1本目 : 《搭載歩行機械》をX=1でプレイする立ち上がりの相手に対し、躊躇わずに《胆汁病》を撃ち込む。《アブザンの魔除け》の2ドローのあと、《羊毛鬣のライオン》、《先頭に立つ者、アナフェンザ》を続ける相手を、《英雄の破滅》2枚で丁寧に対応。《包囲サイ》には《シルムガルの嘲笑》、2枚目の《包囲サイ》には《忌呪の発動》と、相手の動きをほぼ1対1対応で丁寧に対処できた。そこから《棲み家の防御者》2枚には打ち消しで対応し、相手は万事休す。淡々と《漂う死、シルムガル》が盤面を制圧しながら殴り、そのまま横綱相撲できた。1-0

2本目 : 《思考囲い》で見た手札は、《真面目な訪問者、ソリン》2枚と、《棲み家の防御者》、《英雄の破滅》、《風番いのロック》と、やや重たい様子。デンプロを落として、後続を除去で対処するプランが、トップからの《搭載歩行機械》で一気に崩れる。《龍王オジュタイ》と《龍王シルムガル》を展開し、膠着気味な場を作り上げる。ここで除去を《搭載歩行機械》に撃ち込んでから攻撃宣言。これで一気に場を流し、ゲームの主導権を握ることに成功した。2-0

さすがに対策をしっかり用意したマッチには強い様子。今日はこの調子でいきたい。


2回戦 アブザンエルフラリー

1本目 : やられた。0-1
2本目 : やり返した。1-1
3本目 : やられた。1-2

全除去を引けるか引けないかという、非常に運頼みなマッチング。サイドから《悲哀まみれ》を2枚加え、《衰滅》などと合わせると計5枚の全体除去があるのだが、これを引けない弱さが目立つ。つらい。


3回戦 アブザンエルフラリー

1本目 : やられた。0-1
2本目 : やられた。0-2

特に言うことはない。引きが弱い己が悪い。目無しになったけど頑張ろう。


4回戦 ティムールコントロール

1本目 : 相手の《スズメバチの巣》や《稲妻の一撃》といったカードが腐りまくる。1-0
2本目 : 土地詰まってる間にゴリラ死。1-1
3本目 : お互いにマリガンスタートだが、打ち消しを構えて牽制しあっているところに《龍王ドロモカ》。これがゲームエンドカードとなった。2-1


5回戦 ジェスカイウィンズ

1本目 : 《カマキリの乗り手》からはじまる一連の流れをすべて対処して《漂う死、シルムガル》。相手のデッキには、これに対処できるカードがない。1-0
2本目 : 相手はダブルマリガンスタート。相手がなかなか展開が作れないところに《龍王ドロモカ》であっさり決着。2-0

6回戦 黒赤ドラゴン

1本目 : 《思考囲い》で確認した手札には、《英雄の破滅》、《ゴブリンの熟練扇動者》、《コラガンの命令》と土地2枚。ここは《コラガンの命令》を選択し、ラブルは《胆汁病》で対処。後続のドラゴンたちも1体ずつ丁寧に対処して勝利した。1-0

2本目 : サイドボード後は特に不利なマッチになる相手だが、消耗戦の上で《時を越えた探索》が引ければ勝ちパターン。ジリジリ迫るライフレースに決着をつけたのは《龍王の大権》。全体的に丁寧なプレイングができたと思う。2-0


●結果

1回戦 ○○- ハンガーバックアブザン
2回戦 ●○● アブザンエルフラリー
3回戦 ●●- アブザンエルフラリー
4回戦 ○●○ ティムールコントロール
5回戦 ○○- ジェスカイウィンズ
6回戦 ○○- 黒赤ドラゴン

4勝2敗、しかし18位で賞品なし!残念!


●余談

帰り際に500円くじ引いたら《溢れかえる岸辺》当たりました。嬉しいけど…。


●帰り道

こばゆいの案内で大須の商店街を観光、という名のショップ巡り。

すべて日本語で、
《呪文嵌め》 (DIS版) 1300円
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 (TSP版) 1300円

など、好みのカードを見つけて購入。また、アングルードランドを500円で数枚購入。

なかなか良い掘り出し物を見つけて満足。帰りに鍋食って昨日と同じネカフェに宿泊。

あとは帰るだけなのですが、ここから丸一日かけて帰るわけです。疲れますね^^;
あおなみ線を電車で30分ほど。会場のポートメッセなごやに到着。
直前になって、前日トライアルにハサミがそこそこ多かったことや、エンチャントおよびアーティファクト対策があまり取れていなかったことから、サイドボードに1枚だけ《存在の破棄》を採用してみることに。何も無いよりマシ、という感じだけれど、ジェイスくんがいるから再利用もできそうなので、1枚挿しておくぶんには、きっと悪くはない。

とりあえず今日は、対策十分のアブザン、ジェスカイ、赤緑、赤アグロ、同型と戦いたい!

●会場にて
およそ300人ほどのプレイヤーが集まっており、その顔ぶれたるや、そうそうたるもの。名前も顔も、MTGプレイヤーなら一度は見聞きしたような人がワンサカで、自然とテンションも上がります。お初の方々も、きっとみんな強いんだろうなぁ。
こばゆいが前日トライアルで優勝したので、初陣は七瀬が頑張らせていただきます!

●大会
予約者297名、参加者266名。スイスドロー9回戦で戦います。

●ゲームリプレイ

1回戦 アブザンアグロパクト
いきなりのデッキチェックでしたが、お互いに問題なし。
1本目 : 開幕、占術土地から、《思考囲い》とまずまずの出足。相手の手札は、《悪魔の契約》、《ドロモカの命令》、《棲み家の防御者》、《クルフィックスの狩猟者》、土地3枚。これは珍しい、メインから《悪魔の契約》を採用したタイプのアブザンです。少し悩んで、《悪魔の契約》を選択。オジュタイの返しに出されたりすると非常に厄介に思えたので。相手は《棲み家の防御者》を2マナでプレイし、その次のターンに《クルフィックスの狩猟者》。これを《衰滅》で流すここまでは予定通り。しかしここで《悪魔の契約》を出される。引きなおされてる!返しに《龍王オジュタイ》を着地させる。ディスカードで土地を2枚捨てるが、続けて展開したのは《漂う死、シルムガル》。2体のドラゴンが相手のライフを削りにいくが、相手も負けじと《包囲サイ》に、契約4点ゲイン。更に《英雄の破滅》で《龍王オジュタイ》を処理する。こちらは《時を越えた探索》で有効牌を探しに。《シルムガルの嘲笑》をみつけて、契約破棄の《ドロモカの命令》に備える。相手の残りライフは10であり、ここで《龍王シルムガル》を出して、相手の《包囲サイ》を奪い取り、詰めにいく。ターンエンドに、《ドロモカの命令》がきたので、これは打ち消し。しかし2枚目の《ドロモカの命令》。そしてメインフェイズに、《悲劇的な傲慢》をプレイされ、万事休す。場には相手の《包囲サイ》だけが残る。結果からいけば、《ドロモカの命令》に打ち消しを使わずに、《悲劇的な傲慢》へ打ち消しを温存すべきであった。しかしメインに、取ってる、か。そうだな…。0-1
2本目 : 同じく《思考囲い》からスタートし、相手の手札は《アブザンの魔除け》、《棲み家の防御者》、《先頭に立つ者、アナフェンザ》、《包囲サイ》、土地2枚。自分の手札と相談して、アナフェンザを選択。やはり《棲み家の防御者》を通常召喚し、アグレッシブに攻めてくる。しかしここで土地が詰まり、《包囲サイ》を《英雄の破滅》で処理したところで動けなくなる。《棲み家の防御者》の2体目がループを構成し、もたもたするこちらを尻目に、ライフを削っていった。0-2

これはくやしい。

2回戦 マルドゥドラゴン

1本目 : ダブルマリガンの相手にライフを1まで詰められるが、《搭載歩行機械》を《龍王シルムガル》で奪い取り、勝利。1-0
2本目 : 淡々と《搭載歩行機械》を並べられ、場にはいよいよ4体のハンガーバック先生が。こうなってはどうしようもない。1-1
3本目 : 《搭載歩行機械》が再び襲い掛かる。除去と《衰滅》で耐えるも、飛行機械トークンが4体ほど並んだところでコラガンパンチ。あっさりと決着がついた。1-2

わずか2戦で早くも目なし!ここらへんからリプレイも簡潔になります^^

3回戦 ハンガーバックアブザン
1本目 : 《思考囲い》から見えたのは、《英雄の導師、アジャニ》、《英雄の破滅》、《アブザンの魔除け》、《包囲サイ》、土地3枚。ここは一番危険なアジャニを選択。引いてきた《先頭に立つ者、アナフェンザ》には《忌呪の発動》で対処。《龍王オジュタイ》を着地させると、相手は《包囲サイ》を展開。相手の《英雄の破滅》が見えているため、不用意に攻撃はできない。《漂う死、シルムガル》を展開すると、ここから2体目の《包囲サイ》。こちらはドラゴンで攻撃し、《衰滅》と合わせて場の2体の《包囲サイ》を、《龍王オジュタイ》と引き換えに処理する。すると3体目の《包囲サイ》。そして4体目の《包囲サイ》にはカウンター。ようやく落ち着いた場を作り上げ、勝利することができた。1-0
2本目 : ライオンアナフェンアナフェンサイサイ。1-1
3本目 : 《思考囲い》、《忌呪の発動》、《ヴリンの神童、ジェイス》とつないで、ここからは合計4枚詰んだ《忌呪の発動》祭り。こういう試合ができればアブザンにはそう簡単には負けない。2-1

ようやく1勝!対戦相手の方は3連敗に「こんなに負けたのはじめてだ;;」と意気消沈。彼もPWPを十分に獲得している強豪プレイヤー。そういう人たちが集まっている大会なのだ、と再認識させられる。

4回戦 赤緑ドラゴン
1本目 : 先手《エルフの神秘家》から《ゴブリンの熟練扇動者》。つええ。なんとか《胆汁病》で対処するが、《雷破の執政》、《嵐の息吹のドラゴン》と攻める手を緩めない。《衰滅》、《英雄の破滅》と順々に対処していくと、ここで手がとまり、《思考囲い》で見ると手札には《龍詞の咆哮》が3枚。この無駄牌差をいかし、勝利。「なんだよこれ!」と怒りと哀しみをあらわにするが、そのカードで勝利した試合も多いことだろう。引きのあやとは難しい。1-0
2本目 : 《エルフの神秘家》から《ゴブリンの熟練扇動者》。さっきも見たぞそれ。ついでにゼナゴス。1-1
3本目 : 立ち上がり、マナクリーチャーを除去して、土地が2枚でとまった相手の遅れを活かし、いざ自信をもって《龍王ドロモカ》。これに対処できるカードは《垂直落下》かX=5の《火口の爪》である。1ターン遅れて《火口の爪》が飛んできたところに、《シルムガルの嘲笑》。これで勝負は決した。2-1

4回戦終了時点で、なんとか2-2まで盛り返してきた。こばゆいは赤緑信心に連敗してしまって、同じく2-2らしい。ここから頑張っていこう。

と、そのときは思っていたのでした。

5回戦 黒赤ドラゴン
1本目 : 《搭載歩行機械》が並ぶ。土地4枚で結構粘ったけど負け。0-1
2本目 : 《搭載歩行機械》が並ぶ。土地3枚から引けず負け。0-2

6回戦 緑白進化の飛躍
1本目 : 3ターン目に《不動のアジャニ》が出るも、《龍王オジュタイ》が間に合って勝ち。1-0
2本目 : 3ターン目に《不動のアジャニ》で、《搭載歩行機械》3連打。1-1
3本目 : 絶望の《進化の飛躍》ループ。かなり粘ったけどさすがに無理。1-2

7回戦 白信心
1本目 : トリプルマリガンの相手に、《族樹の精霊、アナフェンザ》、《オレスコスの王、ブリマーズ》、《搭載歩行機械》と並べられて負け。衝撃。0-1
2本目 : 《見えざるものの熟達》が一方的に動き出し、あちらが8マナ、こちらが4マナ。勝てるわけが、ない。0-2

8回戦 4Cシディシラリー
1本目 : 途中までデッキの全容がみえなかったが、ライフ2守りきって勝利。1-0
2本目 : かなり捌ききったところで、絶望の《エレボスの鞭》。エスパードラゴンの弱点はやはり、エンチャントへの対処なのであろう。相当粘ったが負け。1-1
3本目 : 土地詰まりのこちらをシディシがたこ殴り。かなり遅れて全除去を撃つが、当然のように、《先祖の結集》。この手のデッキに初めて負けたかもしれない。1-2

9回戦 赤白英雄的
1本目 : 《満月の呼び声》ついてぶんまわり。0-1
2本目 : 《僧院の速槍》と《搭載歩行機械》を並べられ、懸命に対処するが《搭載歩行機械》が邪魔すぎる。《龍王ドロモカ》を間に合わせるが、それを乗り越えてくる《僧院の速僧》の瞬間サイズは1/2+2/1→3/3→7/6。《漂う死、シルムガル》も似たような感じで乗り越えられ、2体目の《龍王ドロモカ》にいたっては《ティムールの激闘》で乗り越えられる。「引きが強かった」といわれるが、こりゃどうしようもないですな…。0-2

見たか、2-2からの5連敗。

●結果

1回戦 ●●- アブザンパクト
2回戦 ○●● マルドゥドラゴン
3回戦 ○●○ ハンガーバックアブザン
4回戦 ○●○ 赤緑ドラゴン
5回戦 ●●- 黒赤ドラゴン
6回戦 ○●● 緑白進化の飛躍
7回戦 ●●- 白信心
8回戦 ○●● 4Cシディシラリー
9回戦 ●●- 赤白英雄的

2勝7敗。記録的大敗!

「搭載歩行機械には、勝てなかったよ…」

ちなみに、当たりたかった普通のアブザンと赤緑には勝ったものの、苦手とする黒赤系ドラゴンに2回も遭遇し、あとはローグにひたすらやられたい放題されてしまった。特に印象的なのが、サイドボード後の2戦目に9戦全敗していることである。サイドボードプランの甘さなのか、それとも遅いデッキの宿命なのか。エスパードラゴンというデッキに対する厳しいマークがあったのか。それら全部なのか。

こばゆいのほうは、1Byeからの5勝4敗。イマイチといいながらトントンである。負けたのは、引き強の赤緑信心に2回、赤黒戦士に1回、アブザンに1回とのこと。

ベスト8の顔ぶれとしては、赤アグロとハサミが勝ち組であり、以前紹介した高橋純也さんのメタ読みが、見事に正解だったようです。
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/1792

会場にはやはり、アブザンとエスパードラゴンが非常に多く、アブザンは全体的には負け組だったようです。そして、エスパードラゴンが苦手とする赤いデッキも比較的多く、それに強いアブザンがイマイチだったことから、赤いデッキが勝ち上がったという結果です。こうなってくると、アブザンで唯一勝ち残った津村プロは結構有利なのではないでしょうか。明日のベスト8の試合も楽しみですね。

とりあえず、アブザンとエスパードラゴンと、そして赤いデッキを重点にメタったデッキ選択は悪くはなかったものの、それだけマークも厳しかった、という感じがします。

引き運もさることながら、《搭載歩行機械》にひたすらボコボコにされた七瀬は、明日のPPTQにこの悪い流れのまま出て大丈夫なのか、非常に困っております…^^;
バスで蒸したからだを銭湯で流したりしながら、今日はお昼から、「ホビーステーション名駅店」にて、1Byeをかけた「ラストチャンストライアル」に参戦。デッキの完成度を確かめる上で、非常に重要な大会です。

16名参加のフライト式、SE4回戦。さあ行ってみよう!

●ラストチャンストライアル:その1

1回戦 ハンガーバックアブザン
1本目 : 《思考囲い》で前方確認をして《棲み家の防御者》を落とすと、山札の上から《羊毛鬣のライオン》。うろたえながらもう1発《思考囲い》を撃ち込んで《先頭に立つ者、アナフェンザ》を落とすと、山札の上から《先頭に立つ者、アナフェンザ》。切ない。これでこちらの《搭載歩行機械》は完全に無駄なチャンプブロッカーとなってしまった。必死に耐えようとするものの、あっけなく殴り殺される。0-1
2本目 : 予定していたサイドボードを終えて、強い手札、と思ったら土地が《欺瞞の神殿》1枚のみ。しかし手札には《ヴリンの神童、ジェイス》の姿が。思い切ってキープする。しかし2枚目の土地をなかなか引けない。気づいたら死んでた。0-2

1没

ついでにこばゆいも静かに1没。

●ラストチャンストライアル:その2

1回戦 ハンガーバックアブザン
1本目 : デジャヴのような、《羊毛鬣のライオン》《先頭に立つ者、アナフェンザ》《包囲サイ》。ワロリンヌ。0-1
2本目 : さきほどの反省からサイドボードは若干工夫したんやで、と思ったらマリガンスタート。土地が3枚で止まり、手札が大渋滞するものの、除去だらけで、相手のクリーチャーを淡々と除去しつづけていく。そして《龍王ドロモカ》が登場。このドラゴンの盤面制圧力は、ひと昔の《悪斬の天使》を彷彿とさせるか、あるいはそれ以上である。1-1
3本目 : 《羊毛鬣のライオン》から開始し、《包囲サイ》の3連打というとんでもなく強力なムーヴをされるが、《忌呪の発動》がライフを支えてくれる。再三にわたって一桁に追い込まれたライフをふた桁に戻し、更には《ヴリンの神童、ジェイス》が再利用する。そのうち《龍王オジュタイ》が降臨し、ゲームを決めた。2-1

2回戦 白赤緑:ナヤミッドレンジ
1本目 : 《エルフの神秘家》を3体展開した相手に申し訳ないような《胆汁病》。ゲームが決まった。1-0
2本目 : こちらはマリガンスタート、相手は《見えざるものの熟達》。その後、かなりの激戦になるが、もつれた試合を決めたのは《棲み家の防御者》で回収された《ガイアの復讐者》。1-1
3本目 : 《見えざるものの熟達》から動いた試合は再びかなりの激戦になるが、ライフをお互い詰めにいったところで、予示から《龍王アタルカ》。その後の戦闘も計算するが、除去2枚を合わせてもちょうどライフがゼロになる計算。悔しい負けとなってしまう。1-2

2没

ついでにこばゆいは静かに再び1没。「これはFNMワンチャン」などと、わがままを言い始める。とりあえず、それを咎める。ここで負けたままではいけないのだ。

●ラストチャンストライアル:その3

1回戦 青赤ソプター
1本目:痛いのは承知で《コイロスの洞窟》から《思考囲い》。これで《アーティファクトの魂込め》を落とすことに成功する。続けてもう1発撃って《爆片破》を落とす。しかしライフは大きく削れて、火力を2発撃ち込まれて、残りは一気に5。射程圏内に入ったため、不用意にマナを寝かせられない状況になる。X=1で《搭載歩行機械》を展開し、更に《悪夢の織り手、アショク》を出して山札を攻めるが、遅い印象。《ピア・ナラーとキアン・ナラー》を掘り当てて、これで勝ちにいく。相手の《爆片破》チャレンジをなんとか《解消》すると、運良くライフを詰め切ることに成功した。1-0
2本目 : ダブルマリガン。語るべきことは何もない。1-1
3本目 : 《否認》で《幽霊火の刃》を打ち消す開幕となる。そこから《思考囲い》で見た手札は、《ケラル砦の修道院長》《極上の炎技》。ここらへんまではよかった。その後、何も引かなかったというのは、語る必要もないことである。1-2

1没

一方、ダブルマリガン1没を繰り返していたこばゆいは、4連勝で1Byeをゲットする。1回戦はByeで、3回戦の赤単はマリガンを繰り返していた。決勝のハンガーバックアブザン戦では、七瀬の失敗から考え直したサイドボードプランがやはり有効で、かなり余裕をもって勝利を収めていた。それに関しては、収穫といってもいいかもしれない。

対戦した皆さん、ありがとうございました。また明日、お会いしましょう!

●結果

七瀬 0勝1敗、1勝1敗、0勝1敗。
こば 0勝1敗、0勝1敗、4勝0敗。

全部足すと、5勝5敗。

うーむ、これはちょっとリストを見直さないといけないかな…。


●余談

こばゆいが調子に乗っている間、調子に乗れなかった七瀬は、同じく調子に乗れなかった「はま屋」オーナーさんと雑談&フリープレイ。この間の酒田PPTQにもお越しになっていたので、そのときの裏話など、楽しくさせていただきました。調子に乗れなかった同士の対戦は、土地お化けの七瀬が圧倒的敗北。ついには龍にも見放されたらしい。

と、そこへ「晴れる屋」オーナーさんがひょっこり登場。つまりは、齋藤友晴プロである。七瀬は東北のジュニアプレイヤーの頃、TheFinals99で超新星のように現れて優勝、という鮮烈デビューした福島のストンピィ使いの彼のことを当時から知っており、今回たまたま直接お会いできたのでそのことを話すと、握手握手。その後、フリープレイをすることに。こばゆいのジェスカイを借りてデッキを回す。しつこく粘るが、圧倒的敗北。

とまぁ、こばゆいが後ろで調子に乗っている中、楽しいひと時を過ごすことができました。両ショップオーナーさん、対戦ありがとうございました。今後もよろしくお願いしますb

●晩ごはん

この日知り合ったジャッジのノマサさんと、こばゆいと、3人でビール片手に手羽先を食らうことに。ジャッジとしても大会を控えている七瀬とこばゆいの2名は、ジャッジのお勉強にもなかなか興味があり、色々と貴重なお話を聞けました。ノマサさんも無類のMTG好きというトークっぷりで、大いにMTG談義が盛り上がった夜でした。ありがとうございました。

●そしてホテルで…

こばゆいは酔っ払ってすぐに限界が来たわけですが、デッキをこのままにしておくわけにもいかず。少し2人で話した内容を整理して、デッキを再調整することに。

《シルムガルの嘲笑》3枚 → 4枚
《解消》3枚 → 2枚

3枚ずつのバランスも悪くはなかったが、やはりハサミのようなデッキと数をこなすと、2ターン目のカウンターというものを重視せざるをえない。元のバランスに戻すことに。

《龍王の大権》→《龍王ドロモカ》または《漂う死、シルムガル》

コントロールマッチで強いドローカードだが、ドラゴンカウンターを増量しただけに、ドラゴン自体を5枚から6枚に増やすことでより安定した動きをしたい。サイドボードの隠し玉として採用していた《龍王ドロモカ》は様々なマッチで圧倒的な制圧力を見せつけ、活躍してくれていたので、このドラゴンをついにメインから採用するかどうか検討中。

《搭載歩行機械》1枚 → 《忌呪の発動》1枚

3枚積んでいたハンガーバック先生だが、 さすがにやりすぎた感が否めない。《究極の価格》や《胆汁病》の裏目があまりに多いことから、その枠と差し替えで2枚取る分には悪いカードではないように思える。特にアグロ耐性および除去耐性が高い点は優秀で、終盤に引いても強く使える。

●色々やったけど

…まぁひとつ言えることは、「最高の75枚に辿り着くことは、こんなにも難しい」

そんなところじゃないかな!
仰々しいタイトルをつけましたが、主に高速バスとの戦い。山形から東京、東京から名古屋、それぞれ7時間弱の長距離バス移動の中間地点として、東京は高田馬場、晴れる屋トーナメントセンターの平日スタンダード20時の部に参加したよ、というそれだけの内容になっております。

先日のデッキを手に、調整がてら、いざ参戦です。

●ゲームリプレイ

1回戦 黒単戦士アグロ
1本目 : 《思考囲い》で手札を確認して、《搭載歩行機械》で戦況を支えるものの、小粒な黒のクリーチャーたちにライフをみるみるうちに削られ、最後は《モーギスの匪賊》でGG。0-1
2本目 : 相手のサイドボードは《無限の抹消》。宣言は《搭載歩行機械》で、山札からすべて追放されてしまう。しかしこちらも《悲哀まみれ》《衰滅》というスイーパーが強く、《漂う死、シルムガル》を展開してゲームエンド。1-1
3本目 : 立ち上がりのよくない相手だが、《無限の抹消》の宣言は《龍王オジュタイ》。こちらは《漂う死、シルムガル》を公開しながら《忌呪の発動》でライフを戻す。序盤に展開した《搭載歩行機械》はあれよあれよという間に7/7というサイズにまで成長し、準備万端の上でいざ攻撃。残るライフをあっという間に削りきった。2-1

2回戦 白黒赤:マルドゥウォーリアー
晴れる屋のフューチャーテーブルに呼ばれ、ビデオマッチになる。
1本目 : 《マナの合流点》から2/1戦士を展開する相手に対し、こちらは《搭載歩行機械》の立ち上がり。かなり渋い顔。2枚目の土地も《マナの合流点》であり、その後切ったフェッチもあわせて、すごい勢いでライフが失われていく。こちらは展開されるクリーチャーを丁寧に除去し、《搭載歩行機械》が壁となって立ちはだかる。わずか残るライフを、《龍王シルムガル》との攻撃で削りきった。1-0
2本目 : 相手はマリガンスタートだが、こちらはダブルマリガン。かなり苦しい立ち上がりに加えて、相手の《思考囲い》がこちらのわずかな手札を破壊する。しかし占術で積んだのは《衰滅》。これで場をリセットし、盛り返す。一時は6まで減らされたライフを、《忌呪の発動》で戻し、展開したのは《龍王ドロモカ》。これにより危うかったライフはあっという間に安全圏へ戻ると共に、相手のライフを速やかにゼロにすることができた。2-0

3回戦 白赤緑:ナヤミッドレンジ
1本目 : マリガンスタートの相手に《思考囲い》を撃ち優位を築こうとする。《龍王オジュタイ》を立たせていくが、相手は《龍王ドロモカ》。これは厳しいが、《龍王シルムガル》でコントロールを奪うことで、事なきを得るとともに、試合を決定づけた。1-0
2本目 : またもマリガンスタートの相手だが、《エルフの神秘家》、《爪鳴らしの神秘家》を変異でキャスト。ここで《思考囲い》が相手の作戦をつぶしにいくが、手札はなんと2枚の《龍王ドロモカ》。3ターン目に悠々と着地されてしまう。必死に食い下がるが、さすがに序盤に気づかれた盤面を返すだけのカードを引くことはできなかった。1-1
3本目 : こちらは《搭載歩行機械》から《思考囲い》という立ち上がりだが、相手は《見えざるものの熟達》、《クルフィックスの狩猟者》から《歓楽者ゼナゴス》につなぐ。ここで思い切って攻撃宣言した相手を、《胆汁病》をつかって上手に対処することに成功する。その後、《龍王ドロモカ》を出したところで完全に場を掌握し、ゲームを決するに至った。2-1

●結果

3勝で、オリジン4パックと、松屋さんのお食事券をゲット!
こばゆいも2勝1敗とまずまずの成績で、デッキの強さは十分に確認することができた。

●余談
「ローウィン日本語版」をおもむろに購入。1パック1800円なり。すると、なんと《謎めいた命令》が!特に《思考囲い》や《ヴェンディリオン3人衆》が欲しかったんだけど、その2枚に次ぐ素晴らしい当たり。昔のパックの引きは結構強いぞ!そのあと、FNM版の《強迫》を購入したりしました。

●調整
サイドボードの《究極の価格》を4枚目の《英雄の破滅》に変更しました。
●水曜会を終えて

最終調整終わりまして、デッキリストの最終決定稿ができました。

デッキ名 : 「ハンガーバック・ドラゴン/ Hangerback Dragon Control」

…改め、「チームヤマガタ / Team Yamagata」という、ありがちなネーミングに。

特徴は、エスパードラゴンなのにサイドボードに標準搭載される《龍王ドロモカ》です。
シーガル桜田店では、エスパードラゴンがドロモカを繰り出すのは自然の事なのです。
散々調整を重ねたこのリストを、こばゆいとシェアしてWMCQに臨みたいと思います。


●参加プレイヤー紹介 (Y-Magic所属)

プレイヤー : 七瀬 「七瀬の雑記帳」 http://infiniteblue.diarynote.jp/
得意なフォーマット : スタンダード、リミテッド (シールド)
最近の使用デッキ : エスパードラゴン、スゥルタイコントロール、ジェスカイウィンズ
最近の公式戦戦績 : GP千葉2015 81位 (1日目 7勝2敗 / 2日目 4勝2敗) (リミテッド)

プレイヤー : コバゆい 「今日も1日」 http://kobayui0903.diarynote.jp/
得意なフォーマット : モダン、レガシーなど
最近の使用デッキ : ジェスカイトークンズ、ジェスカイバーン
最近の公式戦戦績 : PPTQ2016#1 in たまや (岩手県) 優勝 (モダン)


●使用デッキ

デッキ名 / Deck Name : チームヤマガタ / Team Yamagata
デッキ作成者 / Deck Designer : 七瀬 / Nanase

3 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3 : 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1 : 《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
1 : 《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
8 creatures

4 : 《時を越えた探索/Dig Through Time》
3 : 《思考囲い/Thoughtseize》
3 : 《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
3 : 《解消/Dissolve》
3 : 《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
2 : 《胆汁病/Bile Blight》
2 : 《衰滅/Languish》
1 : 《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1 : 《命運の核心/Crux of Fate》
1 : 《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1 : 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1 : 《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver》
25 other spells

3 : 《島/Island》
2 : 《沼/Swamp》
1 : 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
3 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
3 : 《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》
4 : 《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
4 : 《華やかな宮殿/Opulent Palace》
4 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 : 《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
27 lands

3 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
2 : 《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》
2 : 《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2 : 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
1 : 《強迫/Duress》
1 : 《否認/Negate》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《危険な櫃/Perilous Vault》
1 : 《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1 : 《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver》
15 sideboard cards


●サイドボードプラン

対 ハンガーバックアブザン
OUT : 《搭載歩行機械》 3枚、《忌呪の発動》 1枚
IN : 《ヴリンの神童、ジェイス》 3枚、《危険な櫃》 1枚

《先頭に立つ者、アナフェンザ》に対して弱い《搭載歩行機械》はすべて《ヴリンの神童、ジェイス》に変更します。《英雄の破滅》、《衰滅》、《命運の核心》の3種類をジェイスで再利用することで相手のダメージソースを徹底的に潰します。アブザンコントロールよりもサイドチェンジが少ないため、そもそもの相性の良さで乗り切れるか、若干不安なところではあります。

対 アブザンコントロール
OUT : 《搭載歩行機械》 3枚、《胆汁病》 2枚、《シルムガルの嘲笑》 3枚、《衰滅》 2枚
IN : 《ヴリンの神童、ジェイス》 3枚、《龍王の大権》 1枚、《危険な櫃》 1枚、《忌呪の発動》 1枚、《強迫》 1枚、《否認》 1枚、《究極の価格》 1枚、《悪夢の織り手、アショク》 1枚

相性が良いと言われてはいますが、引き運に左右されやすいです。思い切ったサイドボードプランとして、《思考囲い》によりドラゴンを抜かれるとゴミになる《シルムガルの嘲笑》をすべて抜き、入れたいサイドボードカードを10枚全て投入します。

対 エスパードラゴン
OUT : 《龍王オジュタイ》 1枚、《搭載歩行機械》 1枚、《胆汁病》 2枚、《衰滅》 2枚、《命運の核心》 1枚、《精霊龍、ウギン》 1枚
IN : 《ヴリンの神童、ジェイス》 2枚、《龍王ドロモカ》 2枚、《龍王の大権》 1枚、《忌呪の発動》 1枚、《強迫》 1枚、《否認》 1枚、《悪夢の織り手、アショク》 1枚

《龍王ドロモカ》を採用するきっかけになった、エスパードラゴンのミラーマッチ。取りたいカードが多いため、メインデッキを61枚に増やします。

対 ジェスカイ
OUT : 《搭載歩行機械》 3枚、《龍王シルムガル》 1枚、《精霊龍、ウギン》 1枚、《時を越えた探索》 1枚
IN : 《龍王ドロモカ》 2枚、《忌呪の発動》 2枚、《究極の価格》 1枚、《龍王の大権》 1枚

サイドボード後の《軽蔑的な一撃》を上手に回避するために、打ち消されないカードを多めにサイドイン。ライフゲインも多く取ることで、相性を改善している、はず。

対 赤緑信心
OUT : 《搭載歩行機械》 3枚、《漂う死、シルムガル》 1枚、《悪夢の織り手、アショク》 1枚、《忌呪の発動》 1枚
IN : 《ヴリンの神童、ジェイス》 3枚、《龍王ドロモカ》 1枚、《究極の価格》 1枚、《危険な櫃》 1枚

基本的に相性の良いマッチアップですが、《搭載歩行機械》はあまり噛み合っていないので、《ヴリンの神童、ジェイス》で《思考囲い》と除去を再利用するプランが良さそう。

対 赤アグロ
OUT : 《龍王シルムガル》 1枚、 《時を越えた探索》 1枚、《思考囲い》 3枚、《命運の核心》 1枚、《龍王の大権》 1枚、《精霊龍、ウギン》 1枚、《悪夢の織り手、アショク》 1枚
IN : 《龍王ドロモカ》 2枚、《忌呪の発動》 2枚、《悲哀まみれ》 2枚、《強迫》 1枚、《否認》 1枚、《究極の価格》 1枚

相性が最も悪い赤アグロ対策として、9枚チェンジ。《龍王ドロモカ》が万全の状態で出れば負けることはなく、サイド後は非常に相性の良いマッチアップとなります。


●明日からの予定は…

木曜日 : 移動日、平日スタンダード20時の部 in 晴れる屋
金曜日 : WMCQトライアル in ホビステ名駅店
土曜日 : WMCQ名古屋予選1日目 in ポートメッセなごや
日曜日 : WMCQ名古屋予選2日目(ベスト8) / PPTQ#2 in 東別院会館
月曜日 : 移動日、こばゆいチャレンジ in 秋葉原

結果はこちらの日記に書いていこうと思います。

七瀬はGP神戸に参加できないので、個人的には今年最後の一大イベント。

精一杯頑張ってきます!
●SCGオープン結果

「エスパードラゴン」が優勝を飾りました。優勝者のリストはオーソドックスなリストに加えて、サイドにとられがちな《ヴリンの神童、ジェイス》をメインに取るという大胆な構成。コントロールマッチを強く意識していると思われます。エスパードラゴンを長く調整している七瀬の目からみても、サイドボードは非常に作りこまれており、あらゆる角度から優位を築こうという気持ちと、赤アグロに負けないという強い意志を感じられます。4位の方のリストは非常にオーソドックスなもの。サイドの2枚のタシグルがカウンターを構えて急戦を仕掛けるのは面白そうです。

MO観測気球
「SCGOpenスタンダードTOP8デッキリスト(2015/09/12)」
http://gathermo.blog.jp/archives/1040138913.html

1位 エスパードラゴン
2位 ジェスカイアグロ
3位 アブザンアグロ
4位 エスパードラゴン
5位 アブザンアグロ
6位 白単信心
7位 アブザンアグロ
8位 青白コントロール
9位 アブザンコントロール
10位 アブザンアグロ
11位 青白コントロール
12位 赤黒ドラゴン
13位 青黒コントロール
14位 赤黒ドラゴン
15位 アブザンコントロール
16位 アブザンアグロ
17位 青赤ソプター
18位 アブザンアグロ
19位 エスパードラゴン
20位 ジェスカイアグロ
21位 ジェスカイアグロ
22位 エスパードラゴン
23位 赤緑信心
24位 アブザンアグロ
25位 アブザンアグロ
26位 エスパードラゴン
27位 エスパードラゴン
28位 アブザンコントロール
29位 赤アグロ
30位 赤緑信心
31位 赤アグロ
32位 赤緑信心

<ベスト32のデッキ分布>

8 アブザンアグロ
6 エスパードラゴン
3 アブザンコントロール
3 青白コントロール
3 ジェスカイアグロ
3 赤緑信心
2 赤黒ドラゴン
2 赤アグロ
1 青赤ソプター
1 白単信心

アブザン系11名、青系コントロール9名、ジェスカイ3名、赤緑3名、赤黒2名、その他。


《MTG 海外の監視者/Oversears》
http://mtgoversears.com/post-1723/

二日目メタゲームブレイクダウン
Abzan Aggro – 19
Jeskai Aggro – 13
Abzan Control – 11
Mono-Red Aggro – 10
Esper Dragons – 10
G/R Devotion – 7
U/B Control – 7
B/R Dragons – 6
Mono-White Devotion – 4
U/W Control – 3
Abzan Rally – 3
Others - 13


●そういえば…

「WMCQ名古屋予選に向けた最終調整①メタゲームを読む」
http://infiniteblue.diarynote.jp/201509130535178138/

という記事で、今週末のWMCQについて以下のようなメタゲーム予想をしました。

アブザン全般 (25%) > 青系コントロール(青黒+青白+白青黒) (20%) > ジェスカイ (10%)&ドラゴン系 (赤緑、赤黒等) (10%) > その他アーキタイプ色々 (5%前後ずつ)

SCGオープンでは、以下の通り。

アブザン系 30名
Abzan Aggro – 19
Abzan Control – 11

青系コントロール 20名
Esper Dragons – 10
U/B Control – 7
U/W Control – 3

ジェスカイ 13名
Jeskai Aggro – 13

赤緑/赤黒ドラゴン系 13名
G/R Devotion – 7
B/R Dragons – 6

赤単 10名
Mono-Red Aggro – 10

その他 20名
Others - 20

今のところだいたい読み通りのメタゲームで流れているといっていいでしょう。
こういうメタ読みができるかどうかで、大会での結果に直結することはもちろん、心の準備もある程度できるというものです。

特に活躍が目覚ましいのは「青白コントロール」であり、2日目進出した3名のうち2名が8位と11位に残っています。

「ジェスカイ」は大きな勢力であり、準優勝もしていますが、上位での勝率はあまり良いとは言えないようです。

先ほどの記事と関連して、

MO観測気球
「スタンダードメタゲーム推移(2015/09/13)」
http://gathermo.blog.jp/metagame/standard/ORI/08.html

という記事を見つけて、参考になったのでリンク載せておきます。


●この結果を受けて

「エスパードラゴンが強いらしい」というのは、間違いないと思います。

デッキリストを見ていて思ったのは、土地は《コイロスの洞窟》を取るか《啓蒙の神殿》を取るか、という部分といった非常に細かいところ。あとは、やっぱり《悪夢の織り手、アショク》は1枚ぐらい入れても良さそうだ、ということかな。

メイン《ヴリンの神童、ジェイス》は、オリジン発売直後に試して盛大に失敗しているのですが。あのときは《オジュタイの命令》まで詰め込んじゃってたからね…。今ならメタに合っているのでしょうか。それにしても腐ってる《胆汁病》や《究極の価格》が当たっちゃダメだと思うんですけどね。

などと、《搭載歩行機械》を無理に詰め込んだ人が言っていますが、どう思います?


●スポイラーも続々出てて気になるけど

フルスポイラー出たら、いつもやってるカードの注目順とか書こうと思います。

●余談

○れる屋では、《ヴリンの神童、ジェイス》は7200円だそうです。
●ぎゃざって遊びは、お金かかるんでしょ?

MTGというカードゲームは、楽しいけれど、それなりにお金がかかる遊びではある。

リミテッドという遊びなら、1回につきドラフトは1000円、シールドは2000円ぐらい。
週末などに、1~2回遊ぶ程度には良い趣味の範囲かなーとは思う。

パックを剥いてレアカードを当てて、欲しいカードを他の人とトレードして集める。
これはトレーディングカードゲームの醍醐味だし、そうあるべきだけれど。

必ず、シングルカードとして、カードをばら売りする「ショップ」の存在があるわけで。

そういうところで足りないカードを買って、スタンダード環境のデッキを組むのは割と普通なことかと思う。

それにしても、最近カードがやたら高いんだよね。困るよね。


●昨日紹介したデッキ、絶対高いと思うんだ。

おそらく一番「いい」お値段のお店で、昨日組んだデッキの総額がどれぐらいになるのか、ちょっと調べてみた。あのデッキ、たぶん現スタンダード環境のデッキの中でも、とりわけ高額なデッキだと思うんだよね。そこで勝負したいわけじゃないんだけどさ。

○れる屋参考価格 (2015/09/13現在)
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》 6800円 x3
《思考囲い/Thoughtseize》 4800円 x4
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》 4300円 x1
《汚染された三角州/Polluted Delta》 3900円 x4
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 3800円 x1
《搭載歩行機械/Hangarback Walker》 3800円 x3
《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》 2300円 x3
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1600円 x1
《時を越えた探索/Dig Through Time》 1200円 x4
ここまで、88,000円

《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》 900円 x2
《衰滅/Languish》 800円 x2
《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver》 800円 x2
《危険な櫃/Perilous Vault》 800円 x2
《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》 700円 x2
《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》 600円 x3
《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》 550円 x2
《英雄の破滅/Hero’s Downfall》 500円 x3
《命運の核心/Crux of Fate》 450円 x2
《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》 400円 x2
《胆汁病/Bile Blight》 350円 x2
《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》 250円 x4
《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》 200円 x3
ここまで14,900円

総額 102,900円

…嘘だろ、…スタンダードなのに10万超え、だと…?

実際あちこち探して安く揃えても、この約7割はかかる模様。

あ、安いデッキだと1万円もあれば十分組めるよ。そして十分勝てるよ。


●最近のカード価格が高いと思ったんで比較してみる。

その昔、七瀬が使っていた西暦2000年当時のスタンダード最高額デッキ「青茶単」。
うろ覚えな当時の通信販売価格(ゲームぎゃざ巻末)とデッキ採用枚数は以下。

《変異種/Morphling》 約2800円 x3
《マスティコア/Masticore》 約4000円 x3
《厳かなモノリス/Grim Monolith》 約2800円 x4
《火薬樽/Powder Keg》 約2800円 x3
《不実/Treachery》 約1500円 x4
《天才のひらめき/Stroke of Genius 》 約1500円 x3
《黄塵地帯/Dust Bowl》 約1500円 x2
《リシャーダの港/Rishadan Port》 約4000円 x4
《誤った指図/Misdirection》 約3500円 x3

総額 80,000円

ごめん、ぎゃざって昔から大概だったわ…。

― そして七瀬は、価格表を見ることを、やめた。(そっとじ)


●モダンとかレガシーのデッキとなると…

スタンダードよりも昔のカードを集めはじめると、更に事情が違う。

モダンだと、安めのデッキで3~10万円ぐらい、流行のグリクシスで20万円ぐらい、高額レア満載のジャンドだと30万円ぐらいする。

― すごいね、最新のパソコン買ってお釣り来るね。

レガシーだと、オムニテルで20万円ぐらい、ミラクルで40万円ぐらいする。高いやつで50~60万円ぐらい。だいたい「デュアルランド」のせいだけど。

― すごいね、下手すると良い感じの中古車買えるね。

でも、これらのデッキは今までMTGっていうカードゲームを続けてきて、手元にコレクションとして残ったカードで組まれたりするわけなので、実際に入手したときの価格は、今のスタンダードのカードと同じようなもんだったりする。

まぁたしかに、新規参入にはなかなか厳しい環境だよね…。


●1枚10万円するカードがあるって話を聞いたあの日から

時は流れて20年。

気づけば、それらのカードですら数倍の価格になっていたりするから恐ろしい。
その価格に見合う何かが、カードにはあるらしい。

もしカードゲームをはじめたばかりの人は、そういうのはあまり気にしないほうがいい。

もしカードゲームを長く続けている人は、そういうのを気にしないフリをしたほうがいい。

所詮、紙切れ1枚。されど、紙切れ1枚。でもそういうものに株取引のような魅力を見出してしまうのは、本来のカードゲームの楽しみを大きく損ねかねない。

楽しみ方は人それぞれかもしれないけれど、七瀬はそう思うのでした。

…あれ?なんの話だったっけ。


●まとめ

MTGは、リミテッドは1回1000~2000円。映画見に行くようなもん。

もしシングルカードに手を出してデッキを作ると、

スタンダードのデッキは、1~10万円
モダンのデッキは、3~30万円
レガシーのデッキは、5~60万円

ぐらいかかってしまう。

まずは、リミテッドの遊びを覚えよう。

そして気に入ったカードを中心に、スタンダードのデッキを少しずつ作ってみよう。

ずっと続けていると、他のフォーマットのデッキもちょっとずつ組めるようになるから、好きなカードは手元に残しておこう。

だいたいそんな感じ。

趣味っていうのはお金かかるもんだからしょうがない。スポーツやるにも、音楽やるにも、趣味には基本、お金はかかるわけで。でも、それにかけたお金に見合うだけ、その趣味を満喫したい。

…そして何より、その趣味を一緒に楽しめる仲間は、お金では買えない。

……。

はい!なんとなーく、それっぽいことを言ったところで、この話は終わりにします^^

まぁ、下手にソシャゲで課金するよりは、安いかもしれない…。
散々、調整につぐ調整を繰り返してきた「エスパードラゴン」。

そのメインデッキリストが完成しました。

デッキ名は、「ハンガーバック・ドラゴン/Hangerback Dragon Control」


3 : 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3 : 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1 : 《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
1 : 《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
8 creatures

4 : 《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
4 : 《時を越えた探索/Dig Through Time》
3 : 《思考囲い/Thoughtseize》
3 : 《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
2 : 《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2 : 《胆汁病/Bile Blight》
2 : 《解消/Dissolve》
2 : 《衰滅/Languish》
2 : 《命運の核心/Crux of Fate》
1 : 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
25 other spells

3 : 《島/Island》
2 : 《沼/Swamp》
3 : 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
3 : 《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》
4 : 《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
4 : 《華やかな宮殿/Opulent Palace》
4 : 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 : 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 : 《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
1 : 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
27 lands

3 : 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
2 : 《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver》
2 : 《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》
2 : 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
1 : 《危険な櫃/Perilous Vault》
1 : 《否認/Negate》
1 : 《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1 : 《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1 : 《究極の価格/Ultimate Price》
1 : 《思考囲い/Thoughtseize》
15 sideboard cards


●今回の調整の理由と狙い

まずは2マナ枠の2枚をどうするか、大いに悩んだのですが、

《予期》 ⇒ 《意思の激突》 ⇒ 《搭載歩行機械》 で落ち着きました。

《搭載歩行機械》が環境に溢れている状況ですので、「目には目を、飛行機械には飛行機械を」という作戦です。コントロールデッキという性質にもマッチしており、自身の《衰滅》でも損をせず、後半引けば6~8マナを注いでビッグサイズで場に出すこともできます。《胆汁病》や《究極の価格》が腐ることが多すぎたためのこの調整ですが、《搭載歩行機械》はチャンプブロックで場を持たせる能力は非常に高いカードですので、場にクリーチャーがいないことがふつうであるエスパードラゴンの弱点を補ってくれるカードだと思いました。メインデッキでこのクリーチャーを見せることで、サイドボードで悩んでもらえる可能性があるのも評価点です。ただし、3枚はちょっと多すぎるかもしれないので、そこは調整の上で、1枚は除去か何かに入れ替えようかと思っています。

コントロールデッキと多く戦うことを考え、 《思考囲い》 多め 《胆汁病》 少なめ、というバランスにしました。またドラゴンを3種類に散らすことで、デッキを丸くデザインしなおしました。サイドボードに《龍王ドロモカ》を取っているのが七瀬式ではあるのですが、これはあくまでサイドボードのカードと決めているのでこのままで。

ここから1~2枚入れ替えたりするかもしれませんが、基本的はこれで決定。


●調整会

Y-Magicのメンバーに声をかけたところ、Gガンナーさんとminatoさんが調整に付き合ってくれました。感謝感謝!特に苦手なマッチアップを重点的に練習しました。

対 ハンガーバックマルドゥ
対オジュタイのキラーカードである、《はじける破滅》を積んだマルドゥには基本的に相性が悪いのですが、《衰滅》を中心とした除去が非常に強く、また《搭載歩行機械》の足止めが良い仕事をしてくれて、互角に戦えるようになりました。サイド戦は読み合いになりますが、お守りとして《危険な櫃》を1枚取っておくと救われるシーンは多そうです。

対 赤アグロ
メイン戦は圧倒的にきついものの、サイド後はかなり有利なマッチアップです。特に《龍王ドロモカ》の制圧力は抜きん出ており、これさえ出れば負けることはほとんどないでしょう。《搭載歩行機械》の時間稼ぎ、《悲哀まみれ》や《衰滅》で場を流し、《忌呪の発動》でしつこくライフを回復。メイン3:7 ⇒ サイド後7:3ぐらいの印象です。

対 アブザン
アグロとコントロールの中間のようなアブザンを仮想的に練習。元々相性が良いマッチアップであり、やはりかなり戦いやすい印象は受けました。もしコントロールであれば、サイドに3枚積んだジェイスくんが、戦況を大きく有利にしてくれることでしょう。メインの《搭載歩行機械》を全て《ヴリンの神童、ジェイス》にチェンジするプランです。

次回、サイドボードプランを説明しながら、サイドボードの最終調整をしようと思います。


●おまけ

夜になって、同級生のラリゴ、エスタークくん、ドンさんに誘われて4人でシールド。

近くのショップでオリジンが売り切れていたらしく、久しぶりにタルキール龍紀伝4+運命再編2のシールドです。

残念ながら価値的にはゴミレアオンパレードでしたが、組み上げたデッキはこちら。


1 : 《ジェスカイの賢者》
1 : 《宮殿の使い魔》
1 : 《血顎の憤怒鬼》
1 : 《荒野の囁く者》
1 : 《アタルカの獣壊し》
1 : 《頭巾被りの暗殺者》
1 : 《シルムガルの魔術師》
1 : 《コロッソドンの一年仔》
1 : 《龍爪のヤソヴァ》
1 : 《禿鷹エイヴン》
1 : 《若年の識者》
1 : 《高楼の弓使い》
1 : 《塩路の伏兵》
1 : 《エイヴンの偵察員》
1 : 《仇滅の執政》
1 : 《グルマグのアンコウ》
16 creatures

1 : 《究極の価格》
1 : 《シルムガルの碑》
1 : 《弱者狩り》
2 : 《押し拉ぎ》
1 : 《オジュタイの召喚》
1 : 《野生呼び》
7 other spells

1 : 《進化する未開地》
6 : 《島》
5 : 《沼》
5 : 《森》
17 lands


この環境は、強いカードが少なければ少ないほど、アドバンテージをとっていくために「濫用」を重視したデッキを組み上げることが多いです。今回は除去がしっかりとプールにあったので、優秀な濫用生物と「死んだときにドロー」できるような生物のシナジーを中心にした、青黒緑のスゥルタイカラーのデッキに仕上げました。相手によっては、青を赤に変えて火力と《雷光翼の匪賊》を足すプランも取れたのですが、いかんせん赤いクリーチャーが他が弱すぎて困る。

1戦目 白赤タッチ黒 (ラリゴ) ○×○

2戦目 白赤緑 (ドンさん)    ○×○

3戦目 黒赤緑 (エスターク)  ×○×

結果は、2勝1敗でした。

ちなみに皆さんは、《集合した中隊》、《雷破の執政》、《龍王アタルカ》、《ドロモカの命令》、《コラガンの命令》などを当てていました。…うらやましい!

俺の当てたレアは、《龍爪のヤソヴァ》、《野生呼び》、《龍の大嵐》、《突撃陣形》、《仇滅の執政》、《雷光翼の匪賊》でした。へっへっへ…。

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